ファイナル・カウントダウンのクチコミ・レビュー

クチコミ・レビューFilmarks

3.1

観た人
691

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270

投稿者:appleraich 2021年07月16日

この映画、『戦国自衛隊』から一年後(企画時期がまるで違うので偶然であり盗作ではない)、岩崎宏美が『聖母(マドンナ)たちのララバイ』で日本歌謡大賞を取るのに先立つ2年前(こちらは本作のテーマ曲から盗作)の1980年に世に出た。原作はあえて無視し、角川映画全盛期70年代末期における泥臭いハチャメチャ青春グラフティ(否定はしない)であった『戦国自衛隊』とは違い、「突然異常事態に放り込まれた軍隊がどういう行動を取るか」を主軸とした幾分洗練された硬派な作りとなっており、純アメリカ人側の視点・思想で描いている(従って日本軍人の描き方は公平性に欠いている)。この映画で派手なドンパチは期待しない方が良いが、実物の原子力空母艦内やE-2Cホークアイの内部などが映されリアリティに迫っている。数年後に世に出る『トップガン』的なカッコいいアングル、空撮、望遠圧縮効果の多用、戦闘機の機動などはこの映画で先取りしていて、当時としてはずば抜けてミリオタの心を捉えた作品であった。
余談だが、当時話題となったのは本当にゼロ戦とF-14トムキャットが空戦可能かだが、ゼロ戦は最高速度500km/h以上、トムキャットは可変翼のおかげで最低速度は300km/h以下に落とせると思うので無理ではないだろう(故に大迫力の空戦シーンが撮影できたのだ)。ただ初期型サイドワインダーでレシプロ機をロックオンできるかは疑問で映画ほどトムキャットが圧倒的有利かは議論の余地がある。
この映画の見どころは、米海軍の組織戦闘と艦長のリーダーシップによる危機対応力で、カーク・ダグラス演じる艦長が超自然現象に動揺しながらも幕僚を適切に活用し、テキパキ蓋然性のある指示を出していくのはとても魅力的で、上院議員には一応敬意を払うフリをしたり、最後の嵐には全機帰投させるとっさの判断も素晴らしかった(『戦国自衛隊』千葉真一の指揮官像とは全然描き方が違う)。

脚本的には、軍隊タイムリープもののはしり的存在で、派手なドンパチ、歴史改ざんという流れが起きないため多くの人が肩透かしを食らったと思われるが、僕はこの抑制の効いたストーリーが好きだ。なぜならこの映画のルールは「歴史は一つで変わらない」であることを貫いていたからだ。よってチャップマン議員もゼロ戦パイロットも行方不明の歴史のまま終わることとなり、「歴史は変わらなかった」のだ。これは、ドラえもんや『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズなどが幅を利かせる前のアンチテーゼとして意義があり、近年の『TENET テネット』で見事に結実した類型でもある。

さて、この後観るのは『トラ・トラ・トラ』にすべきか『フィラデルフィア・エクスペリメント』にすべきか迷う。

【みんなのシネマレビュー】平均点5.3点/42人 https://www.jtnews.jp/cgi-bin/sf_rev.cgi?T=4447

投稿者:ShoMuroya 2021年07月12日

アメリカ海軍版『戦国自衛隊』。原子力空母ニミッツが真珠湾攻撃の前日にタイムスリップ。

タイムスリップしてどうするかを巡り、
人格者の艦長カーク・ダグラスとジェームズ・ファレンティノ、歴史を変えたいマーティン・シーンの対立が見せ場。
状況説明が多く人物のドラマは少ない。

投稿者:つるさん 2021年07月10日

無限ループしてるけど、艦長が人格者でよかった。ニミッツが来ても来なくても日本はアメリカに勝てないですが、逆に海自の護衛艦隊がタイムスリップしたら日本が勝てるはずです。

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クチコミ・レビューTSUTAYA DISCAS

カーク・ダグラス、もうすぐ102歳

投稿者:趣味は洋画 2018年12月04日

ファイナル・カウントダウン(1980年アメリカ、カラー103分)

