波止場のクチコミ・レビュー

クチコミ・レビューFilmarks

3.7

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1528

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投稿者:Frengers 2019年09月19日

 顔を捉えること、移動を繋ぐことに腐心した映像。「波止場」に船から入場し、幕が下りるところで映画が終わるようにどこか舞台劇的。扉や壁といった美術を利用したショット、影、奥行きのある映像、マリア像や妹の家の十字架が物語とシンクロする。音楽は良くも悪くも饒舌。

投稿者:Johnson 2019年09月19日

ニューヨークの波止場で働くケリーは、港を牛耳るジョニーの命令により友人を殺す現場を目撃。次第にボスであるジョニーに対する不満が募り遂に反撃を企てる。

マーロン・ブランドが若い! だけど、『ゴッドファーザー』のときのイタリア訛りの話し方が印象的で始め誰かわからなかったです。

投稿者:TakahiroOta 2019年09月05日

最初は仲間が少なくても、正しい行いは認められてみんなが手伝ってくれる。正義は勝つっていう昔からのテーマを今とは違うイカした時代背景と共に描いてる

波止場の労働者たちが当たり前のように着てるブルゾンとかジャケットが格好いいんだよなあ

若い頃のマーロンブランドを見たのは今作が初めてだけど、ゴッドファーザーの時とはまた全然雰囲気が違っていい

波止場での人間模様を白黒映画で見る、これが昔のロマンなんだなあ

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クチコミ・レビューTSUTAYA DISCAS

アンチヒーロータイプの役者・・マーロン・ブランド

投稿者:カマンベール 2016年08月19日

マーロン・ブランドの作品なら「欲望という名の電車」の
スタンリーの極悪非道ぶりが、忘れられません。

この映画は1954年作、エリア・カザン監督のアカデミー賞8部門受賞作だとか・・・。
波止場で働く港湾労働者の悪徳ボスに、真っ向から刃向かう
テリーをブランドが演じています。

冒頭から、テリーが屋上に上れ!!と声をかけた友人が、
いきなり屋上から投げ落とされる・・・というショッキングなシーンから始まります。
チンピラの一人だったテリーが、熱血神父や女友達(殺された友人の妹)に、影響され、悪徳ボスを法廷で追い詰める・・・そんなSTORYです。
マーロン・ブランドらしく根っからの善人とは言えない屈折した役どころです。
トム・クルーズやトム・ハンクスの様な現代のスターとは、深みが違います。
この映画では、悪徳ボスは法を恐れ、死刑を恐れます。
翻って60年後のアメリカはどうでしょうか?
警官が黒人を問答無用で撃ち殺すことが、平然と行われ、
銃の規制もママならない「イビツ」な民主主義国家なのですから・・・
正義が進歩した社会とは、とても思えません。

古典映画の名作ではないか

投稿者:hiro 2016年05月13日

NYの港湾労働組合を牛耳るギャングの抑圧になされるがままだった労働者が、激しい正義感の強い牧師の応援で自分たちの働く権利に目覚めていく過程に、恋愛もちゃんと織り交ぜている。
一つ一つのエピソードの描き方が丁寧で大変に判りやすい。逆に言えば丁寧すぎて現代的なスピード感に欠けるのだが、私はあまり違和感なく観ることができました。

神父の説得は力強くて私は好きですね。
宗教家がかくも強い主張をするのかと少し驚いたけど、戦争に勝って間もない時期だから黙って従っていたらやっつけられる。
正義を守るために戦う事は神の意思に沿うことだという主張はアメリカ全体に広がっていたのではないだろうか。

カザンは当時の知識人の常として共産主義者であったが、レッドパージから逃れるために司法取引に応じている。
困難な時代背景故だろうけど、この映画が共産主義を批判しているようには私には見えない。

有罪にならないために自分の罪を認め、同士を売ったけど、過激な運動はせず赤狩りの母体 下院非米活動委員に目をつけられない範囲で動いたのではないかなと思う。
単純に労働者が働ける権利が行使できるようにギャングの暗躍を排除しただけではないのか。

