叔母が経営するホテルに宿泊、入ってはいけない部屋には一体何が…? 映画『ホテルレイク』 Tweet (C)2020 SMILE ENT & ISU VENTURE CAPITAL & ES PICTURES & INDIESTORY. All Rights Reserved. │ホテル・レイク <あらすじ>仕事の都合で叔母の経営するホテルに妹を預けることにしたユミ(イ・セヨン)。ただそのホテルには奇妙なルールがあるという。・絶対に上を見上げてはいけない。・絶対に一人で歩き回わってはいけない。・絶対に405号室に入ってはいけない。足を踏み入れてすぐ違和感を感じるユミ。ここには、人を狂わせてしまう“何か” がある…。 │このホテル、何かいる? いつもは人間が怖いサイコホラー・スリラー系を好んで鑑賞しているのですが久しぶりに幽霊が怖い作品が観たい…!という衝動に駆られて、観たい映画リストを漁ったところ、今回の『ホテルレイク』を発見しました。ちょうど最近韓国ドラマを観ていなかったので韓国の作品を観るのにタイミングがいい!と思い、観たところ「なんて怖いんだ…」と震えてしまったのでその魅力をご紹介いたします。ある日、この物語の主人公であるユミは養護施設に呼び出されます。向かうとそこにはジユという名前の1人の女の子が。なんでもだいぶ前から会っていなかった自分の母親が父親と離婚した後に、別の男の人との間に子どもができていたようで、つまりは異父姉妹ということなのです。その母親が亡くなってしまったので引き取り先がなく、姉としてユミに来てほしいということでした。そう言われてもユミはまだ若く、これから就職活動をしなければならず忙しいので子育てをするなんて不可能。しかしこのままでは施設をたらい回しにされてしまいそうということだったので、母親の姉妹である叔母のところへ預けることとなりました。叔母は快くジユを引き取ってくれるということなので、ユミは叔母の経営するホテルへと自動車で送ります。ホテルに到着して叔母と昔話に花を咲かせていると「せっかくだし泊まっていきなよ」とすすめられ、週末の間だけ宿泊することになります。ジユも来たばかりだし、一緒にいて少し慣れてから離れた方がいいかなという気持ちもありユミも突然できた妹との関係を深めるように努力します。「1人であんまり遠くに行かないでね〜」というユミの心配をよそに、初めての広いホテルの探検に繰り出すジユ。閑散期だという今の時期はお客さんもほとんどおらず、ホテルの従業員も少なく貸切状態だったのでジユはどんどん離れていき「405号室」に入って行きます。なかなか戻ってこないジユが心配になり、ホテルの中を探すユミでしたがどこを探しても見つかりません。不安になりつつ扉が不自然に開いていたボイラー室に入っていくと、なにやら不気味な人影が……。あれ?この人、ホテルに来る道で見た変な女性と似ている……?その後無事にジユは帰ってきたのですが、誰もいないはずの405号室で「女の人と会った〜」と言っていたりとこのホテル何かがおかしい。週末だけの滞在のはずが謎の存在にユミは翻弄されて行きます。 │韓国発のじっとりホラー この映画の魅力その1はホテルに来る道でユミに起こる不思議な現象です。これがこの映画のテイストというか、全体像を表している出来事だと考えています。ユミが車を運転していると、道の端を歩く女性がいました。特に気にすることなく通り過ぎ少しすると、また同じ女性が前を歩いています。「あれ?さっき追い越したよな?」不思議に思ったユミは、再び追い越した後にバックミラーでその女性を見ていると突然女性の頭がポロリ。驚いたユミは車を降りて確認しますが確かに女性がいたはずの場所には誰もおらず、ただ草っ原があるだけ。よく考えるとこの場所のバス停はさっきも通った場所。ループしている?と思わせるこの不気味なシーンの演出には作品が始まって数分にも関わらずがっちり心を掴まれてしまいました。魅力その2は(もはや私個人の趣味ですが)遊園地が怖いのが良い。遊園地=楽しいところというシーンが普通ですが、その楽しいところがどこかおかしい、気味が悪いという演出が大好物で、この作品でも観られてとても良かったです。物語の中盤で、ホテルからジユがいなくなってしまって探しているうちに思い出の遊園地に行ったユミですが、以前ジユと一緒に来た時の楽しい思い出はどこかに行って怖い遊園地が待っています。他の作品でこの演出をしていて特に好きなのは『IT』シリーズなのですが、遊園地にかかっているようなハッピーソングの音が外れたりしていると不安感が倍増して良いですよね。この雰囲気をぜひ味わってほしいです。魅力その3は日本のホラーにもよくある画面の後ろに何かいる、というゾッとするカットが多数あることです。この撮り方独特の恐怖ってありますよね。登場人物が気づいていなくて、鑑賞者である我々しか存在を見ておらず「後ろ見て〜」と思ってしまうようなハラハラが良いです。この映画の紹介にある「絶対に上を見上げてはいけない」という文がありますが(作中では特に言われていませんでしたが)これの通り、上から覗かれているようなカットがたくさんありました。そっと後ろにいるようなそんな幽霊がお好みの方にはおすすめですね。ということで、私の好きな幽霊ホラー要素がたっぷりあり大満足だったこの作品は2021年の8月に公開された韓国発の新しいホラーです!主演のイ・セヨンさんは子役から俳優をしている実力派で、話題のドラマで見たことがある方も多いのではないでしょうか。またジユを演じる子役さんもとても良い演技をしていて、韓国の子役たちの演技力には脱帽です。(ホラー作品に出てくる子役の表情ってなんであんなに怖いんですかね、ゾワゾワします。)気になる方はぜひご覧ください! ホテルレイク 製作年:2020年監督:ユン・ウンギョン出演:イ・セヨン、パク・ジヨン、パク・ヒョジュほか 商品検索 商品検索 作品詳細 【Editor】septmersfilms 三度の飯よりホラー好き。ホラーがないと夏が始まらないと思っている。たまにおしゃれ映画・アニメーションも嗜むが、基本的にゾンビ映画をみることで心を癒している。Twitterでは映画以外にも本業のマーケティング関連記事もつぶやきます! ぜひチェックしてください! Twitter(@septmersfilms)