アメリカの原子力攻撃空母ニミッツが、突然、タイムスリップに遭遇、なんと1941年の日本海軍による真珠湾攻撃前のハワイ沖に出没するという‘トンデモ’映画。

1980年。原子力攻撃空母ニミッツ号は、艦長イーランド大佐(カーク・ダグラス)の指揮下、ハワイ沖200マイルの洋上を順調に航行していた。だが竜巻の襲来予報が入った途端、突如として雲間を稲妻が走り、青白い閃光に包まれたニミッツ号は高周波音に襲われる。頭を抱えてもんどりうつ乗組員たち。
暫くして平穏に戻ったが、無線士が奇妙な音声を捉えた。それは第二次大戦下における他国の戦況を生々しく報じるもので、更に、偵察機が撮影した航空写真には、1941年当時の米太平洋艦隊アリゾナの雄姿が映っていた。国防省から派遣されて艦に乗り組んでいたラスキー(マーチン・シーン)や、オーウェンス中佐(ジェームス・ファレンティノ)ら幹部は、艦長から‘時間が逆戻りしたのだ’と告げられる...。

映画の冒頭、ワイキキの「アリゾナ・メモリアル」が写し出される。
私事だが、ここを訪れたのは2001年10月のことで、丁度、アメリカ同時多発テロが発生して1カ月強経過した頃。異様な雰囲気の中、手荷物を徹底的に調べられた後、見学したのを覚えている。(観光客は少なかった)現在は修復中で、しばらくは立ち入りが出来ないようだ。
実際に訪れた場所が映画で登場すると、やはり感慨深いものがある。

なかなか見どころの多い映画で、時空を超えてタイムスリップするシーンや、空母から離発着する多数の最新鋭戦闘機の迫力、1940年代当時の上院議員とニミッツ号乗組員との噛み合わない会話など、飽きさせない。
複数のレビュアーさんも書かれているが、岩崎宏美さんの「聖母たちのララバイ」の前半メロディーが、本編中に複数回流れる。オリジナルはこの映画のほうで、まったく同じというわけではないものの、「聖母たちの...」の作曲者は盗作を認めている。(レコード大賞が滑り落ちたいわくつきの出来事)

前述のマーチン・シーンやジェームス・ファレンティノと共に、チャールズ・ダーニングがキャスティングされている。1941年当時のチャップマン上院議員役で、驚異的な空母を目のあたりにし、信じられないことの連続で、艦長や副官に食ってかかる。このセリフや言い回しが実にユーモラスで、私はチャールズ・ダーニングという俳優が大好きである。(他の出演作品でも同様の表情をみせること多し)
そしてチャップマン上院議員の秘書役が紅一点の出演、キャサリン・ロスである。

監督は俳優でもあるドン・テイラーで、53年「第十七捕虜収容所」のダンバー中尉役が印象深い。
40年代から50年代に戦争映画を中心に出演、60年代以降は監督として活躍した。

最後に、主演のカーク・ダグラス。
1916年12月9日生まれの101歳。もうすぐ102歳である。(2018年12月4日現在)
本作出演時は64歳の頃で、さすがに往年の輝きはないものの、51年「探偵物語」や60年「スパルタカス」を観た者としては、別の何かを期待してしまう。
因みに本作のプロヂューサーは、カーク・ダグラスの三男、ピーター・ダグラス。

聖母たちのララバイ

投稿者:みなさん(退会) 2015年07月20日

私は、いまだに本作品と『フィラデルフィア・エクスペリメント』を混同している。(苦笑)
今回は、確認するために再鑑賞。

――原子力空母“ニミッツ”が太平洋上で奇妙な嵐に襲われて、1941年にタイムスリップしてしまう。日本軍による真珠湾攻撃の直前だ。
彼らは、ゼロ戦を前に歴史への介入をすべきかどうか決断を迫られる。
……というお話し。

監督は、カルト映画界では名の知れたドン・テイラー。俳優からキャリアを出発させた方で、晩年は監督業に専念していたようだ。本作品や『新・猿の惑星(1971)』、『ドクター・モローの島(1977)』『オーメン2/ダミアン(1978)』といった一部のファンに熱烈に支持されている作品を撮り上げている。かく言う私も、いずれの作品も大好きだ。(笑)

