ゆるくて怖い!? ホストの真実を描いた前代未聞の漫画!『星屑の王子様』【TSUTAYAの名物企画人“仕掛け番長”のススメ】

│ホストの世界の裏側をむちゃくちゃリアルに描いた話題作!!

出勤早々客が自殺未遂して~とやってきて「大丈夫?」という問いかけに「売上は大丈夫!もう出勤してるしその子」と笑顔で答える勉強家で計算して真剣にDVをする年間3億5000万プレイヤーの源リキヤ。

そんな源リキヤの働くホストクラブ、エンペラーファーストに大阪の系列店から2億4000万プレイヤー天使レイがやってくる。

リキヤとレイは3年前、同じ客をゴリ詰めしてシャンパン祭りをした仲。
リキヤが自分の客が他の男とといるところを見つけ男といた証拠写真を突きつけて「裏切られた」ってシャンパンを入れさせるため、スマホ片手に決定的現場を撮るため本気フォームで走っていた時に全く同じ理由で偶然隣で写真を撮っていたのがレイだった。

そんな2人がDV先進国と呼ばれるエンペラーファーストで働く毎日を描いたのが、この『星屑の王子様』です。

このマンガ、ホストの世界の闇を今までここまで描いた作品ある!? って思ってしまうほどしっかりとその闇を描いているのですが、しかしその反面、漫画の描写自体はギャグマンガの様にゆるいんです。
ホスト同士のやり取りも何だかきゃっきゃしていて、殺伐とした雰囲気ではなく明るく楽しく読める作品になっています。
そのためこの『星屑の王子様』本来引くほど酷い世界をリアルに描いているのに、読むと気持ちが上がると今じわじわと漫画好きの間で話題になっているのです!

ふと思うとこれ、気が付いた時にはその裏側も受け入れ鴨にされてしまう「ホスト」にハマる人の心理構造そのものの様な…怖い(笑)。

今空前のホストブームらしく、ニュースやSNSなどでホストやホストにハマった人の記事などを目にする機会が多くなっています。
そんなホストの世界の真実を覗ける『星屑の王子様』

怖いもの見たさでぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか?

(文:仕掛け番長)

│仕掛け番長のおすすめ本

 

星屑の王子様

1巻発売中

著者:茅原クレセ
出版社:小学館

“仕掛け番長”栗俣力也

【コンシェルジュ】仕掛け番長

栗俣力也(くりまた・りきや)。TSUTAYA IPプロデュースユニット 企画プロデューサー。
TSUTAYA文庫、コミック、アニメグッズの企画を担当。10年以上のキャリア持つ書店員でリアル店舗からヒット作を次々と生み出す事から仕掛け番長と呼ばれる。人生のバイブルは『鮫島、最後の十五日』

Twitter(@maron_rikiya)

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