渚にてのクチコミ・レビュー

クチコミ・レビューFilmarks

3.6

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433

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684

投稿者:しまチャン 2019年08月14日

「危険は突然やってくる。思わぬ方向からね」

60年も前に作られた傑作。
第三次世界大戦の核兵器により地球の大半で人が住めなくなり、生き残った人間は唯一汚染を免れたオーストラリアで細々と暮らしている。

軽快な音楽に乗せ淡々と生活を営む人々を描く。ただ平穏そうに見える映像の中に静かに潜む不安や恐怖、何とも形容しがたいザラついた感じ。「終わり」の期日に向けて絶望は少しずつ足を忍ばせて近付いてくるのか。

そういった中で希望を持ち続ける事の難しさ、普通の生活を続けることの難しさが上手く描かれている。

戦争描写などの直接的な表現はないが、誰もいないサンフランシスコの映像等がより一層の核の恐ろしさを引き出す。

投稿者:62355cinema5 2019年08月10日


LD整理で発掘、再視聴
グレゴリー・ペック、フレッド・アステア、エヴァ・ガードナー、アンソニー・パーキンス等の名優ぞろいの佳作

第三次世界大戦が勃発し核兵器が使用される戦争は短期間で終結したが、北半球は深刻な放射能被害を受け、汚染された国々は次々と死滅していく
辛うじて生き残った米の原子力潜水艦ソーフィッシュ号は、放射能を避けてメルボルンへと寄港する⚓️
オーストラリアは無事だったが、放射能は刻々と南下しつつあった...
そして、謎の信号を傍受して、再び米・サンフランシスコへと向かうが、そこで乗組員たちが見たものは...

直接的な戦争の描写は一切ないのですが、ジリジリと伝わってくる核の恐怖
脚本と役者の演技だけで、鑑賞後も心に残り続ける作品です

世界は破滅に向かっているはずなのに、メルボルンではいつもの日常...
悲壮感はほとんどなく、そこにあるのは人々が家族や友人たちと過ごすかけがえのない日々のみ
絶望ではなくむしろ希望や愛に満ちた日々でした

そして、そこには決して無秩序の状態に陥ったり略奪行為が横行する世界ではなく、人としての矜持を持ち生きている姿が...

だからこそ、静かに世界の終わりを待っている姿を見るのが一層切なく辛くなります

世紀末の印象を感じさせない演出が素晴らしいです

投稿者:1347 2019年06月18日

核戦争後、唯一人類が生き残ったオーストラリアで、じりじりと迫り来る放射線による滅亡を待つ人々の話。

"静かな人類滅亡"というテーマは、なんとも言えず、心にずしっと来る。
そのテーマに対し、「トゥモローワールド」はSF的・思考実験的な試みであったのに対し、こちらは終始人々の心にスポットが当たっていた。

自分は「トゥモローワールド」の方が総合的にツボだったが、
「渚にて」の、この時代だからこその哀愁もまた素晴らしい。
最後、エンドロール無くバサっと終わるところとか、うわ…と食らってしまった。

