凶器はガラスの靴。容疑者はシンデレラ『シンデレラ城の殺人』【TSUTAYAの名物企画人“仕掛け番長”のススメ】

│誰もが知っている話をベースとした誰も知らないミステリー

「読みやすくてアッと驚ける」そんなミステリー小説を探している方は多い。
実は凄く単純なようでこの「読みやすさ」と「驚く」を両立させるのは難しい。

驚かせるためには色々仕掛けを施さなければならないが、伏線などにこだわればこだわる程ストーリーは難解になってしまうし、逆に読みやすさを優先しすぎればトリックに気が付きやすくなり驚けない作品になってしまう。

そんな中、今回紹介したい『シンデレラ城の殺人』はシンデレラという誰もが知っている物語をベースにする事でストーリーが難解になる事を避け、誰にとっても理解しやすい物語でありながら最高の驚きを実現した1冊だ。

しかも殺されたのは王子。凶器はガラスの靴。
そして容疑者はシンデレラ本人というのだから思わず興味をそそられずにはいられないだろう。

│最後に待つ意外性。まさに衝撃の結末とは?

容疑者となってしまったシンデレラが自分の容疑を晴らすため、彼女自身が探偵となり事件を解いていく本作。
シンデレラのキャラクターもなかなかにミステリー好きの心をくすぐるものになっているのだが、それ以上にこの作品は事件そのものの謎解きが非常に面白いのだ。

『シンデレラ』という童話をベースにしたことを最大限に活かすことで実現したこの意外性のあるラストは、本当にニヤリとさせられてしまうだろう。
まさに驚きの結末だ。

読みやすい文章とわかりやすいキャラクター性、そしてベースに有名な童話を置くことで誰もが気軽に推理を楽しめることを実現した本作。

本を好きな方にも、あまり本を読まないという方にも等しく「面白い」とオススメ出来る作品『シンデレラ城の殺人』気になった方はぜひ!

(文:仕掛け番長)

│仕掛け番長のおすすめ本

シンデレラ城の殺人

発売中

著者:紺野天龍
出版社:小学館

“仕掛け番長”栗俣力也

【コンシェルジュ】仕掛け番長

栗俣力也(くりまた・りきや)。TSUTAYA IPプロデュースユニット 企画プロデューサー。
TSUTAYA文庫、コミック、アニメグッズの企画を担当。10年以上のキャリア持つ書店員でリアル店舗からヒット作を次々と生み出す事から仕掛け番長と呼ばれる。人生のバイブルは『鮫島、最後の十五日』

Twitter(@maron_rikiya)

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