（左から）川上千尋、渋谷凪咲、小嶋花梨

 

――凪咲さんの卒業シングル、そしてシングル表題曲での初センターとなりました！ 今回の表題曲の聴きどころやポイントを教えてください。

渋谷凪咲：聴きどころは、世界一明るい卒業ソングがテーマなので、涙よりも笑顔あふれる一曲になっているところです。ラストサビ前にある“Oh baby　また会おう”という歌詞が好きです。ファンの皆さんやメンバーに私がいちばんお届けしたい言葉だったので、ここは元気と笑顔いっぱいで伝わったらいいな、と思いながら歌わせていただいています！
MVの見どころは、サビのダンスです！「#ルンルンダンス」と言って、砂浜をルンルン走っているイメージです。キャッチーでとっても可愛いので、皆さんとも一緒に踊れたらいいなあと思い、NMB48メンバー全員でTikTokで「#ルンルンダンス」を投稿しているのでぜひチェックしていただきたいです！

小嶋花梨：いま大注目のパワーパフボーイズさんが振り付けをしてくださったので、思わず真似したくなる ルンルンダンス がポイントです！ 凪咲さんの卒業シングルということで、凪咲さんらしい「笑い」に貪欲なところが歌詞にも表現されているのもポイントです！

川上千尋：なんといっても、センターがなぎさだからこそ作られた世界一明るい卒業ソング！“独特のセンスが誰とも比較できない”“カフェでみんなで話してても何でそんなに面白いギャグを言うの？”“笑わせりゃ勝ちだって思い込んでる”とか、歌詞に組み込まれてるフレーズがなぎさでしかなくて、歌えば歌うほどキラキラしていて爽やかで、ルンルンダンスを踊ると楽しくて、でもどこか切なくて……。今までのなぎさと過ごしてきた12年間は楽しかったな～とか些細なことまで思い出してしまう曲です。

――表題曲MVの見どころや撮影時のエピソードを教えてください。

渋谷：見どころは卒業ソングとは思えないくらいの弾けるみんなの笑顔です！ そしてメンバーといる時の自然体で楽しい姿、1人のシーンでは卒業を決心して今までの思い出を振り返り、未来に進む決心を決めた姿、どちらも今の私のリアルタイムな心情を表したMVになっていますので、ぜひ見ていただきたいです。
そしてNMB48と言えば、グラビアで活躍中のメンバーも多いので夏らしい水着のシーンも見どころです！ 撮影の時期は台風が来ていて、予報では撮影前日と翌日が雨で当日だけ晴れとなっていたけど、晴れるか分からない状況でした。ですが当日の朝はしっかり晴れくれて、最後に海で1人のシーンを撮り終えた瞬間に雨が降り出しました！ お天気も見守ってくれていた気がして、うれしかったです。

小嶋：MV撮影当日に必死に歌詞を覚えているメンバーを見かねた凪咲さんが、「凪咲を思って歌ったら、自然と歌詞が出てくるはずやで！」と言うので、凪咲さんを囲みながら歌詞の練習をしていました。とても微笑ましい空間でしたね。

川上：こじりん（小嶋）が口を開く度に「撮影してると、もうずっと泣きそうです～！」って話してくれてたのがすごく印象的です。久しぶりに水着を着ての撮影もあったんですが、夏っぽくて、何より選抜メンバーの中からさらに水着選抜に選んでいただけて、なんだかうれしかったです！

――共通カップリング曲の渋谷凪咲さんのソロ曲「人生は長いんだ」では、ずっとお世話になっていらっしゃるお笑い芸人さんのダイアンさん、かまいたちさん、見取り図さんとコラボされていますね。皆さんどんな反応をされてましたか？ MV撮影現場では、皆さんとどのような様子で撮影されましたか？ エピソードがあれば教えてください。

渋谷：今いちばんお忙しく大人気の皆さまに私のわがままでお願いさせていただいたところ、皆さん快く「いいよ」と仰ってくださり、もう私の11年間の最大のご褒美を頂けたなと思いました。
MV撮影では、大人気の皆さんなのでなかなかスケジュールが合わなくて、ご一緒しているシーンは遅い時間帯に撮影させていただきました。ですが皆さん、お疲れの表情など一切なく、私のこだわりのチェッカーズ風衣装も「なんやねんこれ！ いじってるやろ！」と笑いながらも着てくださったり、皆さまの優しさと温かさに、本当に楽しく撮影させていただきました。肩を組みながら夜空を見上げて一緒に歌ったあの時間は、間違いなく私の青春でした。

――今年秋から始動します、新チームNでのカップリング曲「ジンクスとゲンカツギ 」は、どのような楽曲ですか？

小嶋：ジンクスを勘違いしていた人の曲なので、実際にジンクスの意味を理解してなさそうなNMB48メンバーで歌うのがリアルでいいなと思っています。曲調は少しミステリアスで、聞いているとクセになります！