物々しい出だしのティンパニーの連打に独特のテイストがあって、アレっと思って探したらレナード・バーンスタインだった。
アメリカ生まれの指揮者で成功した最初の人だけあって大指揮者でありながら、判りやすいし、本作の音楽は良い仕事をしたのだと思う。彼は随分と楽しんだのではないかな?と思った。

バランスの取れた良い映画の典型という気がする。

人間の良心と尊厳

投稿者:趣味は洋画 2015年07月18日

この名画は、密告者として仲間外れにされた男が、それにひるむことなく、暴力で波止場を支配するボスと対決し、周囲の人々の信頼を得るまでのドラマ。
監督が非米活動委員会で仲間の名前を証言したエリア・カザンであるという点で、非常に興味深い作品でもある。

港湾組合を牛耳るボスのジョニー(リー・J・コッブ)は、幹部のチャーリー(ロッド・スタイガー)に命じて労働者の1人を殺害させる。チャーリーの弟で元ボクサーのテリー(マーロン・ブランド)は、被害者の妹イディ(エヴァ・マリー・セイント)が悲しむ姿をみて心が揺れる。やがて真実の愛に目覚めたテリーは、ジョニー一味に立ち向かう...

E・カザン監督は、当時のハリウッドではタブー視されていたであろう労働組合の暗部にメスを入れ、ドキュメンタリー・タッチの構成と、ボリス・カウフマンのカメラによる暗く重々しい雰囲気の画面によって、リアリティ溢れる作品を生み出した。単なる社会派の告発ドラマではなく、人間の良心・尊厳を真正面から見つめた人間ドラマでもある。 これはカザン監督の骨太な演出力によるところ大である。

主演のマーロン・ブランドは、カザン監督とリー・ストラスバーグが共同で設立したアクターズ・スタジオの出身で、圧倒的な存在感で迫ってくる。
共演陣も曲者揃いで、ボス役のリー・J・コッブは、‘憎々しい役が最高に美味しい...’といわんばかりの好演。いつもの‘しゃくれあがった顎’と‘みるからにうるさそうな目つき’が役柄にピッタリだ。
チャーリーを演じたロッド・スタイガーも実に上手く、弟を思う気持ちと、ボスには逆らえない立場の心境を、抜群の表情で演じてみせた。
そして波止場の正義派バリー神父に扮したカール・マルデン。大きな団子鼻で有名な性格俳優だが、本作では常に良心からブレることのない神父を好演し、存在感をみせている。
さらに紅一点のエヴァ・マリー・セイントは、質素な役柄だが、本作が映画デビューにもかかわらず、いきなりアカデミー賞助演女優賞を受賞する離れ業をやっている。(30歳と遅咲きのデビューで、現在は91歳)

本作のように、「俳優の演技力を味わう映画」は飽きないし、時代を超えて多くの映画ファンに支持されることを願うばかり。 名画の名画たる所以です。

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クチコミ・レビューTSUTAYA

マーロンブランドが初々しい

投稿者:hysk 2005年02月15日

マーロンブランドが亡くなってからこの波止場を探してようやく見つけました。1954年なんて50年も前の作品なんですね。強面の役の多かったマーロンがとても初々しくて応援しながら見ました。

にじみ出る良さよ。

投稿者:yoyoyo 2003年05月11日

画面からにじみ出る<波止場>の雰囲気、効果的に使われる音楽、マーロン・ブランドの熱演、青春モノとサスペンス風アクセントの見事な融合、そしてラストの感銘。波止場の人間たちの(良くも悪くもの)連帯感もうまく表現されている。下の方も言っている通り、ハッキリ言ってこの作品の良さの前ではゴチャゴチャした事情など二の次である。

素直に感動に涙した!

投稿者:Uncle-Oscar 2002年08月09日

ハリウッド映画史上、最も不幸な時代、「レッド・パージ」が吹き荒れた頃、仕事仲間を売ったとされて 後年、アカデミー授賞式で功労賞を授与された時も決して満場の客席からの賞賛を得る事ができなかったエリア・カザン監督。そんな事情も知らなかった30年数年前、大学生だった私は、この映画を見て感動に打ち震えた。いろいろな経緯があったにせよ、そのことがこの作品の価値を貶めることにはならないと私は思う。マーロン・ブランドの熱演は、勿論のことながら、ロッド・スタイガーも素晴らしい!

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