マンハッタン無宿のクチコミ・レビュー

クチコミ・レビューFilmarks

3.1

観た人
651

観たい人
232

投稿者:wong 2021年04月07日

アリゾナかテキサスか?都会の人の目に映る外部は視認されていない。
しかし、アリゾナからきたイーストウッドは誰よりも勇敢で腕っ節も強く事件を解決する。スーツにカーボーイハットこの違和感がたまらない。その衣装の使い方。
都会に流れ混んだ異物であり、視認されない町から来た男の視認される帽子。
冒頭のアリゾナの美女に比べて、都会のヒロインは悪意ある。尻も軽い。文明とは
人類に何を与えて、何を奪ったのか。

投稿者:滝和也 2021年02月20日

荒野からやって来た男

西部アリゾナから
大都市ニューヨークへ

イーストウッドと
ドン・シーゲルの出会い
となる作品。

「マンハッタン無宿」

イーストウッド&ドン・シーゲル監督との初コンビ作品。後のダーティハリーで完成をみるアウトロー刑事モノの原点となる作品です。

アリゾナの保安官補クーガンは、命令無視を理由にある仕事を命令される。ニューヨークで収監中の犯罪者リンガーマンを受け取り、アリゾナまで護送することになる。ヤクで入院中を理由に引き渡しを拒否されたクーガンは彼を強引に連れ出すが、仲間に襲われ…。

ダーティハリーの原型となる作品で、イーストウッド演じるクーガンはアリゾナ仕込みのかなり荒っぽい保安官補。ただハリーとの違いはかなり女たらし…(笑) モテモテですが、ハリー程の強さやハードさも持ち合わせてもいない。ここからかなりハードに先鋭化したのがハリーですね。

前半部は西部の田舎モノが大都市ニューヨークに出てきたら…と言うギャップが描かれていて、やや退屈。アメリカ人ならもう少し何か伝わるのでしょうが、日本人には今一伝わらない。これ…後のクロコダイル・ダンディーもその手法ですよね。テンガロンハットも同じだし…(^^)

そんな部分からも西部劇から飛び出したスター、イーストウッドが現代劇に出る事をかなり意識して作られていて、西部劇を変に引きずっている感じがあるんですよね。ハリーの方がその辺りの引きずっているモノを断ち切り、かつ良さを先鋭化しているので面白いんです。その点からもこれはプロトタイプなのかなと。

後半のイーストウッドのバイクアクションも西部劇の馬上アクションを置き換えたアイデアと思われますが、こちらは中々スピード感があり、アクションとして楽しめました。ただ…中盤までは演出ものんびりしてますし、アクションもほぼ無くて…。

異邦人である主人公が犯人を取り逃がし、単身異国で犯人を追う構図はこの後も山ほど模倣されていく訳ですが…これが最初かはまだまだ勉強不足でわからない(T_T) このプロットが初と分かれば点数を上げますが…。今は暫定で。

ダーティハリーを見た方はその差を楽しめると思いますし、こちらを見てからダーティハリーを見ると如何にイーストウッドとシーゲルのコンビが熟成したか分かると思います。そんな楽しみ方もある作品ですね。







投稿者:その他 2021年02月13日

囚人移送を任された保安官クーガン(クリント・イーストウッド)は、単身アリゾナからニューヨークへやって来た。

ド派手バイクアクション。

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クチコミ・レビューTSUTAYA DISCAS

さすが「ダーティハリー」の原型

投稿者:カマンベール 2017年07月04日

イーストウッドの保安官補の無法ぶりと、乱暴捜査は、
ダーティハリーを凌ぐほどでした。
でも結果、面白かったです。
アリゾナで捕らえた凶悪犯のリンガーマンの身柄を
引き取りにニューヨークへ出張することに。
ところが、リンガーマンは、LSDのやり過ぎで入院しています。イーストウッド演じるクーガンは正規の手続きなんか待ってられません。

カウボーイハットにブーツ姿のリーガンは、アリゾナの田舎者と、
おおいに馬鹿にされます。
しかし女にはモテモテ、羨ましいくらいです。
リンガーマンを無理矢理、退院させるが、情婦(カワイイ)と手下に
拳銃を奪われリンガーマンを、野放しにする羽目に・・・全くの
お邪魔虫。
マンハッタン警察署が怒るわけです。
ドン・シーゲル監督1968年作品です。
イーストウッドも38歳なのですね。
若くて、綺麗で馬力が余ってました(笑)

