│落ち込んだ時も、楽しい時も側にいてくれる曲が必ず見つかるミュージカル映画!
どんな時も音楽があれば気分は高まる、こんなうだるような暑さの時でさえも!
ということで今回は『アナと世界の終わり』の記事ぶりに、映画のストーリーに合わせて曲紹介をしていきます!
ご紹介する『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』は作中の音楽もさることながら、レトロなファッションや主人公のぱっつん前髪と控えめなキャットラインのアイメイクが注目されているアイコン的映画でもあります。
主人公は摂食障害のため入院をしているイヴ、人前で歌ったことはないけれど音楽が大好きな女の子です。常に頭の中では、自作の曲が渦を巻いています。
ところが病院の人からは「人間は食べ物と水分が基盤になって、人間関係があって、そしてその上で初めて芸術ができるようになるの。ちゃんとご飯を食べて元気でいなければ音楽なんてできないよ」と注意されるばかり。誰もイヴの話を真剣に聞いてはくれません。
Act of the Apostle
しかしこのイヴは、大人しそうな見た目からは考えられないほどの頑固もの&行動派です。 映画開始早々、イヴが施設から抜け出す様子に合わせてこの曲が始まります。 ふんわり緩い曲調からは考えられない決断の曲で「施設で外出時間を時々はもらえるけど、今から一気にとるわ」と歌いながら朝方こっそり出て行ってしまいます。
Pretty When the Wind Blows
施設を抜け出してライブ会場でバンド演奏を聴いた後、施設へと戻ってみるとスタッフはカンカン。厳しい罰を与えられ本も読めない、音楽も聴けないで閉じ込められてしまうのでした。
そんな中で少しずつ自由を与えられ、新しくかいた曲がこの曲。
1本の木と大切な人を軸にして、春夏秋冬いつも変わらず好きなものを好きと言うこのフレーズから、この曲をターニングポイントに自分の体に関心を持って心身の健康が改善されていくイヴの様子が描かれます。
If You Could Speak
またしても施設を抜け出し、今度は本格的に家出? をしたイヴは前回抜け出した時に知り合ったバンドマンのジェームズの助けもあり家も見つかり少し落ち着くことができました。
ジェームズの知り合いのキャシーを紹介してもらって一緒に初めて作ったのがこの曲です。
休日の昼間のピクニックにぴったりの明るいテンポで、ベッドから出てからの日常の些細なことを歌っています。
「今日見たことを全て覚えておいて、今夜話して聞かせてね」というなんともかわいいメッセージが心を温めます。
途中のジャンジャン! というところで、みんなと一緒にポーズを決めたくなってしまうおふざけソングです。
I’ll Have To Dance With Cassie
たくさんいい曲があってまだまだ紹介したいのですが、最後にこの曲だけ!
「理想の男性なんていないから、私はキャシーと踊るわ〜」というタイトルから最高な一曲。
精神安定剤が切れて不機嫌になってしまっていたイヴが吹っ切れたのが、この曲を歌った瞬間でした。
地元のホールでバンドに合わせておじいちゃんおばあちゃんから若いカップルまでゆるく踊っているところで、歌い手として飛び入り参加したイヴは、少しふざけながらもとても楽しそうに歌い上げました(個人的にこの時のイヴがすごくイヴらしさが全開でかわいくて好きです)。
ちょっぴり下手くそなダンスと幅広い年齢の人たちが楽しそうに踊る様子が次々に映る、一目でハッピーになってしまうようなシーンがたくさん!
少し落ち込んでしまった時はこの曲を聴いて左にシャッフルダンスをしてしまえば、気分は晴れやかです!
夜中に眠れなくなってしまった時に、音楽やラジオに救われたことはないでしょうか。
この映画でもたびたび夜更けにイヴがベッドに座りながらラジオを聴いてボーッとしているシーンがあります。
そんなちょっと寂しくも落ち着いた瞬間がつまっているのがこの映画です。
日常に寄り添うな曲が多いので、観終わった後もサウンドトラックと一緒に楽しむことができるのもこうしたミュージカル映画の魅力のひとつ。ぜひ堪能してみてください!
製作年:2014年
監督:スチュアート・マードック
出演:オリー・アレクサンデル、ハンナ・マリー、ピエール・ブーランジェ ほか
【Editor】septmersfilms
三度の飯よりホラー好き。ホラーがないと夏が始まらないと思っている。たまにおしゃれ映画・アニメーションも嗜むが、基本的にゾンビ映画をみることで心を癒している。Twitterでは映画以外にも本業のマーケティング関連記事もつぶやきます! ぜひチェックしてください!
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