ピクニック at ハンギング・ロックのクチコミ・レビュー

クチコミ・レビューFilmarks

3.6

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投稿者:半兵衛 2022年01月16日

10年以上前にテレビで見て「変な映画だな」と思ったが、今見てもその印象は変わらない。消えた女学生たちの存在が謎のまま物語が終わるからか、それとも何か超然としたものに見つめられているような感覚に襲われるからか。

それと雰囲気や動物、そびえる自然など思わせ振りなパーツをあちこちに配置して、肝心の神隠しは直接描かずに「さあ想像してください」とお客を見た映像のビジョンからイメージさせるやり方はズルいと思う。前半あれだけ清純な学生たちの姿と大自然を見せつけられたら邪な考えは出来ないでしょうよ。

あと厳かに描かれる大自然の美しい映像と純粋な主人公が紡ぐこのドラマの造りが、柳町光男監督の『火まつり』と同じ構造を持っていると考えるとなんだか不思議。片や純情な女学生、片や粗暴だが自然を愛しすぎている野生児と人間性がまったく違うのに行き着いた先が似ているところになるのも面白い。

投稿者:コンダクトキー 2022年01月04日

日常がだんだん侵されていく映画なのかなと感じた。

1900年、聖バレンタインの日にアップルヤード女学校の生徒たちがピクニックに行った。ピクニック場所は「首括り岩」という物騒な名前の岩山の近く。マリオン、ミランダ、アーマ、イーディスの4人でその岩山へ行ったが、戻ってきたのはイーディスただ一人だった。

「日常/非日常」の対比がある。女学校、ドレス、コルセット、温室などが日常。岩山、森にいる動物、赤い雲などが非日常。

演出がいいな。現実と非現実の境界線を綱渡りしているような感じ。ちょこちょこ映る動物も非日常感を出しているのがいい。

「ラストウェーブ」でもこのような不気味な演出が目立った。この見えない恐怖は「CURE」のように人の想像力を利用している。

ちょくちょく顔に見える岩を写したのはおそらくわざと選んだろうね。こういう説明しがたい現象が起こると、関連付けたくなるよね。心霊スポットで写真を撮ったら、何でもないものが幽霊に見えたりすることと一緒。

未解決事件も何かと怖いイメージがある。「四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件」とかは防犯カメラに映った顔がめちゃくちゃ怖いと話題になった。「便槽内怪死事件」とかあれも物理的に考えればめっちゃ謎。わからないって一番怖いなと、この映画でも思わされた。

この世には説明できないものがあるから、こそこの映画の魅力を引き立ててるのかなと思った。


ネタバレ感想はコメ欄で。

投稿者:Shaw 2022年01月04日

ホラーともゴシックファンタジーともサスペンスともいえるようでいえないような、非常にカテゴライズの難しい作品。

グロテスクなイメージや直接的な性的なシーン、恐ろしい怪物なども一切出ないが、非常に不気味で常に不穏。甘美な夢のようで悪夢的でもある。とにかく形容し難い雰囲気が全編を覆うミステリアスな作品。

いい意味でコンテクストを掴みにくい作品(そして人が消えるというお話)という点で、『バーニング 劇場版』を見ていた時の感覚に近いものがある。

鑑賞を重ねるごとに好きになっていく系の作品と思われる。

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クチコミ・レビューTSUTAYA DISCAS

謎に包まれた女子生徒と教師の失踪事件…

投稿者:コタロウ(!) 2019年03月01日

1900年2月14日、ヴァレンタイン・デイ。
上流階級の子女のための寄宿学校「アップルヤード女学校」では、女生徒たちが沸き返っていた。
これからハンギング・ロックへピクニックに出かけるのだ。

彼女たちはハンギング・ロックに到着後、楽しく過ごすが、そこは不思議な場所でもあった。
時計は止まり、人々は睡魔に襲われ寝入ってしまう。
そして、ミランダ、アーマ、マリオンたち3名の生徒、引率の数学教師・マクロウが失踪する。
失踪事件は、校長や残された生徒、教師、英国人の若い紳士たち等、人々に影響を及ぼし…