帽子を取られた時、男はダーティハリーに変身する。

投稿者:リュウ 2017年04月22日

クリント・イーストウッドの代表作ダーティハリーの前身となった作品。
イーストウッドが演じるのはウエスタンの世界から大都会へやって来たような出で立ちの男クーガン。女性に積極的でやけにモテる色男。敵の女とも楽しんでしまう始末。そんなんだからヒロインのブーツを脱がせてあげるシーンもやけにエロティックに見えてしまう。
イーストウッドだったら戦いはお手の物のはずが、序盤での銃を発砲以外なかなか戦わないちょっと変わった男を演じている。しかし、終盤近くで敵にお気に入りそうな帽子を取られた時、ウエスタンのカッコいいガンマンから変身、あの型破りな刑事ダーティハリーとなったのだ。そしてきっとイーストウッドも監督も思ったと思う。「こっちを主人公にしたらきっと面白いだろう」と。つまり敵をばしばし倒していく役の方がきっと面白いと思ったんではなかろうか。だがこっちのクーガンという男は煮え切らない男で、敵にやられてばったん倒れたりだとか、なかなか苦戦する男。終盤でラスボスをバイクで追いかけるところぐらいしか爽快なシーンがない。あとは女性にやたらモテているだけって印象。作品全体がちょっと煮え切らなかったかなあ。

アリゾナ魂

投稿者:さっちゃん 2017年03月26日

 刑事が他の州や国へ派遣されてカルチャーギャップをものともせずに容疑者を逮捕する(あるいは任務を遂行する)というフォーマットの嚆矢だと思いますが、本作以前にそういう映画があったとしたら私の知識不足ですので嗤ってやってください。
 以前にロキュータスさんに未見ですとコメントしたら意外ですという反応が返ってきましたが、確かに最初にロキュータスさんからコメントをいただいたときに(『サブウェイパニック』でした)ウォルター・マッソーの出演作でお互いに『突破口』が好きだという話になったのでドン・シーゲルの初期の代表作を観ていないのは意外だったのでしょう。
 ドン・シーゲル監督といえばバイオレンスという印象ですが、この人の暴力描写は一言でいうと「痛い!」と感じるものだと思います。存外、激しい銃撃戦というのは少なくて、殴ったりナイフで刺したりという面と向かっての暴力を描いたシーンが多いように思います。本作でもクリント・イーストウッド扮するクーガン保安官補の発砲シーンは少なく、むしろ殴りつける、投げ飛ばすといった肉体的な格闘が目立ちました。
 この辺りは『ダーティ・ハリー』の1作目でも不起訴になったスコルピオがハリーの尾行を邪魔するために金を払って専門家(?)に自分を殴らせるシーンがありますが、あそこの描写も随分しつこかったことからもドン・シーゲル監督が人間に痛みや恐怖を感じさせる暴力の本質を知っていて、それを映像化することに注意を払っているのではないかと思います。
 バイオレンス描写ではサム・ペキンパーという人もいますが、こちらは残虐シーンにも詩情が感じられる点で、ある種のロマンチストではないかと考えます。『ワイルドバンチ』のクライマックスの大銃撃戦や『ゲッタウェイ』のメキシコ国境近くのホテルを中心とした撃ち合いでもスローモーションで撮ることで、殺戮がまるでバレエのようにさえ見えてしまいます。それと比較するとドン・シーゲル演出は乾いた雰囲気があります。クライマックスのバイク・チェイス・シーンでも叙事的描写とでもいいましょうか、起きていることをそのまま真っ直ぐに撮ったという印象を持ちました。
 それ以外ではクーガンが西部風のいでたちでニューヨークの警官や市民から「テキサス」と呼ばれるたびに、いちいち「アリゾナ」と訂正するところも愛嬌があって面白かったです。共演もニューヨーク市警の警部にリー・J・コッブという配役で頑固者同士のぶつかり合いがドラマを盛り上げておりました。
 しかし、ニューヨークに着いて空港からマンハッタン島までヘイコプターで連れてくるというのが吃驚しました。さすがアメリカというべきか。あ、そうそう、突然”趣味の時間”に突入しますが、あのヘリコプターは昔、陸上自衛隊でも使っておりましたバートルV107の民間型だと思いますが、バートル社の前身であるバイアセッキ社でも同じようなタンデム双発のヘリを作っておりましたので、そちらかもしれません。
 で、”趣味の時間”ついでに銃の話に持っていきたいのですが、先にも書いたように目立つ銃撃の場面がありません。唯一、冒頭の先住民の容疑者を砂漠まで追っていくシーンで逃げている男が持っているのがM1カービンにスコープを装着したものでした。これは第2次大戦から朝鮮戦争まで米軍が使用した軽量小型の小銃です。元々、前線指揮官や砲兵、通信兵など直接、敵とライフルで交戦する機会の少ない兵士の護身用として採用されたもので、弾薬も拳銃弾に近い威力のもので有効射程は200mと想定されていました。
 TSUTAYAさんにはドン・シーゲル監督初期作品として『殺人者たち』も何とかラインナップに加えていただきたいと注文してレヴューを締めたいと思います。

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