プンサンケのクチコミ・レビュー

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プンサンケ

投稿者:片山刑事 2014年10月27日

 南北38度線の厳重な警備を泥にまみれ柵を飛び越え、メッセージだったりを離散家族とかに届ける男。韓国人なのか北朝鮮人なのかは謎の男で120分の映画で台詞がないです。

 脱北した高官の愛人を北朝鮮から韓国へと運ぶ仕事を請け負った主人公は、その愛人を運ぶシークエンス。主人公は喋らないものだから、このヒロインがやたらとうるさい。1人で心情やら状況を説明して騒ぐキャラクターなので見ててイライラするだけなので、中盤から大事なキャラクターなのにもったいない紹介シーンでした。

 そして高官のもとへ届けるとこの高官。トンデモないストーカー男みたいなやつで嫉妬の塊で、ヒロインの行動にやたらと気持ち悪いことを言ったりやったりします。結構、これに時間がさけられていてこれも後々問題だと思いました。

 脱北した高官の命を狙う北の工作員と韓国の情報院、両方から主人公は狙われ拷問され利用されそうになりますが。両方とも返り討ちにしたりして、一体主人公は何者なのかと思いますが、その背景の説明が一切ないです。そして途中からいきなりヒロインとのラブストーリーに変化します。
 問題なのは仕事人だった主人公が、何故このヒロインに惹かれたのかというのを描かないといけないのに。そこまで描いていたのは高官の異常っぷりや工作員たちのドタバタ。コリアンコメディが挿入されて笑っていいものなのかも微妙な空気に包まれます。

 主人公がなぜ慟哭するのか? 全く分からないため、クライマックスの行動もわからない。というか、ラスト20分は今までの展開とは全く違うことになるのである意味トンデモ展開になります。ただでさえ時代設定なんかもわからずリアリティがないのにファンタジーになってしまい無表情で見つめる。北と南の喧嘩。
 主人公、どうやって全員を集めたのか? 何でこういう状況になったのかを考えず喧嘩ばかりする工作員、情報員たち。今の朝鮮半島の象徴としてのシーンだとは思いますが。いかんせん、今までの流れとはまるで違うものになっているので。だったら、何で南北ラインを行ったり来たりする設定の意味は何だったのか? 別に序盤で長々と描いた脱出シークエンスは必要ないのではないか? 思っちゃいました。

 北朝鮮は38度線をすべての線に映画で描かれてたよう兵士を配置していたのかとか知りたくなりました。だとしたら物凄い人数を配置してるんだなと勉強になりました。

38度線のトランスポーター

投稿者:kazupon 2014年05月19日

プンサンケは漢字で書くと「豊山犬」で、北朝鮮固有の犬のことだそうです。
主人公の男(ユン・ゲサン)が“プンサンケ”という銘柄のタバコを吸うことから、彼もプンサンケと呼ばれています。
彼の出身も本名も謎で、分かっているのは韓国と北朝鮮の休戦ラインを行き来する運び屋だということだけでした。
驚異の集中力と身体能力で、子どもを背負ったまま境界線を棒高跳びで飛び越えるシーンは、なかなか奇抜でした。
プンサンケは、最後まで一言も喋りません。
聾唖者かとも思いましたが、どなたのレビューを拝見してもそのような記載はなく、私の思い違いだったようです。
劇中、プンサンケは、「お前は北の人間か?南の人間か?」と韓国の諜報員からも北朝鮮の工作員からも聞かれます。
この“南”か“北”かのこだわりは、プンサンケによって拉致され一室に閉じ込められた韓国と北朝鮮の人間たちのやり取りにも見てとれます。
分断国家の宿命と言ってしまえばそれまでですが、話す言葉も同じである同一民族が、“北”か“南”のどちらかに必ず属し、どちらにも属さないプンサンケのような人間は、両方から迫害を受けることになるのです。
どちらかに属すると敵をつくることになり、どちらにも属さなければ両方から信じてもらえない。
あの密室での北と南の攻防は、互いの仲間の数や武器の数によって立場に微妙な優劣がついたり、危うい均衡が保たれていたりと、現実社会の再現でも見るような皮肉たっぷりのシーンでした。
脱北した北の高官の愛人であるイノクが「北もおかしいけど南もおかしい」と言っていたのがとても意外だったのですが、プンサンケに連れて来られたことが悲劇の始まりだったことを思えば、それも皮肉なことだと思いました。
相変わらず境界線を飛び越えるプンサンケが、ついに銃弾に倒れた姿は、境界線のない国を望むのは虚しい夢なのだと生易しくはない現実を突きつけられた気がしました。

朝鮮統一メッセージが込められたサスペンス

投稿者:ムービードリンク 2013年12月17日

プンサンケ(豊山犬)とは北朝鮮のタバコの銘柄らしいです。簡単に北朝鮮と南朝鮮の国境38度線を命を張って、

かいくぐり離れて暮らす家族のもとに届け物で闇仕事をしている主人公が北にいる女性を南に引き渡す依頼から事件に巻き込まれる話です。

シリアスな話がメインで嫉妬・銃撃戦・密室の戦い・拷問など色んな要素があり、時折コミカルさもあります。

これは脚本総指揮をしているキムギドクのテイストが強く、密室での南北朝鮮人達のやり取りでは滑稽に描き、

一人の人間として向き合わせますが、長い歴史の中で簡単に統一できない感を感じました。 38度線の映画の傑作はたくさんありますがこれもお勧めです。

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