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リリース日
これが長編3作目となるカナダの新鋭グザヴィエ・ドラン監督が90年代のカナダを舞台に、心と体の性の不一致に苦しむ男性とその事実を打ち明けられた恋人の10年におよぶ愛の道行きを見つめたヒューマン・ラブストーリー。主演は「ぼくを葬る」のメルヴィル・プポー、共演にスザンヌ・クレマン、ナタリー・バイ。モントリオール在住の国語教師ロランス。彼には、ある秘密があった。それは、彼の心は女であり、今ある男の体は間違いだと思っているということ。30歳の誕生日、ついに彼はそのことを恋人のフレッドに打ち明ける。最初は騙されていたと激しく非難したフレッドだったが、ロランスの気持ちを受け止め、一緒に生きていくと決意する。以来、学校にも女性の格好で出かけていくロランスだったが…。
作家
育ったのがすごい田舎で、映画館と言ってもちっちゃい小屋みたいなものしかなくて、かかっているのもトム・クルーズが出ているようなハリウッド大作と『釣りバカ日誌』の二本立てといった感じでした。だから映画を観るのはもっぱらTVのロードショー番組。たまに当時のNHK教育で『明日に向って撃て!』なんかをノーカット字幕版でやっているのに衝撃を受けたり。自発的に観るようになったのは上京してレンタルビデオをテレビデオで観るようになってから。だから好きな映画の記憶はみんな小さいブラウン管サイズなんです(笑)。
女二人が騙し合っていたり、惹かれ合っていたり、簡単に友情や同性愛では片づけられないような不思議な関係を描いたものが好きなんです。子どもの頃に夢中になったヘルマン・ヘッセの小説に出てきたような少年同士の関係が、女性同士で描けるのだろうかということに興味がありますし、もともと…