ジョーン・リンジー原作「ピクニック・アット・ハンギングロック」を映画化。
1966年、70歳だった原作者リンジーは、ある晩見た夢の内容を元に本作を書いたそうです。
原作者リンジーが予知能力を思わせる不思議な逸話を持っていたこともあって、
オーストラリアでは現在に至るも本作について論じられているとか…
興味のある方は、原作を読んでみてはいかがでしょうか。創元推理文庫から出ています。

徐々に崩壊していくアップルヤード学院、校長の焦燥する様が、ちょっとサスペンスフル。
美しいミランダに心を奪われたイギリス紳士・マイケル、使用人・アルバートの活躍。
失踪後に保護された令嬢・アーマが、深紅の外套を身に着けて学院を訪れたことをきっかけに
起こった出来事も忘れがたい。

少女と教師を飲み込んだ不思議な場所「ハンギング・ロック」…
帽子と手袋を身に着け、歩きにくいブーツを履いた小太りで不器量な少女は生還し、
帽子、手袋、コルセットさえも脱ぎ捨てた裸足の美少女たちは失踪したままだ。
知的で品行方正な数学教師・マクロウ女史は、下着一枚の姿で何処かに消えた。
少女や女性教師は、淑女としての振る舞いから解放された世界にいるのかも…

オーストラリアの雄大な景色の中、ガーデン・パーティーを催すシーンがシュール!
オーストラリアでも、英国と変わらない生活を送る上流の人たち。
英国のように狩りがしたくて、オーストラリアにウサギを持ち込んだ男の話を思い出しました…

ピクニックは続く。。。

投稿者:まみもぉ 2016年05月12日

記憶のないまま皆で、どこかにどこかの絵画の中で今も暮らしているんだろうなぁ......な美しいラスト映像でした。

物事は始まれば終わるのは当たり前だけど、”定められた時と場所で”は、なかなか難しい。”その時”は捕らえにくいし、その”場所”は見つけ難い。
あんなふうに時計が止まってくれたらいいのに。

形は決まっていない女生徒達の純白のドレス制服が居並ぶと眩しい。
各々の個性が小物に見えて、微笑ましい。黒い靴とソックスを脱いだ足はドレスの白より白く美しい。
男根のような岩山にうかれたように吸い込まれていく姿に、その後の不幸は想像しにくい。
失踪事件ばかりでなく、他の生徒や使用人、町の人達、警官や校長、ミランダに心奪われたマイケル。アルバートと彼の妹。・・ いろんな話しが織り込まれていて面白かった。

古風で新しい 赤い雲のような良作。




オーストラリアの神隠し

投稿者:daichan 2015年07月20日

オーストラリアの原野に立つアップルヤード・カレッジという女子学校。頑固な女校長と、ハイミスの教師と、やわらかく美しい生徒たち。
イギリスの階級社会がそのまま持ち込まれたような雰囲気です。
三人の生徒と1人の教師がピクニックの途中で跡形もなく失踪する。町中総出で捜索するがなかなかみつからない・・・。
深い谷に落ちたのか?池の底に沈んでいるのか?レイプされて殺されたのか?
登場人物たちは失踪事件に振り回され、観ている私たちの心も落ち着かない。
「海辺のカフカ」で消えた小学生たちを思い出しました。

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クチコミ・レビューTSUTAYA

どこへ行くの?

投稿者:かおり 2012年04月19日

いつ消えてしまっても不可思議に思わない、少女たち、女たち、の、危うさ。どきどきします。ルノアールの絵画の様でした。

CDを探しています

投稿者:なかじパパ 2001年08月18日

フル-ト?の曲をゆっくり聴きたいのですが、どなたかCD知りませんか(LPは不可です。プレ-ヤ-持ちません)またはMIDIを作ってるサイト教えてください。

ピクニックatハンギングロック

投稿者:HEY 1999年12月31日

LDを探しているのですが、もう廃盤ですよね?知っている方、[email protected]
までご連絡下さい。
とにかく美少女達が美しい映画です。

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