街の写真を撮るために尾行をしたら大変なことに…終電で起こる行方不明事件の真相とは? 映画『ミッドナイト・ミート・トレイン』

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│ミッドナイト・ミート・トレイン

<あらすじ>
「あずみ」「VERSUS」の北村龍平監督のハリウッドデビュー作で、人気ホラー作家クライヴ・バーカーの短編小説をブラッドリー・クーパー主演で映画化。ニューヨークで暮らす写真家の青年レオンは、ある晩ギャングに襲われていた女性を助けるが、翌日その女性が行方不明になったことを知る。女性との別れ際に地下鉄で撮った写真に不審な男が写っていることに気づいたレオンは、たったひとり調査に乗り出すが……。

│終電で寝過ごすと電車の中で何か起こる…?

前回の『パニック・フライト』を鑑賞してから、人が怖い系作品への熱が上がり探し求めていたところ、面白いものがあったので今回は本気スプラッターホラー作品の『ミッドナイト・ミート・トレイン』をご紹介いたします!

舞台はニューヨーク。地下鉄に乗ってうたた寝していた男性が目を覚まします。周りを見渡しても誰もいません。隣の車両へ移動しようとすると何かに滑って転んでしまいます。よく見るとそれは血……。辺り一面が真っ赤になっているではありませんか! その先の車両から音がするので向かってみると、そこでは誰かが何かをやっているようです……。

場面はガラリと変わり、物語の主人公のレオンが映ります。彼は写真を仕事にしていますが、最近は警察の無線を勝手に聞いては事故現場の写真ばかりを撮っていて作品としての写真の仕事は全くなし。夜の街に出掛けてはホームレスの写真を撮ったり、不良たちの溜まり場を撮り「これがこの街の心臓だ」と思っているのでした。彼はこうしたニューヨークの街にある現実の姿を撮って作品にしたいと考えています。

ある時、レオンは行きつけのお店の店主からの紹介で画商と会うことに。作風については好印象ではあるものの、決定的ではないとして話は保留になってしまいます。「本当に街の心臓を撮りたいなら今のもう一歩先の姿を撮って」というアドバイスをもらいます。いつものように夜の街で写真を撮るレオン、不良たちが「カツアゲしようぜ」と言っていたので現場の写真が撮れそうだと思いついていくと駅の中へと入っていきます。しばらくすると1人の女性が絡まれていたのでその写真を撮っていたのですが、だんだんと良心が傷んできたため不良たちを追い払って女性を助けてあげました。いい写真も撮れたし、彼女を助けてあげたられたしその日はそのまま帰って写真を現像するのでした。

次の日、新聞を見るとなんと昨日助けた女性が行方不明になっているとの記事が。その女性は有名なモデルで騒ぎになっているようです。それをみたレオンはいてもたってもいられず昨日撮った写真と一緒に警察へ証言しにいきます。すると「こんな状況で写真を撮って、彼女のストーカーなの?」と逆に疑われてしまう始末。その日は何もなく帰ることができましたが事件の解決に写真を役立てることはできませんでした。

しかしいいニュースもあり、この時撮った写真が画商の目に止まり「あと2枚、こんな写真があれば今度の個展に出してあげる」ということに。嬉しい気持ちからレオンはすぐにまた夜の街へと繰り出します。

その日、また地下鉄の近くで作品の題材になりそうな人を探していると見るからに異様な男性を発見します。真夜中にかっちりしたスーツを着て眼光鋭く歩く姿は只者ではありません。すぐさま後を追いかけて写真を撮ろうとするレオンでしたが、尾行が速攻でバレて胸ぐらを掴まれて無言の圧を受けます。「写真を撮ろうとしただけです、すみません。」とその場を後にするレオン。家に帰って最近撮った写真を見直しているとあることに気づきます。

それは、あの助けた女性が乗っていった電車に、先ほど胸ぐらを掴まれた男性が付けている指輪と同じものを付けた人物が乗っているということ。明らかに同一人物だと気づいたレオンは、その男性が行方不明事件に関係しているのではないかと睨み再度男性の尾行を始めるのでした。

尾行を続けるうちにいい写真を撮ることができ、無事個展に作品を出すことができたのですがこの怪しい男性を追い続けることはやめません。彼女であるマヤからの静止も聞かず、怪しげな男性(精肉工場で働いているのになぜかピシッとしたスーツ姿)の写真を撮り続けます。すると、明らかにこの男が怪しいと気づくのですが……最後までどうなるのか? まさかのラストまで展開が全く読めません。

│原作者も加わった豪華制作メンバー

初っ端の血に滑って転んでしまう男性のシーンからオバケ電車のような怪奇現象系かと思いきや、ガッツリ人が犯人の事件でした。地下鉄の最終電車で巻き起こる失踪事件の真相は一体なんなのか? という構成はとても興味深かったです。

原作はクライヴ・バーカーというイギリスの小説家が描く『血の本』シリーズに入っている短編作品です。彼は自身の小説『ヘルバウンド・ハート』を映画化した『ヘルレイザー』で監督も務め、このシリーズ作品でホラー界ではとても有名になっています。私も『Dead by Daylight』というゲームに出てくるセノバイトというキラーで知っていたのでこの作品を作った方か……! と勝手に感動していました。ルマルシャンの箱をめぐる攻防はゲームでも映画でも観ることができますね。

その原作者が今作でも監督として制作に関わっていますが、メインの監督はなんと日本人! 北村龍平さんという方が担当しています。

出演している俳優陣もとても豪華です。主演を務めるのは『アメリカン・スナイパー』や『ハングオーバー!』シリーズで有名なブラッドリー・クーパー。彼はシリアスな役からギャグコメディ役まで幅広くできてすごい俳優さんですね……。今回は真面目に写真と向き合う男性、という感じだったのですがだんだん気性が荒くなっていって怖くなっていきました。やはり夜に出歩いてよく寝てないのが良くないですね、睡眠は大切です。

さらに謎の精肉解体をしている男は、ヴィニー・ジョーンズという俳優さんが演じていてこの方はなんと元サッカー選手! ウェールズ代表で試合にも出ていたそうで、引退後に映画監督からの誘いで俳優へ変わったそうです。ホラーやアクション系の作品によく出ているようで、今作でもかなりの肉弾戦を繰り広げていました。185センチの長身に殴りかかられたらどうしようもないですよね。

普段はあまりスプラッターものを好んで観ていなかったのですが、久しぶりにみると刺激的で楽しむことができました。ゴア表現モリモリではありますが、ストーリー展開や犯人の写し方などがミステリー要素もありドキドキ楽しめる内容になっていますのでぜひご鑑賞ください!


ミッドナイト・ミート・トレイン

製作年:2008年
監督:北村龍平
出演:ブラッドリー・クーパー、レスリー・ビブ、ブルック・シールズ、トニー・カラン ほか

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【Editor】septmersfilms

三度の飯よりホラー好き。ホラーがないと夏が始まらないと思っている。たまにおしゃれ映画・アニメーションも嗜むが、基本的にゾンビ映画をみることで心を癒している。Twitterでは映画以外にも本業のマーケティング関連記事もつぶやきます! ぜひチェックしてください!

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