『生徒会にも穴はある！』むちまろの描く吸血鬼コメディ『世が夜なら！』【TSUTAYAの名物企画人“仕掛け番長”のススメ】
│最強の吸血鬼がほぼ人間に!? 魔力の無い世界でコンビニバイトから世界征服を目指す彼女の残念な日常を描いたドタバタコメディ！
ゆるかわ×残念ヒロイン達の日常感にドはまりする読者が続出し、今盛り上がっている『生徒会にも穴はある！』。むちまろ先生がそのテイストはそのままに描いた伝説の吸血鬼の物語が、今回紹介する『世が夜なら！』だ！
世の6割をその手中に収め、魔族の世界を征服するのも時間の問題という強大な力を持つ吸血鬼、夜の王マーナミア＝ブルーガラル。
3日で今いる国を支配し、次の支配地へ行くため転送の魔法陣へと立つ彼女。
部下の「次の支配地をどこにするか？」という質問にも「どこでも変わらんから適当でいい」と余裕を見せる彼女に答えるため、部下たちが「全力の適当」で転送した先は現代の日本だった…。
丸腰で突然日本に放り出され、しかも魔族の世界ではないため吸血を行っても魔力が奪えない（そもそも魔力が存在しない）状況。
しかも実は最強の力があってちょうどバランスが取れていたくらいのおバカな彼女は、いったいどうやってこの日本を生きていくのか!?
そしてなんの力もないほぼ人間の彼女は、コンビニバイトからこの世界を征服する事が出来るのか!?
│むちまろ先生の描く愛されヒロインが多数登場!! ラブコメ好きにもオススメ！
1巻の表紙はこちらの世界に来る前の最強時代の彼女の姿が描かれているため、思わず王道ファンタジーものと思ってしまうほどカッコいいのでその内容とのギャップにびっくりした読者も少なくないだろう。
むちまろ先生の描く最高に愛される残念ヒロインが本作でも多数登場し、コミックスの中を所狭しと暴れまくる！
『生徒会にも穴はある！』にハマった方なら間違いなく楽しめるこの『世が夜なら！』。全3巻と読みやすい作品なので気になった方はぜひ読んでいただけたらと思う。
（文：仕掛け番長）
│仕掛け番長のおすすめ本
世が夜なら！
著者：むちまろ
出版社：講談社
【コンシェルジュ】仕掛け番長
栗俣力也（くりまた・りきや）。TSUTAYA IPプロデュースユニット 企画プロデューサー。
TSUTAYA文庫、コミック、アニメグッズの企画を担当。10年以上のキャリア持つ書店員でリアル店舗からヒット作を次々と生み出す事から仕掛け番長と呼ばれる。人生のバイブルは『鮫島、最後の十五日』