“作品力×企画力”――書店員プロデュース『TSUTAYA文庫』2023年9月のラインアップ

│2023年9月のラインアップ

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幸せスイッチ

著者:小林泰三
出版社:光文社
出版年月:2015年4月
定価(税込):858円
プロデュース内容:表紙・帯・POP

ここがオススメ!


そのタイトルとは真逆ともいえる結末を迎える世にも奇妙な短編集。
小林泰三作品にあって最も人間の怖さを表現した表題作を初めミステリー、SFなど色々なアプローチで読む者を人間不信という罠に落としてきます。
装丁イラストは大前壽生先生にお願いし最近のヒット作の流れを汲んだ期待の1作です。

あらすじ


両親が急死し、多額の遺産を相続した少女が恋をした。初めての恋が、彼女から財産も将来への希望も、何もかもを根こそぎ奪ってゆく。絶望の末に少女が出会った、すべての苦痛から解放してくれる「幸せスイッチ」とは?(表題作)一刻を争う病状の幼女を搬送する救急隊員に、母親が無理難題を押しつけて翻弄する「診断」。鬼才が仕掛ける、邪悪で奇妙な六つの物語。

同姓同名

著者:下村敦史
出版社:幻冬舎
出版年月:2022年9月
定価(税込):913円
プロデュース内容:表紙・帯・POP

ここがオススメ!


世界のだれもがその名を聞けば嫌悪感を示す「猟奇殺人犯」と自分が同姓同名だったら?
SNSに溢れかえる猟奇殺人犯への怒りや罵倒の言葉。
しかしそれはあたかも自分自身に向けられているようで…。そして数年後刑期を終えた犯人が出所してからその「同姓同名」による不幸はどんどん加速していく。
思いもよらない展開なのにどこかリアリティを感じずにはいられない同姓同名ミステリー。

あらすじ


大山正紀はプロサッカー選手を目指す高校生。いつかスタジアムに自分の名が轟くのを夢見て練習に励んでいた。そんな中、日本中が悲しみと怒りに駆られた女児惨殺事件の犯人が捕まった。週刊誌が暴露した実名は「大山正紀」ーー。報道後、不幸にも殺人犯と同姓同名となってしまった“名もなき"大山正紀たちの人生が狂い始める。
これは、一度でも自分の名前を検索したことのある、
名もなき私たちの物語です。

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