去年の夏突然にのクチコミ・レビュー

クチコミ・レビューFilmarks

3.7

観た人
158

観たい人
428

投稿者:ガク 2021年05月16日

先日観た『招かざる客』と会話劇として比べると少し物足りない。題材としてはスリリングで奇妙なはずなのに。詩的な会話は少し難解でわかりづらい。キャサリン・ヘプバーンのラストの退場シーンが1番狂気。

投稿者:itzukiya 2021年05月15日

この映画を観て初めてエリザベス・テイラーの美しさが感得された気がする。彼女の本当の魅力は『陽の当たる場所』のような紋切り型の令嬢役よりも、本作のような心理的に闇を抱えた女性の役で発揮される。彼女のしっとりとして背徳的な色気は、本作の役柄と本質的にマッチしている。

映画は、ロボトミー手術と同性愛をテーマにした、テネシー・ウィリアムズ原作の不気味な話。同性愛者だった婚約者の不可解な死に立ち会ってしまったことから精神を病んだ女性(エリザベス・テイラー)と、その婚約者の母親で、息子を病的に愛していた女性(キャサリン・ヘプバーン)の心の闇が暴かれるまでを描く。本作が製作された1959年当時のハリウッドでは、倫理的な観点から同性愛を直接的に描くことは難しく、ほのめかされる程度に留められている。

ひとつの見どころは、やはりエリザベス・テイラーとキャサリン・ヘプバーンという、全く資質の異なるふたりの大女優の対照だろう。情緒不安定で陰のあるテイラーが、当人の資質にマッチした役柄でヒステリックな演技を存分に爆発させているのに対し、ヘプバーンのほうは息子に病的に執着する母親という、おそらく彼女自身と本質的にはあまり重なるところのない役柄で、やや硬直ぎみに見える。そして、そんなふたりの女性の間に立ちすくむかのような医師役のモンゴメリー・クリフト。実は彼自身、みずからの同性愛的な志向に悩んでいたと言われているが、本作では中立的な態度を崩さない役柄で、演技も控えめであり、見方によってはそれは却って苦しげにも思える。

投稿者:ENDO 2021年05月14日

原生林が豪邸の庭に再現される草熱れ。スペインのCabeza de Loboに住む人々へのcoronialな恐怖。リズのモノローグで語られる事実の虚構性よりもヘップバーンのエレベーターチェアの出し入れの方がよっぽど恐ろしい。それにしても冗長。

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懐かしい

投稿者:ファンファン 2019年03月25日

子供の頃に見た俳優さん達が出てる古い映画を見返してみると、懐かしさと意外な発見などがあり、とても楽しめます。この映画は初見でしたが、エリザベス・テイラー 美しいですね。そしてあんなにグラマーだったんですね。
異常な親子愛を描いた怖くて哀しい作品でした。

狂気のなかには真実が隠れている

投稿者:さるこ 2014年01月21日

あらすじにロボトミー手術のことが書いてあるので、てっきりこの悪名高い手術により人間性を失った人を描いた作品かと思ったら全然違った。
1959年の映画なので、このとき既に手術の後遺症が世間に広まってきていた頃だと思うけど。
舞台は1937年。
精神病院の脳外科医クックロビッツ(モンゴメリー・クリフト)は、施設のお金のなさに嘆いていた。
そんなとき、姪にロボトミー手術をすることを条件に資金援助を申し出たビネブル夫人(キャサリン・ヘプバーン)。
夫人は、去年の夏亡くした詩人の息子セバスチャンの思い出ばかり語る。
セバスチャンはスペインの海水浴場で姪のキャサリン(エリザベス・テイラー)と一緒にいる時に急死。
それから彼女が急に暴力的でおかしくなったので手術をして欲しいと言う。
実際、キャサリンに会ってみた医師は、おかしいと言っても手術するほどじゃない。。と
彼女の狂言ともとれる言葉に耳を傾け、セバスチャンの死の真相に迫ることが治療になるんじゃないかと。
姪を手術してほしい夫人と、医師が対立し、張り詰めた異様な空気を放っている。

終始、何が起こっているのかわからない謎めいたストーリーになっている。
「勿体つけてる」という言葉がピッタリだと思う。
後半のエリザベステイラーの独白シーンは見ごたえあります。
画面半分に独白する彼女の顔のアップ、もう半分に去年の夏の出来事の映像。
長く痛切なほどの彼女の語りがエスカレートするにしたがって、どんどん彼女のアップの顔が口元に
ズームしていくという演出が、すごく切羽詰まった鬼気迫るものを感じました。

天性の詩人は登場せず

投稿者:趣味は洋画 2013年12月14日

マンキーウィッツ渾身の人間ドラマだが、ジャンル的にはサスペンスの部類に入るだろう。 しかし犯人当てではなく、おきまりの刑事や探偵が出てくる訳でもない。 ニューオリンズの金持ち未亡人ビネブル夫人(キャサリン・ヘプバーン)が溺愛する息子セバスチャンの死について、真相が究明される過程を描いている。 ビネブル夫人は、姪のキャサリン(エリザベス・テイラー)が脳障害で自己嫌悪症に陥り、暴力的な振る舞いで手に負えないので、外科医のクックロウィッツ博士(モンゴメリー・クリフト)に手術を依頼する。病院経営に苦しむ博士とローレンス医師(アルバート・デッカー)は、まさに‘渡りに船’と話しに乗るのだが、キャサリンに会ったクックロウィッツ博士は、彼女の話を聞いて、手術の必要性がないと判断する。
セバスチャンをめぐるビネブル夫人の話と、キャサリンの話は矛盾しており、このあたりからサスペンス性が一気に高まる。同時にビネブル夫人の息子に対する異常な溺愛(?)ぶりは、真実を覆い隠しているであろうことが想像できる。
ラストにかけてのキャサリンの告白ぶりは、扮するE・テイラーの見事な熱演によって、作品の気高さに寄与している。ヘプバーンはいうに及ばず、M・クリフトも無難に役をこなし、このテネシー・ウィリアムズの戯曲を原作とした作品は、マンキーウィッツを監督に起用したサム・スピーゲルの手腕によって、素晴らしい名画の1本に加わった。

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