「あの夏の子供たち」のミア・ハンセン=ラヴ監督が、本作で共同脚本を務めた実兄スヴェンをモデルに、90年代フランスのダンス・ミュージック・シーンでDJとして活躍した青年の成功と挫折をほろ苦くも瑞々しく描き出した音楽青春ドラマ。主演は映画出演2作目にしての大抜擢となったフランス期待の若手フェリックス・ドゥ・ジヴリ。大学生のポールは、“ガラージ”と呼ばれる最先端のクラブ・ミュージックにハマり、仲間と一緒にレイヴ・パーティ通いに明け暮れていた。そんな熱狂のレイヴ会場には、後に大スターとなるダフト・パンクの若かりし姿もあった。やがて親友スタンとDJデュオ“Cheers”を結成したポール。時代の波に乗り、パリのクラブ・シーンでたちまち人気者となっていくが…。