超ハイテンション正反対彼氏と彼女のドキドキラブコメディ!!『正反対な君と僕』【TSUTAYAの名物企画人“仕掛け番長”のススメ】
│笑えてドキドキで、そして何だか深いギャルと物静か男子のお付き合い。
元気なギャル鈴木と物静かな谷。
そんな正反対の二人のお付き合いを描いた作品がこの『正反対な君と僕』だ。
いきなりお付き合いを描いたと書くと「ネタバレ！？」と思ってしまうかもしれないがこの作品は付き合い始めてからが本番なので全く問題はない。
むしろ序盤で実はそれぞれ自分とは違う相手に両想いしている事がわかるからこそ面白いのがこの作品なのだ！
周りの目を全く気にしない自由な存在の様に見える鈴木。
実は彼女は内心で思っている本音は隠し、今自分がどんな行動をとったらいいかを考え周囲に合わせて行動をしている。
そして出来たのが作中でもそして「読者にも」愛される誰とでも仲良しで元気で好かれる鈴木という存在なのだろう。
そんな彼女にとって自分の意思をしっかり持ち人によって態度を変えることなく無駄に人に合わせたりしない谷は特別な存在だった。
そしてそれは谷にとっても…。
│ハイテンションなストーリー中で丁寧に描かれる二人の人物像の深堀が凄いっ!!!
周りも巻き込みハイテンションで進んでいく鈴木＆谷の物語は一度読み始めたら目が離せないドキドキのラブストーリーだ。
そしてそんなハイテンションなストーリー中にあって丁寧に描かれる二人の人物像の深堀も凄いのがこの作品。
細かなところまで読み飛ばし厳禁だ！
二人で映画に行った後の会話で登場人物の名前などは全く憶えていないのに細かな演出に気が付きそれにより物語の本質を理解し泣く鈴木と登場人物の名前などは完璧に覚えていたのに細かな演出を認識できておらず鈴木にそれを聞き、そこで初めて映画の面白さに気が付いた谷というシーンはこの作品をまさに象徴しているようで面白いシーンだろう。
他にもなかなか心をくすぐられるシーンが目白押しなのでそこはあなた自身の目で確かめて欲しいと思う。
そしてこの『正反対な君と僕』は22年の次にくるマンガ大賞WEB部門の2位に選ばれた。
ここからもっともっと人気になっていくであろう本作。
ぜひ今のうちに読んでおくことをオススメしたい!!
（文：仕掛け番長）
│仕掛け番長のおすすめ本
正反対な君と僕
著者：阿賀沢紅茶
出版社：集英社
【コンシェルジュ】仕掛け番長
栗俣力也（くりまた・りきや）。TSUTAYA IPプロデュースユニット 企画プロデューサー。
TSUTAYA文庫、コミック、アニメグッズの企画を担当。10年以上のキャリア持つ書店員でリアル店舗からヒット作を次々と生み出す事から仕掛け番長と呼ばれる。人生のバイブルは『鮫島、最後の十五日』