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クチコミ・レビューTSUTAYA DISCAS

迫りくる死への不安と恐怖

投稿者:趣味は洋画 2013年07月25日

全編に渡って描かれた、迫りくる死への不安と恐怖。 この映画に未来はないのだろうか...。 作品タイトルの‘On The Beach(渚にて)’ですら何かもの哀しさを感じてしまう。
設定が1963年にもかかわらず、すでに第3次世界大戦が起きている状況。 原水爆による戦闘で、北半球は絶滅、南半球の一部の地域のみ、人類が生存している。 難を逃れた米国原子力潜水艦ソーフィッシュ号が、オーストラリアのメルボルンに入港、生存の道を探る学者達の提案で、潜水艦は北半球に偵察に行くこととなる。 艦長のタワーズ(グレゴリー・ペック)、オーストラリアの若き海軍士官ピーター(アンソニー・パーキンス)らは、北極圏で汚染調査を行うが、汚染レベルは高い。途中立ち寄ったサンフランシスコは死の町と化している。 死滅したはずのサンディエゴの町から無電が発信されているが、風のいたずらであった。 乗組員たちは落胆してメルボルンに帰港するが、そこも既に汚染が進み、生への残された日数は残り僅かとなっていた....これではまったく希望はない。 未来もない。 ここまで極限状態を描かなければ、作品の意図するところは伝わらない。 S・クレイマーはきっとそう考えたのだろう。
米ソ冷戦下の1959年製作で、僅か4年後の1963年には第3次世界大戦が勃発しているという状況、しかも核戦争まで起きている設定。 この非常に厳しい、言葉にならない状況をふまえ、俳優陣が淡々と演じている様は、胸が締め付けられる思いだ。

So Long ・・・・

投稿者:ロキュータス 2012年07月07日

ロキュの69日連続レビューⅡ その29

(,ネタばれあり)
いろはレビューの「な」

初期60年代、70年代の日曜洋画劇場で、さまざまなジャンルの古い映画を紹介されていく中で、当時はヒューマニズムがまだ根強かったのですが、その担い手の一人として覚えた名前の一つが、社会派のプロデューサー、監督の、スタンリー・クレイマーでした。

カーク・ダグラスをスターにした『チャンピオン』、『真昼の決闘』や『ケイン号の叛乱』などを製作し、自ら監督するようになってからは『 手錠のままの脱獄』『ニュルンベルク裁判』『 招かれざる客 』『 オクラホマ巨人 』『 動物と子どもたちの詩 』(カーペンターズの主題歌で知られますね )などを監督した人です。
シドニー・ルメットやコスタ・ガブラスも商業映画の中で社会派としての作品を作ってきた人ですが、この両者と比較とても、エッジは鋭くないし、鋭い告発調ではなく、穏健なヒューマニズムの作品が多いのはたしかです。

核戦争が起きて北半球が全滅し、オーストラリアに残った人々が放射能汚染がジワジワとせまる終末を、静かに淡々と描くこの作品も、メロドラマとセンチメンタルな要素が強くて、その後の激動の時代、特に3.11の現実を経た今では、キレイゴトに感じる・・・のも正直なところですが、間近に迎えるからこそ最期は美しくという気持ちもよくわかります。

本作は1959年の作品。  昭和でいうと、34年ですね、
アメリカの大統領はアイゼンハワーで、アフリカではまだ多くの国が独立していない時代でした。
公民権運動も、フェミニズムも、環境問題もまだまだの時代。 
ボブ・ディランもビートルズも世に出る前の時代です。
1962年のキューバ危機以降は核戦争をモチーフにした作品がいくつか作られますし、激動の60年代、70年代、ヘイズコードなど制約が多かったこの時期に、この作品以前にアメリカ映画で直接核戦争を描いた作品ってあったでしょうか ?

自らプロダクションを作り、資金を集め、映画を興行的に成功させながら、時代の先駆けとなる社会的メッセージを発し続けてきたことは評価されて、しかるべきです。
踊らないフレッド・アスティアの静かな演技が印象に残る作品でした。