川上：初めて聞いた時は、まさにNMB48らしいキャッチーな曲をもらったな～と思っていたんですが、自分たちの歌声を聞いてみると、キャッチーさの中にかっこよさも顔を出していて、パフォーマンスするのがとっても楽しみです！ “ジンクス”と“ゲンカツギ”について普通に生きてたらあまり深く考えることってないと思うんですが、この曲を聞くと、2つの違いをとてもよく知れます。

――渋谷凪咲さんは、8月7日にNMB48劇場にて卒業発表されました。発表当日はどんな心境でしたか？

渋谷：卒業は自分で決めたことなので、泣かずに気持ちをしっかりお届けしようと 思っていましたが、今までの気持ちがあふれ返ってしまい、卒業発表の第一声から泣いてしまいました。
今年、ドラマの撮影をさせていただいた時に「ここでもっと学んで成長して頑張りたい」と思いはじめて、卒業をはっきりと意識しました。
卒業については、キャプテンの小嶋花梨ちゃんには事前に伝えていました。発表後、こじりんから「ありがとうございました」と言われ、ファンの皆さんも一斉にありがとうと言ってくださり、びっくりしました。私は周りの方に支えていただいてばかりで、私が伝えるべき言葉だったのに、皆さんにありがとうと言っていただけるだなんて予想もしていなかったので、とてもうれしかったです。

――卒業発表時の小嶋さんの涙と「本当に今までありがとうございました」という心の底からの感謝のメッセージに感動しました。そんな渋谷凪咲さんとNMB48についてよく話し合いをされたかと思いますが、最近はおふたりでどのようなお話をされていますか。

小嶋：最近は、頂いたお仕事の取り組み方についてよく話をしています。凪咲さん自身がお仕事で普段から心がけていることを、NMB48グループ全体でも心がけ、NMB48を、まずは身近な方々から愛していただけるグループにしていきたいと思っています。

――現在唯一の同期メンバーの卒業で、川上さんが最後の4期生となりました。盟友といってもいい関係だと思いますが、最近はお二人でどのようなお話をされていますか。

川上：最近というか、常にくだらないことを話していたり、2人でメンバーの面白い部分を見つけていじってみたり、他愛もない話をすることが多いんですが、それは同期だからこそ、全部を言葉にしなくても伝わる部分があって成立してる会話なので、その会話をできる人、空気感を感じてくれる人がそばにいなくなるのはすごく寂しいです。
あと、先日ロケに行った時、なぎさへの気持ちを話しているとき、 絶対泣かない！ って思っていたのに、勝手に涙があふれてきて止まらなくなってしまって……。私にとってなぎさの存在はこんなに大きかったんだって思い知らされました。卒業発表後も、ずっと余裕がある感じで振る舞っていたんですけれども、ぜんぜん余裕なんてなくて、同期がいなくなることがすごく寂しいです。

――凪咲さんは「TSUTAYA on IDOL」のインタビューや撮影に参加していただくのは、2ndアルバム『世界の中心は大阪や～なんば自治区～』が最初で、以降、今回で7度目となります。長らくお世話になりました。卒業発表では卒業後に演技のお仕事で成長したいとおっしゃっておられましたが、7年前の14thシングル「甘噛み姫」のインタビュー時に、これからやりたいこと（お天気お姉さん以外で）という質問に「演技とかそういうのもしたいなって思ってて、こないだのMV撮影でも、涙を流しながらビンタをしたりとかしたんですけど、そういうシリアスな感じの演技とかもすごい好きで。でもバラエティとかもいっぱい出たりしたいなって思います。」とおっしゃっていました。バラエティの夢はまさに叶っている最中だと思いますが、当時からお芝居の仕事をしたいとおっしゃっていたんですね。卒業後のお芝居の仕事について、夢やどんな役柄をやってみたいなど、教えていただけますか。

渋谷：今はどんな役柄も作品も挑戦させていただきたいです。演技のお仕事は右も左も何も分からないので、とにかく挑戦して学んで吸収して、成長できることが今のいちばんの夢です！

――今回シングルとしては初選抜となった、出口結菜さんと、8期生の坂田心咲さんの事について教えてください。

小嶋：結菜は元気いっぱいに場を和ましてくれて、結菜がいるとその場が黄色のハッピーオーラに包まれます！ 最近流行りの「MBTI診断」などの性格診断で、全部同じ結果の結菜。似てる部分があるなとは感じていたので、結菜はほぼ自分だと思って接しています！
さかたん（坂田心咲）は、見た目はギャル、中身はど真面目優等生！ 努力家で、与えられたものを120%でやってみせる、NMB48のこれからを担うメンバーです。さかたんの妹さんが、私のことを好きと言ってくれているらしく、劇場公演やグッズもチェックしてくれているみたいで、さかたんから聞く妹さん話が大好きです！