出演陣も豪華で、原子力空母“ニミッツ”のイーランド艦長を演じるのは、名優カーク・ダグラス。
名作『OK牧場の決闘(1957)』やブライアン・デ・パルマ監督の『フューリー(1978)』、ファラ・フォーセットと共演した『スペース・サタン(1980)』など、出演作品は長いリストになる。
元祖“セックス依存症”のマイケル・ダグラスのお父さんである。

艦内の調査のためにニミッツに乗り込んだ民間人のラスキー役に、マーティン・シーン。『地獄の黙示録(1979)』のウィラード大佐で知られる俳優さん。TVドラマ『ザ・ホワイトハウス』での大統領役が近年の活動では印象深い。
チャーリー・シーンのお父さんである。

この2人、何となく似たような雰囲気を持っている。

真珠湾付近で日本軍のゼロ戦の襲撃に遭って、ニミッツに救助される議員秘書のローレル役には、キャサリン・ロス。
私たち世代には、何と言っても『卒業(1967)』と『明日に向かって撃て!(1969)』である。おそらく、この2本がピークだった。『レガシー(1979)』や『謎の完全殺人(1979)』などはリアルタイムで観ているが、既に輝きは薄れていた。(でも、本作品のエンディングは最高だ)

そんなローレルに恋心を寄せる飛行長のオーウェンを演じるのは、ジェームズ・ファレンチノ。
TV畑の役者さんだが、パティ・デューク主演の『ナタリーの朝(1969)』やH.P.ラブクラフトの小説へのオマージュとも言うべき『ゾンゲリア(1981)』といった無視出来ない作品にも出演している。

また、何故かスタッフには、ロイド・カウフマンの名前が……!(笑)
あの映画製作会社トロマの創立者であり、『悪魔の毒々モンスター』シリーズの監督さんでもある。
確かに、珍品であることは間違いないが、でも、どうなんだろう? 『悪魔の毒々~』と肩を並べられる作品ではないと思うのだが……。

本作品のテーマ曲をパクった♪聖母たちのララバイ♪が、『火曜サスペンス劇場』のエンディング・テーマに起用され、日本では大ヒットした。
なるほど、この甘美な曲が、あれになったのかと思うと興味深い。
でも、盗作ってのは罪深いなぁ。本作品を観ながら、テーマ曲が流れる度に、頭の中で岩崎宏美さんの歌声が流れて仕方なかった。(溜息)

実物の空母や艦載機を使った撮影は、迫力がある。音もいい。いろいろな機体を堪能できるのも、本作品の特徴だろう。さながら海軍のカタログみたいだった。
まぁ、志願者を増やす狙いがあっての協力だから、願ったり適ったりってところか。(笑)

ざっくりした作りだし、表現に幼さは残っているが、チャールズ・ダーニング演じる上院議員が真相に気づいて「お前ら、誰なんだ?」と思わず呟く場面が秀逸。

オススメ!

歴史上の事実か絡むので、これがストーリーの限界でしょう

投稿者:チキンハート 2015年03月07日

感想・総評:完全なフィクションでいいのならもっと違った展開にしたでしょう。それだけに展開が見えてしまったが、最後の落とし方は見事です

対象年齢:小学校高学年以上(ある程度歴史を知ってる人向け。字幕だし。やや残酷な場面あり。H場面なし)

食事中に見られるか:だいたい大丈夫

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クチコミ・レビューTSUTAYA

ストーリー性は高い

投稿者:飛びトカゲ 2012年04月28日

戦国自衛隊とほぼ同じ時期に上映されたタイムスリップ戦記物。真珠湾攻撃直前の時代に原子力空母ミニッツがタイムスリップ。日本軍の真珠湾攻撃を訴訟するべきか、歴史にノータッチで行くかの議論がメインで、アクションシーンは斥候のゼロ戦を撃墜する程度。エンターテイメント性では戦国自衛隊に及ばないが、ストーリー性はそれなりに高いかと。

タイムスリップ物語

投稿者:よっちゃん 2011年10月05日

最近では、ドラマJINがいい例だけど…タイムスリップの元祖はやっぱりこの作品だよね〜戦国自衛隊も良いけど…迫力が違うから…でも、どこのTSUTAYAに行っても無いんだよね〜20年ぶりにまた見たいなぁ〜

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