フランス映画の総力をあげて巨匠ジュリアン・デュヴィヴィエと20大スターが描く背徳の輪舞!犯してはならぬ10の戒め・・・・・・を守れないのが人の常!でも、そこが人生のひそかな楽しみなのです!フランス映画界を代表する監督として、偉大な足跡を残してきた巨匠ジュリアン・デュヴィヴィエが、キリスト教徒の「十戒」について独創的な考察を加え、色、欲などの誘惑に負けやすい人間の弱さを現代風俗の中に描く。フランス映画らしい香気と豊かなエスプリに溢れた豪華な映画である。内容は8つのエピソードに分かれ、蛇の姿をした“悪魔”の狂言まわしがつなぐという趣向。アラン・ドロンやフランソワーズ・アルヌールをはじめ、フランスを代表するスターたちが結集した。「神の名をみだりに呼ぶなかれ」老雑用夫ジェローム(ミシェル・シモン)が働く修道院へ司教がやってきた。ジェロームは彼が幼馴染みのエクトールだと気づく。「汝、姦淫するなかれ」《初収録》憧れのヌードダンサー(ダニー・サバル)の家を見つけ出した青年。だが、彼女はアパート管理人の妻だった。「汝、殺すなかれ」自死した妹の復讐のため、元神父の男(シャルル・アズナブール)が街の顔役(リノ・ヴァンチュラ)と対決する。「汝、人の持ち物を欲す売るなかれ」愛人(メル・ファーラー)から貰ったダイヤの首飾りを巡り、人妻(フランソワーズ・アルヌール)に降りかかる皮肉な結末。「われは汝の主なり。われを唯一の神として礼拝すべし」どこからともなく現れた男(フェルナンデル)が老夫婦の住む家を訪れ、自分は神様だという。「汝、父母を敬うべし」家を飛び出し、乳母の女優(ダニエル・ダリュー)を訪ねた青年(アラン・ドロン)が直面する冷たい真実。「汝、盗むなかれ」銀行を首になった青年(ジャン・クロード・ブリアリ)が、その憂さ晴らしで強盗に大金を渡し、わざと逃がす。そして金を奪い返そうとするが・・・。「汝、安息日を聖とすべし」贖罪のため十戒を暗記するはずのジェロームは、ワイン片手に司教との昔話に花を咲かせる。※本ディスクはカットされていたエピソードを初収録したHDリマスター版の初パッケージ化です。