「不朽」の名作

投稿者:忙中有閑 2011年11月20日

1959年製作ですから私は小学校1年生だったワケです。「ローマの休日」でファンになったグレゴリー・ペック主演ですから確か高校時代に1度観てますが、あまり記憶に残って無いんで再見してみました。女優は私の苦手なエヴァ・ガードナーで、そう言えばつい最近観た「アビエイター」でケイト・ベッキンセイルがエヴァを演じてましたが、やっぱり「そりゃ無いだろ」って配役でしたねぇ。ほとんど両極端てくらいタイプが違います。でも私もトシ取ってさらにストライクゾーンが広くなったせいか、そんなに感じ悪く無かった。まぁ、ペック相手だと女優は皆イイ女に見える、ってことかも知れませんが(笑)。
当時はアメリカとソ連が核兵器軍拡競争繰り広げていて、そんなに原爆たくさん作って地球の人口全員殺すつもりか、って批判する人たちに対して「抑止力(それだけの原爆が存在するから人々は戦争起こさないようになるんだ)」ってヘンな論理が罷り通ってましたが(今でもそう言ってるヒトはたくさんいます)、ひょんなことから誰かが最初の原爆発射ボタンを押しちゃって、後は報復攻撃の連鎖で撃ち合いになって、結局北半球全部放射能で人類絶滅しちゃって、残った南半球豪州にももうすぐ放射能がやってくることは確実って状況のオーストラリアはメルボルンのオハナシです。
つまり作者(監督は「社会派」スタンリー・クレイマー)は核戦争の恐ろしさとか「抑止力」理論のくだらなさとかをテーマにしてるし、それは当時としては実にタイムリーな問題提起であったとは思うんですが、半世紀を経て取り敢えずまだ生き続けている我々にはその深刻さはあまり伝わって来ない。しかし「確実な死」、それも「自分個人だけでは無い、全員の死滅」が確実に目前に迫っている、という状況において人間はどのように感じ、考え、行動するのか、するべきなのか?というテーマについて考えさせられる映画としてはちっとも古びて無い。地球温暖化とか環境汚染とかを持ち出すまでも無く、人類全体の「終末感」は当時より確実に強まっていると思いますし、さらに言ってしまえば「個人の死」と「全員の死」の関係性をあらためて考えさせられる、という意味では結構「新しい」視点を提供してくれる映画でもあると思いましたね。
主人公のタワーズ(ペック)はアメリカの原子力潜水艦の艦長で、既に忠誠を尽くすべき「祖国」も、そこに残して来た妻と二人の子供も失っているけれど、部下の乗組員数十名という「同胞」がいる。タワーズと恋に落ちるモイラは中年に差し掛かるまで「運命の恋」に憧れて来て、「終わり」寸前になって遂に彼と巡り逢えた。嘗てはモイラに求愛したけどフラれて独身を通している初老の学者ジュリアン(フレッド・アステア)は、今は酒とレーシング・カーだけが生きがい。オーストラリア海軍の若き士官ピーター(アンソニー・パーキンス)には愛妻と生まれたばかりの娘がいる。ピーターの上司である「提督」と美人の秘書はトシの差、階級差、軍律の壁を越えたプラトニックな愛情で結ばれている。アメリカの現状を偵察するためサンフランシスコに戻った潜水艦から「脱走」する乗組員は「故郷の地で死にたい」と誰もいない街に泳ぎ帰る。
当然のことですがそれぞれの人間にそれぞれの人生があり、それぞれの「愛」がある。それが「自分だけでは無く『愛』の対象である相手も含めて」全てが失われる瞬間が目前に迫っていて、しかも皆がそれを「知っている」という大変「異常な」状況を淡々と感傷、悲壮感を抑えた演出で描いた本作は、やはり「不朽の名作」と言えるんじゃないでしょうか。高校生のガキだった自分にはまだその「異常さ」が感じ取れなかったんでしょうね。



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クチコミ・レビューTSUTAYA

字幕みえない。

投稿者:壮洋 2010年10月01日

ワイドテレビとHDMI接続で観ると字幕が見えません。

つまらない!

投稿者:ゴロー 2001年04月18日

ユーザーコメントを見て取り寄せをしてまでDVDを買ってみたのですが、全体に古臭すぎるし、グレゴリーペックばかり目立ちすぎ、音楽も情景にあってません!何もかもつまらなさすぎ。ラストのジャジャーンという大音響で締めくくるのは何なのでしょうか?笑ってしまいました。エンドオブザワールドの方がせつなくて泣けます。

「渚にて」のDVDが出る!!

投稿者:kawamo 2000年10月31日

昔TVで一度見ただけですが、音楽も良いです。
DVDを買うつもりです。

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