全員人としてダメ!? な三角関係×本格考察ファンタジー!『Engage Kiss』【TSUTAYAの名物企画人“仕掛け番長”のススメ】

│ヤンデレ美少女悪魔×ひも体質の女にだらしない男×ダメ男製造機年上元カノ!? 全員人としてダメでしょ!? な三角関係×本格考察ファンタジー!!

22年の夏アニメといえば?と聞かれたら『リコリス・リコイル』と答える方が多いのは想像に容易い。
『リコリス・リコイル』は、千束とたきな2人の関係性の変化や先が読めない考察要素満載のストーリー、そして心が熱くなるシーンの連続と、もはや語り出したら止まらない魅力溢れる作品で社会現象と感じるほどの大ヒットとなった。
しかし、実はそんな『リコリス・リコイル』が放送されていた22年の夏、時を同じくして漫画家さんや編集さんなど漫画業界関係者が声を揃えて今期の注目作はこれだ! と言っていた作品があったのは知っているだろうか?

『Engage Kiss』

これはライトノベル作家の丸戸史明先生とイラストレーターのつなこ先生をメインスタッフに、ヤンデレ美少女悪魔×ひも体質の女にだらしない男×ダメ男製造機年上元カノ!? という全員人としてダメじゃない!? と思えるユニークな三角関係と本格考察ファンタジーの二軸の面白さを持つ作品なのだ。

貧乏でお金に困ると元カノにたかり、ご飯を奢ってもらったり電話代を払ってもらったりしつつ、契約した悪魔の少女に通い妻のような事をさせている、どこに出しても恥ずかしい「ひも体質」であり、さらに色々な女性と関係を持ちまくってるまさにクズ男としか思えない主人公、緒方 シュウ。

そんな彼に異常なほどの執着と愛を持ち、日陰の女に憧れるヤンデレ体質の美少女悪魔、キサラ。

別れてもシュウのことが好きで頼られるとなんでもしてあげちゃう、シュウの今の性格を作ったのはもしかしてこの人?? と思わず想像してしまうような元カノ、夕桐 アヤノ。

もうメインキャラの紹介を聞いただけでめちゃくちゃ面白いラブコメ要素がある事はわかっていただけると思うが、実はこの作品の魅力はそれだけではない。
『Engage Kiss』は話が進むにつれむちゃくちゃ濃くて深い考察ファンタジーが展開されていくのだ。

シュウは12年前にとある事件で行方不明になった妹を助けるために絶大な力を持つ悪魔達と戦わねばならず、その力を得るために一般的な悪魔を凌駕する力を持つ悪魔キサラと契約した。
悪魔と戦う本来の力を発揮するためにはシュウとディープキスをする必要があるのだが、そのキスのたびにキサラはシュウの記憶を奪っていく。

大事な記憶をどんどん失っていくシュウ。
それにより変わっていく周りの人々との関係性。

そして思いもやらない展開が物語の終盤には待ち受けそこから怒涛の伏線回収が始まるのだ。

│アニメと違うシーンやアニメのその後が描かれるかも?? という期待をしながら読めるのもコミカライズの醍醐味!

そんな、むちゃくちゃオススメのアニメ『Engage Kiss』のコミカライズはそんな物語本編を高いレベルで描きつつ、アニメでは見逃してしまっていたような瞬間瞬間を丁寧に描き『Engage Kiss』の世界観をさらに広げていくような素晴らしいものになっている。

ダメダメな可愛いヒロインを描かせたら右に出るものはいない、いたち先生がコミカライズを担当しているのも非常にポイントが高い。
いたち先生の描くキサラやアヤノは、アニメとはまた違う漫画ならではの半端ない魅力を読者にこれでもかと見せつけてくるのだからたまらない!

先日SNSで『Charlotte』のコミカライズ最終巻にはアニメのその続きが描かれているという事が話題になり、各種電子書店のランキングに突然『Charlotte』がランクインして話題になった。
本作もまさにファンにとってアニメのその続きを熱望する作品のひとつである事は間違いない。
個人的にはそんな要素も期待しつつ…続刊を楽しみに『Engage Kiss』コミカライズ版を楽しんでいきたい。

今本気で読んで欲しいコミカライズ版『Engage Kiss』
ぜひ気になった方は一度手に取ってもらえたら嬉しい。

(文:仕掛け番長)

│仕掛け番長のおすすめ本

 

Engage Kiss

1巻まで発売中

漫画:いたち
原作:Bayron City Express
出版社:スクウェア・エニックス

“仕掛け番長”栗俣力也

【コンシェルジュ】仕掛け番長

栗俣力也(くりまた・りきや)。TSUTAYA IPプロデュースユニット 企画プロデューサー。
TSUTAYA文庫、コミック、アニメグッズの企画を担当。10年以上のキャリア持つ書店員でリアル店舗からヒット作を次々と生み出す事から仕掛け番長と呼ばれる。人生のバイブルは『鮫島、最後の十五日』

Twitter(@maron_rikiya)

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