内戦下のアルジェリアから家族と共にフランスへ逃れてきたムニア・メドゥール監督が、自身の体験も盛り込みつつ描いた長編監督デビュー作。イスラム原理主義が台頭する90年代のアルジェリアを舞台に、理不尽な抑圧に抗い自由のために自分らしいいファッションを貫こうとした女子大生たちの命がけの闘いの行方を描く。主演は自身もアルジェリア出身で、現在はフランスを拠点に活動する期待の若手女優リナ・クードリ。1990年代、アルジェリア。ファッションデザイナーを夢見る大学生のネジュマ。彼女はおしゃれなドレスを自作しては、それを親友とナイトクラブのトイレで販売していた。こうして青春を謳歌していたネジュマだったが、街にはイスラム原理主義が台頭し、女性はヒジャブを強制され、おしゃれを楽しむことは許されなくなっていく。