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昨年末に放送された『takt op.Destiny』
クラシック音楽をモチーフとしたアニメーションで視聴者を魅了した本作。
アニメ制作会社MAPPAとTSUTAYAの企画展『MAPPA×TSUTAYA takt op.Destinyミニ複製原画展』が4月28日(金)より開催されることを記念しまして、『takt op.Destiny』キャラクターデザイン/総作画監督の長澤礼子さんにインタビューをさせていただきます。企画展では長澤さんがデザインした描き下ろしイラスト新作グッズの販売もございますので、そのあたりも色々伺っていきたいと思います!
│小学生の時に「将来はアニメーターになればいいのか!」と考えていた
栗俣(インタビュアー):まずは『takt op.Destiny』という作品について聞いていきたいと思います! 長澤さんは『takt op.Destiny』のキャラクターデザイン/総作画監督をされておりました。このキャラクターデザイン、総作画監督というのは実際にはアニメーションを作る上でどんな事をされるお仕事なのでしょうか?
長澤さん:キャラクターデザインのお仕事は、イラストのデザインからアニメーションの絵に置き換えるというのが主な仕事です。いろいろな角度からの見え方や、アニメーションを描くときのキャラクターの描き方などを決め込むセクションです。『takt op.Destiny』はオリジナルアニメでしたので、1からデザインをおこすキャラクターもいました。
総作画監督は、シリーズ全体でアニメーションの絵のばらつきが出ないように、キャラクターをチェックしクオリティアップを担う仕事です。
栗俣:『takt op.Destiny』はティザーが発表された瞬間から、そのあまりの美しい作画に注目が集まりました。私も見た瞬間に鳥肌が立って身震いしたことを覚えております。本作はクラシック音楽と美しく繊細なアニメーションというイメージが強いのですが、キャラクターデザイン/総作画監督をされる上で一番注力しましたポイント、また苦労した部分をそれぞれお聞きしたいです!
長澤さん:キャラクター原案のLAMさんのデザインされた各キャラクターの目の印象などを美しく見せれるように、まつ毛やアイライン入り方など気を使いました。
栗俣:なるほどです。目の部分は特にLAMさんのデザインされたキャラだからこその部分ですよね! 続きまして、長澤さんがこのお仕事をされることになるまでについて聞かせてください。アニメーションや絵に関することなど元々お好きだったのですか? また、絵を描くという事をお仕事にしようと思ったきっかけをお伺いしてもよろしいでしょうか?
長澤さん:絵を描き始めたのは幼稚園くらいからで、動物図鑑などを描き写したりなどしていました。ぼんやりと大人になったら絵を描く仕事につくんだろうなと思っていました。アニメーションも同時に好きで、ジブリをずっとみている子供だったので、絵とアニメどちらも好きだから将来アニメーターになればいいのか! と小学生の頃に考えたのがアニメーターを目指したきっかけでした。
栗俣:小学生からの夢だったんですね! 凄く素敵です!! キャラクターデザインや作画監督をされたきっかけのような出来事などございましたらお伺いしたいです!
長澤さん:キャラクターデザインとしてMadhouseの福士さんから声をかけていただいて、そこで初めて『takt op.Destiny』について知りました。自分が関わることでどのような画面を作れるのか見てみたいという気持ちもあり挑戦させていただきました。
栗俣:ご自身のデザインや絵のタッチなどを形成する上で影響を与えた方がいれば教えて下さい!
長澤さん:尊敬するアニメーターの方々からの影響が1番大きいです。今敏監督の作品がとても好きで、作品からとても影響を受けています。他にも安藤雅司さんや黄瀬和哉さん、井上俊之さん本田雄さんなど自分はとても追いつけない方々ばかりですが、仕事で迷った時いつも学ばせていただいてます。
│二人の表情を描くのは楽しかったです
栗俣:『MAPPA×TSUTAYA takt op.Destinyミニ複製原画展』で発売されますグッズの「タクト」と「運命」のイラストは、なんと長澤さんが描き下ろしをしたとお伺いしております!! 凄いですっ! グッと引き込まれるような前を見据えた二人のイラストでラフを見せていただいた瞬間にむちゃくちゃテンションが上がってしまいました。
この描き下ろしイラストについてお伺いさせていただきます!
二人の並び立つこの描き下ろしの姿は、本編の最終回を見た後だとなかなか込み上げるものがあります。今回の描き下ろしについてポイントなどありましたらお伺いさせていただいてもよろしいでしょうか?
長澤さん:描き下ろしイラストでは二人とも、キメ顔なのが珍しいと思います。本編中では、仕方なく戦闘をする場面が多かったので、こういう表情を描くのは楽しかったです。
栗俣:確かにあまり本編中ではなかった表情ですよね! 初めて拝見した時にカッコイイ二人のイラストに鳥肌が立ちました!! taktでも様々なグッズが販売されていますが、長澤さんがあると欲しくなってしまうグッズは何でしょうか?
長澤さん:作画の参考として運命のフィギュアがほしいです。タクトもあるとなお嬉しいです。
栗俣:最後に『takt op.Destiny』のファン、そしてこのインタビュー記事を読んで『takt op.Destiny』が気になったという方にそれぞれメッセージをお願いします。
長澤さん:素晴らしいスタッフ陣で良い映像を作れたと思うので、一度ご覧になった方もこれからの方も繰り返し楽しんでもらえると嬉しいです。オーケストラコンサートもありますので、そちらでの書き下ろしイラストも楽しみにしていただきたいです。この度はありがとうございました。
栗俣:長澤さん、こちらこそ今回はありがとうございました!
│『MAPPA×TSUTAYA ファンブック発売決定記念 「takt op.Destiny」 mini原画展 』について
全国のTSUTAYAにて『MAPPA×TSUTAYA ファンブック発売決定記念「takt op.Destiny」mini原画展』を開催いたします。本企画展は、MAPPA×MADHOUSEがアニメーション制作を手掛けるTVアニメ「takt op.Destiny」の企画展で、展示対象店舗ではそれぞれ異なる複製原画を各店舗1種類、計30種類以上展示いたします。本企画展で初公開となる原画もございます。
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【コンシェルジュ】仕掛け番長
栗俣力也(くりまた・りきや)。TSUTAYA IPプロデュースユニット 企画プロデューサー。
TSUTAYA文庫、コミック、アニメグッズの企画を担当。10年以上のキャリア持つ書店員でリアル店舗からヒット作を次々と生み出す事から仕掛け番長と呼ばれる。人生のバイブルは『鮫島、最後の十五日』
Twitter(@maron_rikiya)