来年のハロウィーンに向けて今から準備!ディズニー本格ホラーの名作…映画『イカボード先生のこわい森の夜』 Tweet (C)Disney. │イカボード先生のこわい森の夜(DVD『ミッキーの王子と少年』に同時収録) <あらすじ>児童文学の名作「スリーピー・ホロウの伝説」がすばらしい冒険物語となってオリジナル劇場版で登場。ひょろ長いイカボード・クレーンは美しいカトリーナ・ヴァン・タッセルの心を奪うことを夢見るがライバルは同じくカトリーナを狙う町のガキ大将ブロム・ボーンズ。2人のバトルは首なし騎士の伝説を巻き込みドキドキのクライマックスへ! │70年立っても変わらないディズニーの魅力 先日ハロウィーンが終わりましたが、皆さんはどのように過ごしていましたか? なかなか大勢で集まってパーティーとはいかない現在ですが、気持ちだけは映画の中のハロウィーンパーティーばりに盛り上がっていました。そんな今回は今年のハロウィーンにもこんなことがあったかも? なディズニーホラーをご紹介いたします!今作はなんと1949年公開という70年以上前に制作された一作なのです! ディズニーといえばハッピーエンドでファンタジーなイメージを持っている方も多いと思いますが、この時期ならではの怖いディズニーを楽しめるとてもいい作品でした。物語の主人公は最近スリーピーホロウ村にやってきたイカボード・クレーンという名前の小学校の先生です。見た目はとても背が高くヒョロヒョロで小顔、鼻だけが飛び抜けて高いという特徴があります。歩きながら本を読み、全く前を見ない強気な性格です。先生をしている小学校では生徒のお家に行っておいしいご飯をご馳走になることが趣味、とでもいうようにご飯がおいしい子の名前を手帳にメモしているほど。ここまで書くと「嫌な先生だな……」という感じがしますが、なぜか女性からはモテモテ。何やらそのいい声で女性たちをメロメロにしているようです。メインの登場人物はもう1人、村のヤンキーであるブロム・ボーンズ。喧嘩っ早いですが、仲間の面倒見が良くて村人からも好かれているらしい。登場人物にまともなやつ居なくない?というツッコミも聞こえてきますが、この村の人はみんな楽しそうに過ごしているのでオールオッケーです。ある日、カトリーナというたいそうな美人が村にやってきました。この女性は、大地主の娘で村の男性はみんな目がハートになってしまうようなアイドル的存在。彼女があそこにピクニックの準備をしてと指差せばこぞって準備をしてあげるような親衛隊を引き連れています。そんな彼女を見た瞬間、イカボード先生も例に漏れずカトリーナに一目ぼれ。どれだけの魅力なのか、カトリーナ……!彼女と結婚して、さらには大金持ちに……なんて邪な考えをする主人公と、彼女と急接近しているイカボード先生が気にくわないブロムの戦いが始まるのでした。10月31日の夜、この日はみんなでハロウィーンパーティーをして大盛り上がり。歌って踊って飲んで騒いでの時間を過ごす間に、イカボード先生はカトリーナとダンスを踊っていい雰囲気に。それをみたブロムは邪魔をしようとしますがなかなか上手くいかず。ダンスを終えてむしゃむしゃご飯を食べているイカボード先生を睨みつけていました。それを見ていたブロムはあることを閃いてイカボード先生をこてんぱんにしてしまう作戦に出ます。 │迷信が生まれる瞬間はこんな感じ? そもそもこのお話の舞台になっているスリーピーホロウ村に伝わる伝説は、アメリカのニューヨーク近郊で昔から語られているものだそうで、首なしの騎士が頭を探して人々の頭を切りまくるというものです。この伝説をつかって(勝手につくって?)ブロムはイカボード先生を怖がらせて調子に乗らないように仕向けます。というのも、イカボード先生はかなり迷信や都市伝説のようなものを強く信じる傾向にあるようで、例えば英国の迷信である「食事中に塩をこぼすと縁起が悪い」というものも自分がこぼして「やっちまった!」となっているシーンがありました。(そのこぼれた塩を肩にかけるとヨシなのだそうでそれもやっていました。)それをみたブロムはスリーピーホロウ伝説で怖がらせるのですが、これが本当になってしまい…? という展開になっていくのです。迷信といえば日本でも「北枕は良くない」とか「夜に口笛を吹いちゃダメ」とか様々ありますよね。外国のものでも「黒猫が前を横切ると縁起が悪い」などは有名です。今回のような塩をこぼすが初耳だったのですが、英国の縁起が悪いものを調べると「はしごの下を通ってはいけない」「家の中で傘を広げてはいけない」など日本にはない、へぇ~となるものがありました。こういった文化を学べるのも映画のいいところですね。ディズニーの本格ホラーとして作られた作品はこれが初めて、と言われているそうなのですがこの作品よりも前につくられた「白雪姫」もかなりのホラーシーンがありました。白雪姫が森に迷うシーンで木がおばけに見える様子は小さい頃めちゃくちゃ泣きそうだったのを覚えています。昔のディズニーはホラー描写が強烈ですね。この作品の翌年にはあのアニメ版の『シンデレラ』が公開されたそうで、振り幅の凄さに驚かされます。ハッピーエンドの代表作の1年前にこんなゴシックホラーが作られていたなんて!ディズニー作品の中でもあまり知られていませんが、ハロウィーン時期の名作としてご紹介させていただきました。『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』ばりに来年のハロウィーンに向けて今から準備していきましょう! イカボード先生のこわい森の夜(DVD『ミッキーの王子と少年』に同時収録) 製作年:1949年 商品検索 商品検索 作品詳細 【Editor】septmersfilms 三度の飯よりホラー好き。ホラーがないと夏が始まらないと思っている。たまにおしゃれ映画・アニメーションも嗜むが、基本的にゾンビ映画をみることで心を癒している。Twitterでは映画以外にも本業のマーケティング関連記事もつぶやきます! ぜひチェックしてください! Twitter(@septmersfilms)