上目遣い、ジト目! 異世界奴隷少女との異文化交流ラブコメディ!?『君じゃなきゃダメな奴隷少女』【TSUTAYAの名物企画人“仕掛け番長”のススメ】

│突然始まる異世界奴隷少女と医者を目指す主人公の同棲生活ラブコメディ!

家に帰ると玄関に女の子が寝ていた、という「空から女の子が降って来る」に勝るとも劣らない唐突な出会いから始まる『君じゃなきゃダメな奴隷少女』
どこの国の言葉とも違う特殊な言葉を話すため主人公は彼女の言葉を理解はできないが、何故か主人公の言葉は理解しているよう。
そして魔法を使えて、奴隷のような首輪をつけている。
彼女はどうやら異世界の奴隷少女だったようで、どういう事かはわからないが何かの拍子に主人公の家の玄関にやってきてしまったようなのだ。

ラブコメ×異世界ものもついにここまで来たかと思わずにはいられないまさかの出会い。
さすが大ヒットラブコメを生み出し続ける講談社さんの新作ラブコメだ。

この世界にやってきた異世界奴隷少女と、医者を目指す主人公の突然始まった同棲生活。
奴隷であることがアイデンティティとなっているような行動をとる彼女と、そんな彼女にこの世界に慣れて欲しいと願う主人公のドタバタな毎日は基本1話完結の物語でありつつ、二人の関係の変化と異世界奴隷少女の心の変化という要素から続きが気になって仕方がない。

│上目遣いでジト目。思わず目を奪われる異世界奴隷ヒロインの魅力

そしてそんなストーリーの良さに加えて、作品の大きな魅力となっているヒロインである異世界奴隷少女についても語らなくてはならいだろう。
このヒロイン、基本常に上目遣いでジト目というとんでもない特性を持っているのだが、それが奴隷であったというバックグラウンドからくるものであり、ストーリー上も全く違和感のない彼女の魅力として機能している。
そうである理由がしっかりと描かれているヒロインの魅力というのは、付け焼刃のそれの何倍も読んでいるものの心を掴むものだ。

唐突な出会いから始まり、今後二人にはどんな未来が待っているのか。
『君じゃなきゃダメな奴隷少女』ぜひ一度お手に取ってみて欲しい。

(文:仕掛け番長)

│仕掛け番長のおすすめ本

君じゃなきゃダメな奴隷少女

1巻まで発売中、2巻2022年10月発売

著者:青目槙斗
出版社:講談社

“仕掛け番長”栗俣力也

【コンシェルジュ】仕掛け番長

栗俣力也(くりまた・りきや)。TSUTAYA IPプロデュースユニット 企画プロデューサー。
TSUTAYA文庫、コミック、アニメグッズの企画を担当。10年以上のキャリア持つ書店員でリアル店舗からヒット作を次々と生み出す事から仕掛け番長と呼ばれる。人生のバイブルは『鮫島、最後の十五日』

Twitter(@maron_rikiya)

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