考察要素や衝撃の展開盛り沢山のラブコメ×ミステリー『6人の死なない少女と必ず死ぬ運命の人』【TSUTAYAの名物企画人“仕掛け番長”のススメ】

│彼女ができない運命を変える事の大きな代償を背負った主人公と、彼の運命の人の可能性がある6人の少女の物語

「彼女が欲しい」と縁結びの神様にお願いをした高校生、逢坂廻。
幼馴染にはじめての彼氏が出来てマウントを取られている事にムカつき、縁結びで有名な神社に神頼みに来たのだ。
そんな彼の目の前になんと神様と名のる少女が現れる。

しかしその神様が「彼女が欲しい」という彼の願いを叶えようとするも、なんと彼は運命の相手がいない、普通ではありえない存在で、その願いを叶えることは不可能だった。

まさかの結果により強く、それでもどうしても彼女が欲しいと願う彼の想いをうけ、神様は一生彼女が出来ない運命の「因果」を逆にすることで叶える方法を試みる。
彼女が出来るという「結果」を固定して、そこにつながる運命を手繰り寄せるという方法だ。
これにより彼女が出来る可能性が見えた廻。

しかしその結果、彼はその翌日の18時に死んでしまう事になるのだ…。

『6人の死なない少女と必ず死ぬ運命の人』はループもの恋愛ミステリ。

主人公、廻は正確には運命の人がいないわけではなく、運命の人が自殺してしまい付き合う事が出来ない運命だった事が発覚する。
神様は廻の願いを叶えるため、彼女のいない廻は存在出来ないという結果を固定した。

そのために運命の人が死んだ時点で廻も存在できなくなり「運命の分岐点」からやり直し、彼女がいる自分に行きつくまでその日を繰り返すことになったのだ。

「運命の人」の可能性があるのは6人。
この6人のうちだれが運命の人なのか、いつ誰がどうやって自殺をするのか。
そしてその自殺はどうすれば食い止められるのか…。

考察要素も多く、思いもよらない展開も用意されており非常に読み応えのある『6人の死なない少女と必ず死ぬ運命の人』まさに期待の新作だろう。

気になった方は待望の1巻が発売されたばかりなのでぜひ手に取っていただけたらと思う。

(文:仕掛け番長)

│仕掛け番長のおすすめ本

 

6人の死なない少女と必ず死ぬ運命の人

1巻発売中

原作:中村基
作画:中村なかち
出版社:スクウェア・エニックス

“仕掛け番長”栗俣力也

【コンシェルジュ】仕掛け番長

栗俣力也(くりまた・りきや)。TSUTAYA IPプロデュースユニット 企画プロデューサー。
TSUTAYA文庫、コミック、アニメグッズの企画を担当。10年以上のキャリア持つ書店員でリアル店舗からヒット作を次々と生み出す事から仕掛け番長と呼ばれる。人生のバイブルは『鮫島、最後の十五日』

Twitter(@maron_rikiya)

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