このタイトルの意味が怖すぎる…今話題の1冊!『ドールハウスの惨劇』【TSUTAYAの名物企画人“仕掛け番長”のススメ】 Tweet │読みやすいストーリー展開全てが伏線!? 衝撃のバディもの高校生探偵ミステリー! 正義感の強い秀才「滝蓮司」と美麗の変人「卯月麗一」。二人の高校2年コンビは、学内便利屋として生徒や教師からの依頼を受けては、思ってもみない方法で解決するという活動をしている。そんなある日、蓮司は同級生の学内にファンクラブがあるほどの超絶美少女から「麗一とデートがしたい」と依頼を受けるのだが…第25回ボイルドエッグス新人賞を受賞し、今非常に話題になっている小説『ドールハウスの惨劇』。ライトノベル学園ミステリーの様な装いで物語の幕を開けるこの作品は、濃厚なミステリーとして多くの読者を魅了している。しかし評判を聞いて本書を読み始めた方は、その濃厚なミステリーという情報とこの作品の内容の違いにまず戸惑うだろう。魅力的なキヤラクターの男子2人のバディに、超絶美少女とのラブコメを匂わせる展開、読みやすい事も加わりいわばライトノベルの様なストーリーが展開されていくのだ。しかし安心してほしい。「濃厚なミステリー」という評判は全く間違っていない。この作品はそんなラノベという様な物語を楽しんでいる間に、作者の張った罠に一歩ずつ足を踏み入れてしまっていた事に後で気が付く事になるのだから。超絶美少女ヒロインの真実、そしてあかされる残酷な事件の真相。ライトノベル的に「当たり前」「よくある設定」という認識そのものが伏線となり物語の核心に繋がっていく。特にすべてを読み終えた後に用意されているエピローグは鳥肌ものだ。少しでも気になっているならぜひ読む事をオススメしたい『ドールハウスの惨劇』普段ミステリーを読まない方も楽しめる1冊だろう。 (文:仕掛け番長) │仕掛け番長のおすすめ本 ドールハウスの惨劇 発売中 著者:遠坂八重出版社:祥伝社 商品検索 商品検索 作品詳細 【コンシェルジュ】仕掛け番長 栗俣力也(くりまた・りきや)。TSUTAYA IPプロデュースユニット 企画プロデューサー。TSUTAYA文庫、コミック、アニメグッズの企画を担当。10年以上のキャリア持つ書店員でリアル店舗からヒット作を次々と生み出す事から仕掛け番長と呼ばれる。人生のバイブルは『鮫島、最後の十五日』 Twitter(@maron_rikiya)