幼馴染3人の複雑な恋愛模様『アイツノカノジョ』【TSUTAYAの名物企画人“仕掛け番長”のススメ】 Tweet │突然の親友の彼女であり幼馴染でもある雫の思わせぶりな行動の理由は? 高校3年生の幼馴染3人。石月リク、水瀬雫、空野タクト。小さな頃から仲のいい3人の関係は、1年前にタクトと雫が付き合いだし少しだけ変化はしたが、それでも今も3人の日々は変わらず過ぎていく。リクは、幼馴染の2人が付き合いだし気まずい思いもしつつ、それでも幼馴染の関係を大切に思っている彼は2人から離れることはしないで3人でいる時間を大切にしていた。そんな彼に対して突然、雫が思わせぶりな態度を取り始めるところからこの物語は動き出していく。突然家に来て子供の頃の様に陸に甘えてみせたり、彼氏であるタクトと何かあったと意味深な事を伝えてきたり…。その行動の数々に振り回されてしまうリク。後輩である第2のヒロイン伊波うみみも加わり、それぞれの気持ちが重なり見えてくる恋愛模様。4人の関係はこれからどうなってしまうのか。 │濃い恋愛を描きつつヒロインも魅力的! この作品は幼馴染同士の三角関係を物語の真ん中に置いており、複雑な恋愛模様を描いているのだがその反面ラブコメ要素も強く、暗い気持ちにならずに読めるのが特徴だろう。ヒロインである雫は悪い女になり切れてないというか抜けている部分もあって憎めなさが可愛いく思えたり、後輩ヒロインのうみみはやたらリクとの距離が近い、いわゆる小悪魔的な立ち位置なのに何だか負けヒロイン(しかも相手は!?)的な要素もあったりでラブコメ好き読者の心も掴んでくる。かなり深い恋愛を描きながらラブコメとしての楽しさもある『アイツノカノジョ』気になったかたはぜひ一度読んでもらえたらと思う。 (文:仕掛け番長) │仕掛け番長のおすすめ本 アイツノカノジョ 1巻まで発売中 著者:肉丸出版社:小学館 商品検索 商品検索 作品詳細 【コンシェルジュ】仕掛け番長 栗俣力也(くりまた・りきや)。TSUTAYA IPプロデュースユニット 企画プロデューサー。TSUTAYA文庫、コミック、アニメグッズの企画を担当。10年以上のキャリア持つ書店員でリアル店舗からヒット作を次々と生み出す事から仕掛け番長と呼ばれる。人生のバイブルは『鮫島、最後の十五日』 Twitter(@maron_rikiya)