『ろくでなしBLUES』『べしゃり暮らし』の作者の本格ミステリー!『ザシス』【TSUTAYAの名物企画人“仕掛け番長”のススメ】

│『ろくでなしBLUES』『ROOKIES』『べしゃり暮らし』の森田先生の新作は考察が止まらない! 超本格ミステリー!!

『【推しの子】』は4月のアニメ放送開始から「芸能×ミステリー」作品としての面白さにハマる人が続出、どこの書店に行ってもコミックスが品切れしてしまっているほどの大きな話題となっています。

そんな中『【推しの子】』同様、考察が頭を巡って止まらなくなるような凄い本格ミステリーコミックスの1巻目が発売されました。

『ザシス』というタイトルのその作品は、なんとあの『ろくでなしBLUES』や『ROOKIES』『べしゃり暮らし』などを生み出した森田まさのり先生の新作なのです。

主人公は、放課後職員室でスティーブ・キングを読むほどのミステリー小説好きの若い教師・山内。山内の恋人であり「ザシス」を読んだ編集者の珠緒、そして山内の中学時代の同級生で家にちょくちょく来るほど山内と中の良い晋太郎。

山内と晋太郎の同級生が連続して残忍な殺され方をした事件をきっかけに、物語は思わぬ方向に話を進めていくのです…。

タイトルになっている「ザシス」は、珠緒の勤める出版社の文芸賞に投稿され選考に落ちた手書きの小説のタイトルで、酷い虐めにあっていた学生が大人になり自分を虐めていたものたちを残忍な方法で次々と殺していく物語です。珠緒は「ありきたりな内容で幼稚な文体」と酷評したこの1本の小説がこの作品の大きな鍵を握っています…。

セリフ以外の要素で物語を魅せる事が上手い森田先生だからこその表現や考察要素、そして次々と見えてくる事件の真相につながるであろう伏線。

一度読み出したら止まらない面白さがたまらない『ザシス』
今後話題になる事間違いない1作です!

(文:仕掛け番長)

│仕掛け番長のおすすめ本

 

ザシス

1巻発売中

著者:森田まさのり
出版社:集英社

“仕掛け番長”栗俣力也

【コンシェルジュ】仕掛け番長

栗俣力也(くりまた・りきや)。TSUTAYA IPプロデュースユニット 企画プロデューサー。
TSUTAYA文庫、コミック、アニメグッズの企画を担当。10年以上のキャリア持つ書店員でリアル店舗からヒット作を次々と生み出す事から仕掛け番長と呼ばれる。人生のバイブルは『鮫島、最後の十五日』

Twitter(@maron_rikiya)

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