思わず真似したくなる!? 最高の「休み」の過ごし方満載『はるかリセット』【TSUTAYAの名物企画人“仕掛け番長”のススメ】

│銭湯やタイ式マッサージ、文豪遊びに現存する日本最古のビアホールに回らないお寿司やさん! 仕事の疲労や頭のごちゃごちゃをリセットできる最高の大人の休日を描いた究極のお休み漫画!!

「休みを取るのが苦手!」「どう過ごしたらいいかわからなくて結局仕事しちゃう!」
そんな悩みを抱えている人は実は多いように感じる。

特に仕事と趣味の境目が曖昧な人ほど、そんな思いを持っているのではないだろうか?

そんな悩みを持つあなたに読んで欲しい1冊が、今回紹介する『はるかリセット』。
小説家・春河童先生こと天野はるかの日常を描いたこの作品はそんなあなたに素晴らしい「リセット」を教えてくれる。

『はるかリセット』の主人公はるかは、小説家として毎日毎日机にむかういわゆる休むのが苦手なタイプ。そんな彼女がしっかり仕事をするために自分をリセットし、リブートする休日というその瞬間を切り取り、思わず「ちょっと真似してみよう!!」なんて読者が思ってしまうような作品なのだ。

│現存する日本最古のビアホールで楽しむビールとアイスバイン!! たまらない大人の休みの過ごし方!!

この作品は「休み」を描いた作品なのでドキドキハラハラがないにも関わらず、毎回読むのが楽しみになってしまうようなワクワクが非常に詰まっている。

散歩をしつつ見つけた銭湯に入り、そのまま酒屋の店先で飲めるいわゆる“角打ち”ができるお店で長野高原ビールのデュンケルをそのお店の前のインド料理をデリバリーしそれをつまみに楽しんだりするお手頃ながら羨ましくなるものや、本郷のクラシックな旅館でセルフカンヅメをする回では、はるかが子供のころ万年筆で文豪の作品を文豪気分で書き写す遊びをしていた事が書かれ、彼女の万年筆への愛が語られるのだが「インクで字を書くと最初の数秒間文字が光る」や「一文字をいかに手慣れた風に書くかに趣を覚え~」など思わず文豪遊びをやりたくなってしまうような、ちょっと特別な休み方など毎回想像もしないような休みの過ごし方が登場する。

私のお気に入りは、平日の昼間に浴衣と昭和モダンガール風のファッションで銀座をブラブラして、あの異国情緒あふれる「現存する日本最古のビアホール」で楽しむお話。
1934年(昭和9年)に建てられたこの建物で、お店の目玉である多くの歴史を乗り越え色々な人が見て影響を与えてきたであろう大きなガラスモザイク画を眺めながら、アイスバインをつまみに飲むビール…。もうたまらない。
作中ではるかが昔読んだ小説に、ビヤホールで一人飲みする主人公の学者のシーンでアイスバインを食べていて憧れて~という話が出てくるのだが、いつかやってみたい事として小説や漫画でのシーンの再現へのあこがれは凄くよくわかる、と思わず頷いてしまった。
はるかの感性が本好きの人間にとってドンピシャなのもこの作品の面白いポイントだろう。

読んでいるだけで「こんな休みを取ったら間違いなくしっかりリセット出来て仕事効率も上がっちゃうな」と思わずにはいられない素敵な休日を描き続けている『はるかリセット』。

ぜひあなたの休日のおともに読んでみていただけたらと思う。

(文:仕掛け番長)

│仕掛け番長のおすすめ本

はるかリセット

4巻まで発売、3巻までレンタル中

著者:野上武志
出版社:秋田書店

“仕掛け番長”栗俣力也

【コンシェルジュ】仕掛け番長

栗俣力也(くりまた・りきや)。TSUTAYA IPプロデュースユニット 企画プロデューサー。
TSUTAYA文庫、コミック、アニメグッズの企画を担当。10年以上のキャリア持つ書店員でリアル店舗からヒット作を次々と生み出す事から仕掛け番長と呼ばれる。人生のバイブルは『鮫島、最後の十五日』

Twitter(@maron_rikiya)

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