今一番読んで欲しい異世界(転生しない)漫画はこれだっ!!『魔術学院を首席で卒業した俺が冒険者を始めるのはそんなにおかしいだろうか』【TSUTAYAの名物企画人“仕掛け番長”のススメ】

│秀逸すぎるセリフ回しにドタバタギャグが展開される「俺ツエー×ハーレム」じゃないイチオシ異世界漫画

異世界ものの漫画は現在非常に人気があるジャンルの1つです。
「ハズレが少なくどの作品もある一程度以上面白い」「気軽に読めてストレス発散になる」
など色々な要素が人気の理由に上げられるかと思います。
スカッとするストーリーが多く読んでいて気持ちが前向きになれるのが多くの異世界漫画の特徴です。

最近そんな異世界もので多く存在する「転生ものではない」漫画のオススメをよく聞かれるようになりました。
転生ではない異世界物というのは、いわゆるRPGのような世界のファンタジー漫画、例えば大ヒット中の『葬送のフリーレン』をはじめ現在アニメが大人気放送中の『ダイの大冒険』もそんな作品に含まれます。
今回はそんなお問い合わせを受けたときに私が最近紹介している、ストレス発散できて転生ではない異世界漫画のオススメはこれだ!! という作品をご紹介いたします。

『魔術学院を首席で卒業した俺が冒険者を始めるのはそんなにおかしいだろうか』

魔術学院を首席で卒業してしまうほどの魔術の腕を持ちながら、エリートコースではなく自分の夢だった冒険者になった男の話です。
この世界では、冒険者になる魔術師は魔術学院を落第したものがなる職業であり、首席で卒業したものがなるものではないのだが、主人公であるウィリアムは幼いころに読んだ冒険物語のあこがれを胸に冒険者になりました。
そんなウィリアムとパーティを組んだ女性冒険者の盗賊で獣人族のミィと侍のサツキ、神官のシリルの4人の冒険物語なのですが…。

ここまで書いて「いわゆる俺ツエー×ハーレムものでしょ?」なんて思う方が多いかもしれません。しかしこのウィリアム、強いのに慎重で素直。そしてパーティの3人と恋愛に発展する様子も全くと言ってもいいほどないのです。
そんなちょっと変? な主人公を中心に置いたこの作品を私がオススメする大きな理由は、他多くの異世界作品と比べ異常なほど秀でているセリフ回しのテンポの良さ! そしてそれが織りなすドタバタギャグ(!?)の秀逸なセンスなのです!!
とにかく4人のやり取りがほんとに癖になる!! 読む手を全く止められなくなくなってしまいます!!
その効果でこの作品には人間ドラマとしての深みや異世界物ゆえの世界観の複雑な設定もあるのですが、会話のテンポで異常な没入感を生み出しそれらを読者にいつの間にかすんなりと理解させてしまうため物語の面白さは存分に味わえるのにストレスは皆無!
読後感めちゃくちゃスッキリ素直に「面白かった!」と言えるというのは実は凄い事なのではと思います。

普段の生活の中でストレスを抱えているそんな方に、異世界物のスカッとする発散力は非常にオススメなストレス解消方法です。
そんな中でも特にこの『魔術学院を首席で卒業した俺が冒険者を始めるのはそんなにおかしいだろうか』は読み終わった後にとてもスッキリ出来る最高の漫画です!

(文:仕掛け番長)

│仕掛け番長のおすすめ本

 

魔術学院を首席で卒業した俺が冒険者を始めるのはそんなにおかしいだろうか

4巻まで発売中

著者:有馬明香、いかぽん
出版社:KADOKAWA

“仕掛け番長”栗俣力也

【コンシェルジュ】仕掛け番長

栗俣力也(くりまた・りきや)。TSUTAYA IPプロデュースユニット 企画プロデューサー。
TSUTAYA文庫、コミック、アニメグッズの企画を担当。10年以上のキャリア持つ書店員でリアル店舗からヒット作を次々と生み出す事から仕掛け番長と呼ばれる。人生のバイブルは『鮫島、最後の十五日』

Twitter(@maron_rikiya)

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