今一番ビジネスマンに読んで欲しい作品はこれだ!!!!『正直不動産』【TSUTAYAの名物企画人“仕掛け番長”のススメ】

│これからのビジネスマン向け定番作品になる必読作品『正直不動産』

「ビジネス書を普段読んでいる方向けに漫画のオススメをして欲しい」

そんなレビューのご依頼を年末は非常によく受けます。
年末年始くらい漫画を読むか~と考えるビジネスマンが多いのか毎度その手のレビューはよく読まれるのですよね。

ビジネスマン向けにオススメしたい作品というと、長くビジネスマンに読まれている横山光輝先生の『三国志』、アイデアの玉手箱と言われる『こちら葛飾区亀有公園前派出所』、ストレートに『インベスターZ』『ドラゴン桜』など三田紀房先生作品。
気持ちを上げてくれる『宇宙兄弟』など定番と言っても過言ではないタイトルも多い中で、今回はここ数年私がよくオススメしている「次のビジネスマンの定番」になるであろうと思っている作品があります。

SNSなどネットで情報や個人の考えなどを手軽に発信し、受け取ることが出来るようになったそんな時代の中で見えてきているのは、誰もが「騙されることを嫌う」という当たり前のようで忘れてしまっていた事実。
人気作が商売っ気を前面に出し、その裏側をファンに想像させてしまったがゆえに人気を急速に失う。
クリーンなイメージの芸能人が見せたプライベートの顔でファンの熱量が下がってしまうなど…。

│信用・信頼が価値になる時代だからこそ、オススメしたい

そんな時代の中でオススメしたいのは『正直不動産』という漫画です。
人を騙す事が武器だった不動産営業マンが、とある事から嘘が付けなくなり人を騙すことが出来なくなったらどうなるのか?
「不動産の営業は嘘をついてなんぼ」そんな嘘ばかりついて、好成績をたたき出していたきた男がある日突然、ある地鎮祭で石碑を壊して以来、不思議な力で嘘をつく、または何か不都合な事を隠そうとするとこうとすると、そこに関わる『真実』を話してしまうようになってしまう。

真実しか話せなくなったら…。

その状況で起きるお客様の反応、そしてビジネス面での展開は、予想をしていなかったものになっていくのです。
それはどんな展開なのか…はネタバレになるのでぜひ本編を読んでいただきたいのですが、そこにあるのは騙されるよりも騙す方が有利で、悪どければ悪どいほど儲かる仕組みになっていると思いがちな世の中にあって、正直者でいるということがどんな利益をもたらすのか?という事。
嘘つきの中で「正直者」であることがビジネスにどんな影響を及ぼすのか? をこの作品は不動産営業マンの目線で教えてくれるのです。

『正直不動産』はビジネスマンが今一番読んでおくべき作品なのではないでしょうか?

(文:仕掛け番長)

│仕掛け番長のおすすめ本

 

正直不動産

10巻まで発売中

著者:大谷アキラ、夏原武
出版社:小学館

“仕掛け番長”栗俣力也

【コンシェルジュ】仕掛け番長

栗俣力也(くりまた・りきや)。TSUTAYA IPプロデュースユニット 企画プロデューサー。
TSUTAYA文庫、コミック、アニメグッズの企画を担当。10年以上のキャリア持つ書店員でリアル店舗からヒット作を次々と生み出す事から仕掛け番長と呼ばれる。人生のバイブルは『鮫島、最後の十五日』

Twitter(@maron_rikiya)

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