――今回のシングルで初選抜となった和田海佑さんと、９期研究生から抜擢選抜の青原和花さんについて教えてください。どんなメンバーですか？

川上：和田海佑ちゃんは“ぶりっ子”というイメージがあると思うんですが、すごく頑張ろう！ としてくれていて、すごく頼もしいです。ユーモアのあるSNSだったり、天然な発言だったり、本当に唯一無二の存在です。
青原和花ちゃんは元々NMB48のことを応援してくれていたらしくて、アイドルになりたい！ と心して入ってきてくれました。9期生のみんなのことをまとめていたり、リーダーシップあり！ 姉御肌気質あり！ 今後がすごく楽しみなメンバーです。

――小嶋花梨さんはNMB48に加入して約7年、NMB48のキャプテンとして約5年、山本彩さんの後の継いで見事にキャプテンの責務を果たしていると思います。凪咲さんが卒業して、小嶋さんの先輩はたったの4人となり、NMB48としても大先輩のポジションにもなってきました。中心メンバーの卒業に加え、8～9期生と新たなメンバーがたくさん加入し、大きく様変わりしています。そんなNMB48ですが、今年NMB48で挑戦してみたいことはありますか？ もしくは小嶋花梨さん個人として挑戦したいことを教えてください。

小嶋：グループとして挑戦したいのは、全メンバー57人で今まで挑戦した事ない企画に取り組んでみたいです。例えば、世界一大きいアート作品作りや、ギネス世界記録への挑戦、富士山登山、など。私個人としては、ステージで演じることが好きなので、ソロライブや、舞台挑戦などに力を入れていきたいです。

――9期生が加入して、10カ月が経過しました。注目しているメンバーは誰ですか？

小嶋：青原姉妹です。お姉ちゃんの和花は、責任感も強く、自然と周りに人が集まってくる姉貴的存在です。妹の優花は、“優花ワールド”が存在していて、掘れば掘るほどユニークで可愛らしいメンバーです。対照的なんだけど、似た部分もあり、違った魅力を持っている2人なので、それぞれの“らしさ”を活かして、さまざまな方面で活躍して欲しいです！

――川上千尋さんは昨年の「NAMBATTLE2 ～がむしゃらにならなNMBちゃうやろっ！」個人戦にて、ファン投票1位となり、最近のコンサートやフェスなどでは、多くの楽曲でセンターポジションでパフォーマンスすることが多くなったと思います。センターでパフォーマンスすることで、今までと比べて意識が変わったことなどはありますか？

川上：自分に似合うものを探すようになりました。「好きだ虫」のMV撮影前にTikTokで垢抜け計画というものをしていたんですが、それを皮切りに、今までやってこなかった美容とか、やってこなかった髪型とかいろいろ試して挑戦することによって自分に似合うものを見つけるようになりました。周りの方からも褒めていただくことが増えて、センターを務める前とはずいぶん違うな、って自分で感じています。パフォーマンスは、よりていねいに、華やかに。を意識しています！ いつ切り取られても美しいように！

――最後に28thシングル「渚サイコー！」のアピールと、NMB48ファンの皆さんにメッセージをお願いします。

川上：今回のシングルはなぎさの卒業シングルとなっていて、リリースに向けてTikTokなどで #ルンルンダンス を踊る動画をUPしています！ いろんな企画をして思い出も増えていって、大切な曲になること間違いなし！ なので、皆さんにとっても大切な曲になりますように、この曲をパフォーマンスしていきたいです！ なぎさの門出を祝う曲。ぜひたくさん聞いてたくさん踊ってたくさん愛してくださいっ！

小嶋：「渚サイコー！」を通して、新たにNMB48を好きになっていただけるよう、私達もルンルン！ ハッピーに！ 「渚サイコー！」をお届けしていきます！ そして今後も常に挑戦し続けるグループでありたいと思っています！ 応援よろしくお願いいたします！

渋谷：今回のシングル、「渚サイコー！」、勝手ながら私は頭の中で“凪咲サイコー！”と変換させていただいておりますので、ぜひ沢山言葉にして言って頂けるととても嬉しいです！（笑）卒業シングルですが、皆さんと笑顔いっぱいの毎日であふれますようにという願いを込めて歌わせていただいたので、そんな気持ちが楽曲を通して皆さまに届くとうれしいです！よろしくお願いいたします！

INTERVIEW ＆ TEXT：TETSUYA SHOJI（TSUTAYA）

一言メモ

サビの「#ルンルンダンス」は、TiktokでNMB48メンバー全員が投稿！