読むのが止められない!今一番読んで欲しいホラーミステリー『徘徊者』【TSUTAYAの名物企画人“仕掛け番長”のススメ】 Tweet │1話からいきなりむちゃくちゃ怖い展開が訪れる… 女子大生である三田村晶子が目を覚ますと、そこは誰もいない電車の中だった。「知らない駅まで寝過ごすとか~」と焦って電車を降りようとするが、降りる寸前で目の前のドアが閉まってしまう。そんな時、コツコツと靴音を立てながら近づいてくる人がいた。駅員だと思いその音の方に可愛い笑顔を向けた彼女の目の前に立っていたのは、恐ろしい外見をし、大きなハサミを持ったこの世のものとは思えないもの「徘徊者」だった。手にもつ大きくて恐ろしいハサミ。それは次の瞬間、彼女の顔面へと振り下ろされた。翌日、彼女は目玉がなくなり顔に大きなハサミを刺された穴が開いてしまっているというあまりにも恐ろしい姿で遺体となり発見される。この大きなハサミを持った恐ろしい「徘徊者」は車掌の服を着て、車掌のような言葉を呟いきながら常に電車を徘徊し、自分の殺すターゲットを物色している。普通の人にはその存在は見えないのだがそんな徘徊者の姿が見えてしまう大学生がいた。桧山月子。彼女がこの物語の主人公。彼女はまさにその徘徊者が電車でターゲットを物色している姿を見ていた。それは三田村晶子を殺すことを決めたであろうその瞬間も… │怖いのに可愛くて魅力的!? 個人的な推しポイントは三田村晶子の霊という存在 この物語では、徘徊者が見えてしまう事で大きな恐怖の真ん中に落とされてしまう月子の姿が描かれる。なぜか駅員が徘徊者の存在を知っているなどミステリーとしての側面も強く、その謎が怖さをさらに際立て、同じ大学の1年で月子の彼氏である坂東周や月子にストーカーの様に付きまとう男、周の同級生で周の事を想う都など、個性的な登場人物達がこの徘徊者をめぐる物語に巻き込まれていき、どうやってこの徘徊者に立ち向かって行くのかなど非常に気になり、目が離せない展開が続いていく。また個人的おすすめポイントとして1話でいきなり殺されてしまう三田村晶子。一瞬しか登場しないのに本当にむちゃくちゃ心に残るくらい可愛いのだが、彼女の霊となった姿もホラー感かなり強めなのに、なぜか歴代ヤンマガヒロインの中でも上位に入る存在だと思ってしまう位むちゃくちゃ可愛いという不思議な魅力に溢れているので、ぜひここには注目してみて欲しい!!完成度の高い1話。そしてそこから始まっていく恐怖の物語…。怖さ、考察要素、そして登場人物の魅力と今一番読んで欲しいホラーミステリー『徘徊者』非常にオススメの作品だ。 (文:仕掛け番長) │仕掛け番長のおすすめ本 徘徊者 1巻まで発売中 原作:鈴木ユウヘイ漫画:宝依 図出版社:講談社 商品検索 商品検索 作品詳細 【コンシェルジュ】仕掛け番長 栗俣力也(くりまた・りきや)。TSUTAYA IPプロデュースユニット 企画プロデューサー。TSUTAYA文庫、コミック、アニメグッズの企画を担当。10年以上のキャリア持つ書店員でリアル店舗からヒット作を次々と生み出す事から仕掛け番長と呼ばれる。人生のバイブルは『鮫島、最後の十五日』 Twitter(@maron_rikiya)