【インタビュー】櫻坂46「承認欲求」―“欲”にスポットを当てた新しいテーマで、共感していただける方も多いと思います
(左から)小林由依、谷口愛季、森田ひかる、山下瞳月、大園玲
――7枚目のシングル「承認欲求」はどんな楽曲ですか?
小林由依:5枚目のシングル「桜月」から次のシングル「Startover!」にかけて、ガラッと楽曲の印象が変わりました。7枚目はどちらかというと「Start over!」のクールな雰囲気の延長線上というか。「Start over!」で見せた私たちの新たな色をさらにアピールできる1曲になっていると思います。
大園玲:「承認欲求」の歌詞はSNS世代の心に響くような新しい視点。世間の人たちの“承認欲求”を俯瞰で見ているような感じがします。
森田ひかる:“欲”にスポットを当てた今までにないテーマで、共感していただける方も多いんじゃないかな。歌詞を読むたびに、また違う受け取り方や楽しみ方ができるところも魅力です。
大園:私は“君は君でしかないだろう”というサビの歌詞が特に胸に刺さりました。こういうグループ活動をしていると、自分にはキャラがないのかもって考えちゃうこともあるんです。でも、自分は自分でいるだけですでに個性なんだから、キャラがない人はいないなって。
小林:誰かの評価ではなく君は君でいいんだよって。もっと自信を持っていいんだよってことを、この曲で伝えられるのかなと思います。
――センターは森田さん。レコーディングはいかがでしたか?
森田:ラップのパートが難しかったです。曲全体の統一感を意識しつつ、新しいの声の出し方にも挑戦したりして。細かいところまでこだわって、いろんなパターンを録っていきました。
谷口愛季:すごくカッコいい曲なので、ラップもその雰囲気にノれるように。私も新しい歌い方をいろいろ経験できたと思います。
――振り付けやMVの見どころを教えてください。
谷口:私が今まで踊ったことのないダンスの速度で最初はビックリしました。でも、これが揃ったらすごい迫力になるんだろうなって思って踊りました。ぜひたくさん見てほしいです。
山下瞳月:全員で同じ動きをする間奏は、「みんなで合わせる意識を持ってください」とTAKAHIRO先生に言われました。顔を上げるタイミングや周りの空気を読みながら踊るところで苦戦しましたが、頑張りました。
小林:MVは画廊のようなセットのシーンがあって。そこには櫻坂46の歴代のシングルをイメージした絵画が並んでいるんです。
大園:それぞれ間接的にリンクしているような絵で、撮影現場ではみんなで答え合わせをしました。「これはこのシングルだね」って。
森田:教会のカットもきれいでお気に入り。白が多い今回の衣装や、ユニゾンダンスが映えるシーンになったと思います。
谷口:教会のシーンは気温が高くて。撮影後、差し入れでいただいたアイスが冷たくてすごくおいしかったのが印象に残っています。
山下:ケータリングの思い出だと、私はお昼のカレーです。頑張っておなかが空いていたので本当においしかったです(笑)。
――歌詞のキーワード“コミュニケーション能力”にちなんで、このなかで一番コミュ力が高い人は誰でしょうか?
大園:(自分以外の4人に選ばれて)お~(笑) 。
小林:満場一致だよね。大園は人と話すことがすごく上手。
森田:いつも笑ってくれるから安心する。話しながらちゃんと目を見てくれるし、人の懐に入るのが上手なんだろうなって。
大園:根本的に人が好きっていうのは大きいかも。今の話を聞いていると、みんなの懐に入れてるってことだと思うのでうれしいです!
――ちなみに三期生でコミュニケーション能力が高い人は?
谷口:この2人だと……(谷口と山下がそれぞれ自分を指す)。
小林:え!(笑) お互いに自分なんだ。珍しい。理由は?
谷口:私は“よし、行こう”って決めたら自分から結構行けます。
山下:私はまったく人見知りをしないので。これは自信があります。
――11月末には千葉・ZOZOマリンスタジアムで初のスタジアムライブが開催されます。年末にかけての意気込みをお願いします。
森田:スタジアム公演は櫻坂46の3周年を盛大にお祝いできたらなと思いますし、一期生の土生瑞穂さんがご卒業されるので、みんなで感謝を伝えられる日にもしたいなと。一年間に3枚もシングルが出せた2023年を、最後までファンの皆さんと楽しんで駆け抜けたいです。
INTERVIEW & TEXT:YUKIKO KAWAKURA PHOTO:MARUKA ICHIMURA
一言メモ
今回のMVで初のリップシーンに挑んだ山下瞳月は、「緊張で唇を動かすのを忘れた」そう。