読んでると無駄に生き物の知識が付く濃さの凄いラブコメディ!『生き物好きの安仁馬さんにはほんのちょっぴり毒がある』【TSUTAYAの名物企画人“仕掛け番長”のススメ】

│生き物大好きでちょっと変わったヒロイン「安仁馬」さん!

「体重増えないように必死だよ、油断してたらすぐ豚になっちゃう」そんな女の子同士でのよくある話題。
普通ならば「だよね~」みたいな何でもない会話が続くのだが、この漫画のヒロインであるスタイルも良くて髪も綺麗、校内でも美人と有名な安仁馬さんの返しはちょっと違います。

その話を聞き黒板の前でチョークを持った彼女は、豚の絵を描き「家畜用の豚の体脂肪率は14から18%、成人女性の体脂肪率は20~29%…」「気にすることないわ、みんな豚よりよっぽど豚だから」とドヤ顔でちょっと変な方向から少し毒のあるフォロー(?)を入れてしまうのです!

生き物好きで生き物に対して物凄い知識を持っていて、そしてちょっとだけズレている彼女と彼女と何だかんだ仲良くなった日野くんの日々には、読んでいるこちらも恋や可愛さとは違う意味でドキドキ!

日直の仕事をしないなまけ癖のある日野君の友達に、野生のナマケモノの背中にはあまりの動かなさに藻が生えそこには無数の蛾やダニが巣くっている(さらに…衝撃的なナマケモノの事実も描かれていますがそれはあまりに衝撃的なのでここでは記載は控えます…)話をしてその恐ろしさに日直の仕事をしっかりさせてしまったり、など彼女の日々は超刺激的なんです!

ちょっと毒はあるけど何だかそれが逆に魅力的な『生き物好きの安仁馬さんにはほんのちょっぴり毒がある』。
美人で変わり者を題材にしたラブコメは数あれど、その中でも特に濃い安仁馬さんと彼女に振り回される日野くんの日々をぜひお楽しみください。
ゆるくて面白くて読んでるだけで生き物のちょっと変わった知識が付いちゃうところもポイント高いですよ!

(文:仕掛け番長)

│仕掛け番長のおすすめ本

 

生き物好きの安仁馬さんにはほんのちょっぴり毒がある

1巻発売中

著者:鈴木快
出版社:KADOKAWA

“仕掛け番長”栗俣力也

【コンシェルジュ】仕掛け番長

栗俣力也(くりまた・りきや)。TSUTAYA IPプロデュースユニット 企画プロデューサー。
TSUTAYA文庫、コミック、アニメグッズの企画を担当。10年以上のキャリア持つ書店員でリアル店舗からヒット作を次々と生み出す事から仕掛け番長と呼ばれる。人生のバイブルは『鮫島、最後の十五日』

Twitter(@maron_rikiya)

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