超人気バレンタインエピソード収録! 最新8巻発売中!!『でんぷる』【TSUTAYAの名物企画人“仕掛け番長”のススメ】

│煩悩と戦うため寺に入りにいったのに何故か尼寺に住み込みで働く事に!? 超ドタバタラブコメディ『てんぷる』

代々女好きの家系に生まれ、世間から変態クズ一家の一員というレッテルを貼られ生きてきた赤神明光。
そのせいか彼は生粋の独り身主義者だったのだが、とある女性に一目ぼれをした事をきっかけに(赤神の血もあり?)煩悩の波に色々と堕ちてしまう。
そんな中どうにか自分に活を入れ、自分の中にある赤神の血による呪われた煩悩を叩き潰すため出家をしようと決意する赤神。
そして彼が決死の覚悟で向かった寺。
しかしそんな寺の玄関から出てきたのは彼が一目ぼれした女性だった!?

実はこのお寺は尼寺。
色々ありこの寺に住み込みで働く事なった赤神と、三姉妹ヒロインや赤神の様なエロティックな血と戦うヒロイン、見守っている側だったはずがいつの間にか? 的なヒロインなどそれぞれ違った魅力を持つ超個性派ヒロイン達との日常を描いたのがこの『てんぷる』だ。

そんな『てんぷる』はアニメ化も発表され今注目されている作品だが、最新巻である8巻から始まり現在連載でも進行中のバレンタイン編。
これがとにかく凄い事になっている。各ヒロイン達の魅力がそれぞれのバレンタインエピソードに詰まっており、完全にスクランブル状態。もはや待ったなしの恋のバトル状態なのだ!!

│ミアがとにかく可愛すぎる!! 8巻に収録のバレンタインエピソード「ミア」編!

8巻には私の推しヒロインであるミアのエピソードが収録されているのだが、これ、本当に読んで欲しい!!
『てんぷる』はコメディー色の方が強いラブコメだが、特にミアは赤神と同じ血の境遇を持つという意味でその手のギャグシーンが多いキャラだ。
しかし同じ境遇であることから、赤神の一番の理解者として本人が意識しているかは関係なく彼女の言葉や行動が赤神を助けている事も多い。
8巻で赤神が自分とゆっくりと向き合う決意をする場面でミアが彼に投げかけた言葉はギャグにしか聞こえないが、実はそれがこの時の赤神にとって一番必要な言葉だったというのは考えるにたやすい。

そんな彼女の本気のバレンタインエピソード。
読んでいる方もキュンキュンせずにはいられないものになっている! しかしもちろん「おち」もあるからたまらないのだが(笑)。

今回は自分の推しという事でミアについて書いたが、『てんぷる』は赤神と全ヒロインの間に時間をかけて作ってきたそれぞれの関係性がある。
ただの一人も赤神にとって必要でないヒロインはいないし、ヒロインにとっても赤神はそういう存在になっているのだ。

だからこそ、それぞれのヒロインにとって大切な日であるバレンタインを描いた今回のエピソードはたまらないのだ!!

アニメも楽しみな『てんぷる』
ラブコメ好きはもちろん全漫画ファンに全力でオススメしたい作品なので、気になった方はぜひ一度読んでみていただけたらと思う!!

(文:仕掛け番長)

│仕掛け番長のおすすめ本

 

てんぷる

8巻まで発売、7巻までレンタル中

著者:吉岡公威
出版社:講談社

“仕掛け番長”栗俣力也

【コンシェルジュ】仕掛け番長

栗俣力也(くりまた・りきや)。TSUTAYA IPプロデュースユニット 企画プロデューサー。
TSUTAYA文庫、コミック、アニメグッズの企画を担当。10年以上のキャリア持つ書店員でリアル店舗からヒット作を次々と生み出す事から仕掛け番長と呼ばれる。人生のバイブルは『鮫島、最後の十五日』

Twitter(@maron_rikiya)

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