何よりも怖いのは人間…オカルトとは違う怖さが魅力! 映画『ヒトコワ』 Tweet (C)SDP │ヒトコワ -ほんとに怖いのは人間- 「ほんとにあった!呪いのビデオ」シリーズの児玉和土が挑む新感覚ホラー <あらすじ>・「知ってはいけない友達の秘密」 :マミは親友エイコの家に遊びに行き恋人と別れたばかりのエイコを励ますが、そのうち驚愕の事実を知ることになる。・「送り○チガイ」 :高校生のサチは想いを寄せるヨシアキとアドレスを交換する。二人で会う約束をするものの現れないヨシキ。鳴り続ける電話。サチに忍び寄る影の正体とは…。・「自分の名前を検索してみたら」: 大学生の麻子は友人から妙な噂話を聞く。それは自分の名前を検索すると殺害予告やレイプ依頼が載っているというのだ。麻子は恐る恐る検索してみると…。・「親の顔がみたい?」: 中学生の明美は最近上階に越してきた家族に迷惑していた。友人を呼び、その対処方法を考えていたのだが…・「あの世からの電話」: 片桐は喫茶店で偶然級友に再会する。携帯電話を持たない級友の口からきく理由は驚くべきものだった。 │おばけよりも怖いのはいま隣にいる人かもしれない 「ホラー映画」と一括りにしても、実はその中でもかなり細かく分かれているのは皆さんご存知のはず。まずざっくり分けると恐怖の対象が「おばけ」か「人間」かに二分されます。”実在”しているのか、それとも”超常現象的”なものなのか?というタイプ。そこからさらに分けると、言動が怪しい人物が出てくるサイコ、私が大好きなゾンビもここに入るであろうSF、犯人や事件に関する謎解き要素もあるサスペンス、知らない文化や人里離れた場所だから起こる出来事を扱った田舎系、日本でも『カメラを止めるな!』などで大ヒットしたコメディと続きます。その他にも『ジョーズ』などのサメ映画や、ヒッチコック監督の『鳥』などの動物パニック系、殺害シーンをリアルに映すスプラッターや、悪魔や幽霊が大活躍するオカルトなどもありますね。私はあんまりこのスプラッターとオカルトが好きではなかったのですが、先日鑑賞した『ジェーン・ドウの解剖』で見る目が変わりました。両方の要素がありながら、ジャパニーズホラー的ゾワゾワ感も満載でお気に入りの一作です。そしてホラーといえば忘れちゃいけないジャンルはPOVです。カメラを第三者として使うのではなく出演者の目線になって見られるこの撮影手法は、ホラーとの相性バッチリですよね。『REC/レック』という作品で、初めてこの一人称視点の作品を鑑賞した時はドキドキが止まりませんでした。とこのように整理していて、今までご紹介している作品で「人間」が怖い系がちょっと少なかったかな〜と思いまして、今回はその名も『ヒトコワ -ほんとに怖いのは人間-』(以下:ヒトコワ)をご紹介させていただきます。幽霊とか悪魔は無条件に怖い! と思う人もいると思うのですが、意外と人間の方が怖いのではないかというテーマのものです。監督は『ほんとにあった!呪いのビデオ』で有名な児玉和土さんで、「お分かりいただけただろうか…?」というナレーションできっと皆さんも聞いたことがあるのではないでしょうか! この通称「ほん呪」では視聴者からもらった動画をもとに、恐怖の瞬間を紹介しています。その監督が2014年にシリーズの1作目となるこの『ヒトコワ』を制作、公開し話題となりました。現実にありそうな内容のものが多いのが特徴で、実は私の知っているあの人も…?なんて考えてしまうリアルさです。その内容を少しだけご紹介いたします。 │分かった瞬間ゾクっとする、この感覚 「知ってはいけない友達の秘密」よくある女友達2人のお泊まり会、1人の女の子が「今から行くね〜」と電話するも「ちょっと今は無理かも…」と言われてしまいます。「お酒買って行くから!」と無理やり行ってしまうのが始まりでした…。仲良く話しをするうちに、家主の女の子が最近彼氏と別れたということが判明します。「私が話を聞いてあげる!」と深夜まで話すうちにお酒が無くなったため家主の女の子が買い出しに出かけます。部屋に1人でいる間、部屋の中を見ていると封筒が置いてありました。何の気なしに見てみると…? ここから戦慄の展開へ…。 「送り○チガイ」今はなきガラケー時代の連絡先交換から生まれた怖い話。口頭でアドレスを伝えてメールして…というやり方がとても懐かしいです! 今ではLINEをふるふるするだけで交換できるのですから、今時の子には起こらないお話かもしれません。この口頭でアドレスを伝えるときに起こりそうなあることで、女の子が危険に巻き込まれていってしまうのでした。 「あの世からの電話」こちらのお話はちょっとほっこり系のテイストもあり異色なものでした。主人公の男性の元には、すでに死んでしまった人から電話がかかってきてしまう体質です。死んでしまった息子からの電話を母親の元へ届けるも、その声はこの男性にしか聞こえません。そのため、死んでしまった人たちの言葉を伝言すると、霊界で有名人となり「私も伝言してほしい!」とたくさん電話がかかってくるようになるのでした。しかし、安心してください。最後はちゃんと怖いですよ。1つの作品で5つほどのショートストーリーが入っています。ご紹介したように自分の身の回りでも起こりそうなお話がたくさん詰まった作品ですので、気になる方はシリーズ一気見なんていかがでしょうか!『ヒトコワ』のドラマ版もあるので、映画でハマった方はドラマも観てみると、より世界に入れること間違いなしです! ヒトコワ -ほんとに怖いのは人間- 製作年:2012年監督:児玉和土出演者:飛鳥凛、早織、岡本杏理、川久保拓司 ほか 商品検索 商品検索 作品詳細 【Editor】septmersfilms 三度の飯よりホラー好き。ホラーがないと夏が始まらないと思っている。たまにおしゃれ映画・アニメーションも嗜むが、基本的にゾンビ映画をみることで心を癒している。Twitterでは映画以外にも本業のマーケティング関連記事もつぶやきます! ぜひチェックしてください! Twitter(@septmersfilms)