恋する乙女×デスゲーム!?『早乙女さんにはもうデスゲームしかない』【TSUTAYAの名物企画人“仕掛け番長”のススメ】

│好きな男の子と付き合うためにデスゲームを開催!? 素直になれない乙女な早乙女さんと生きるのに必死な真くんの新感覚ラブコメ??

自分の命がかかったゲームに突然参加させられる急展開から始まることが多いデスゲームもの。『バトルロワイヤル』や『神様の言うとおり』『ダーウィンズゲーム』や『トモダチゲーム』など上げればきりがないほど多くのヒット漫画が生まれているジャンルだ。

このジャンルの1つの考察要素に、そのデスゲームが行われた理由というものがある。
なぜこんな理不尽なゲームに参加させられているのか? その答えは物語の核心につながる重要なポイントだ。

『早乙女さんにはもうデスゲームしかない』は夏休みのとある日、浜ノ輪高校の2年1組のクラス全員が目を覚ますと突然森の中の廃校に閉じ込められていた…という衝撃的なシーンから始まる。
そしてこれからあなたたちに命を懸けたデスゲームをやってもらうと校内放送が流れる。
何の目的でこんな!? と騒ぐ生徒たち。

しかしこの作品は、このデスゲームの首謀者と本来物語の核心部分のため最後の最後まで隠されるべきデスゲームが行われた理由が、この後すぐに明かされる。
首謀者はクラスのお金持ちな女生徒「早乙女麗華」。
デスゲームを開いた理由はクラスにいる真くんと付き合うためだった。

│狙うは吊り橋効果!? 恋する乙女なデスゲームの日々!

吊り橋効果で何とか親密になりたいという思いから、素直になれずついつい大好きな真くんに冷たい態度をとり続けてしまう早乙女さんの想いの結果、開かれたデスゲーム。
まさに盛大な茶番であるこのゲームを通じて描かれるラブコメが本作なのだ。

恋心しか頭にない乙女な早乙女さんと、生きるのに必死な真くんのすれ違いや至れに尽くせりなデスゲームの日々。
そしてそんなデスゲームの中で何故か進展していく二人の関係。

思わず応援したくなる恋愛にポンコツすぎるヒロイン早乙女さんにハマる読者続出で話題の本作、間違いなくこの夏注目の作品の一つだろう。

(文:仕掛け番長)

│仕掛け番長のおすすめ本

早乙女さんにはもうデスゲームしかない

1巻発売中

著者:三上裕
出版社:講談社

“仕掛け番長”栗俣力也

【コンシェルジュ】仕掛け番長

栗俣力也(くりまた・りきや)。TSUTAYA IPプロデュースユニット 企画プロデューサー。
TSUTAYA文庫、コミック、アニメグッズの企画を担当。10年以上のキャリア持つ書店員でリアル店舗からヒット作を次々と生み出す事から仕掛け番長と呼ばれる。人生のバイブルは『鮫島、最後の十五日』

Twitter(@maron_rikiya)

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