ドイツ生まれのトルコ系2世の女性監督ヤセミン・サムデレリが、妹と書き上げた脚本で長編映画デビューを飾ったコメディ・ドラマ。ドイツに暮らす3世代10人のトルコ系移民大家族を主人公に、その里帰り珍道中の行方を通じて、異文化の国に渡った移民家族の波瀾万丈の歴史と3世代それぞれが抱える葛藤をユーモラスに綴る。1960年代にイルマズ家のフセインおじいちゃんがトルコからドイツに渡って50年。一家は、可愛い孫にも恵まれ、すっかり大家族となった。ある日、おじいちゃんは“トルコに家を買ったから、今度の休暇にそれを見に行こう”と宣言、みんなの反対をよそに、家族全員での里帰りを決めてしまう。