1983年に放送され、国民的大ヒットとなった橋田壽賀子原作のNHK朝の連続テレビ小説「おしん」を、装いも新たに描く劇場版。おしん役はオーディションで選ばれた濱田ここね。共演は上戸彩、稲垣吾郎、泉ピン子。監督は「非・バランス」「あの空をおぼえてる」の冨樫森。明治40年、早春。まだ雪深い山形県最上川上流の寒村。貧しい小作農家に生まれたおしんは、7歳で“口べらし”のために、川下の中川材木店に1年間の年季奉公に出される。材木店では辛い仕事や女中頭・つねのイジメにも懸命に耐えてきたおしんだったが、晩秋の頃、ついにあまりの理不尽な仕打ちが許せず、店を飛び出してしまう。吹雪の中、山中で行き倒れたおしんは、俊作という猟師に助けられるが…。