尊厳死を決断したジョスパン仏元首相の母とその娘との最期の日々を綴った実話を基に描く感動作。92歳の誕生日に突然2ヵ月後に尊厳死すると宣言した母の信念と、その決断を受け止めきれずに激しく動揺する家族の葛藤の行方を見つめる。出演はマルト・ヴィラロンガとサンドリーヌ・ボネール。監督は、これが長編4作目の女性監督パスカル・プザドゥー。若い頃は社会運動に積極的に関わり、奔放な恋愛も重ねてきた元助産師のマドレーヌ。しかし寄る年波には勝てず、日々“ひとりでできないこと”が増えていく。そんな中で迎えた92歳の誕生日。彼女は祝福する家族を前に“2ヵ月後に私は逝きます”と宣言する。そんな母の決断を到底納得できないと思いつつも、自分らしく人生を全うしたいという彼女の信念を前に激しく揺れ動く娘のディアーヌだったが…。