さよなら子供たちのクチコミ・レビュー

クチコミ・レビューFilmarks

4.0

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1953

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7259

投稿者:のだろうか 2021年02月19日

神様なんかいないんだから、祈る事程無駄なことはない うつくしい鍵盤 さよならと言いさよならと返されるその沢山の声と、黒目の上に光
暗い、暗いよ 話がではない、画面が 言葉や目線ひとつでひとはひとを殺せるよ 戦争
それぞれが麗しい見目に温かい服

投稿者:一 2021年02月17日

『地下鉄のザジ』『死刑台のエレベーター』のルイ・マル監督作品

ナチス占領下のフランスのカトリック寄宿舎で生活する少年たちの心の交流を描いた監督の自伝的作品

待てど暮らせど最寄りのお店でレンタル対応してくれないので、DVDを購入してようやく観る事ができました(鑑賞後に最初からブルーレイで買っておけば良かったと激しく後悔)

冒頭の母親からのキスで額に残る口紅をみて傑作を確信
直接ドンパチする戦争映画とはまた違った視点からの、強烈な反戦メッセージを感じ取れる大傑作でした

真っ先に思い浮かんだのは『蝶の舌』で、テーマ的には『シンドラーのリスト』『戦場のピアニスト』『サウルの息子』『縞模様のパジャマの少年』『禁じられた遊び』等がかなり近しいかと

史実なので結末は容易に想像出来てしまいますが、正直本作に限ってはそんなことはどうでもいい
静かで控えめな演出でも徐々に迫り来る戦争の重い影の緊迫感

とはいえ途中までは学園映画かと思うほど微笑ましい展開が続き、淡々と寄宿学校での日常が描き続けられ、時折空襲警報がなるくらいで戦争の雰囲気はそれほど感じない
中でも、チャップリンの映画をみんなでキャッキャしながら観ているシーンが非常に印象深かった
しかし舞台はナチス占領時代のフランス、物語は突然動き出す

神父さんのさりげない優しさで胸が張り裂けそうになるし、授業を受けたりみんなでご飯を楽しく食べたり、好きな本の話しをしたり、無邪気にふざけて遊ぶ姿などの日常風景がたくさん映される分だけ、後にくる残酷な展開が効いてくる
こういった当たり前の日常が極めて秀逸な前振りとなり、厳しい現実を突きつけるクライマックスで涙が止まらなかった
これがただの創作ではなく、監督の自伝的作品というから本当に辛い

演者も皆さん素晴らしく、純真無垢な主演の二人の子はもちろんのこと、周りの子達もみんながみんな最高のパフォーマンスで、個人的には生涯忘れられないほど心に残る一本とになりました

中身とは全然関係ないけど『地下鉄のザジ』同様に、この絵のジャケットよりも写真の方が断然素敵なので変えて欲しい…

〈 Rotten Tomatoes 97% 93% 〉
〈 IMDb 8.0 / Metascore 88 / Letterboxd 4.1 〉

2021 自宅鑑賞 No.113 DVD

投稿者:きっぺい 2021年02月17日

ヌーヴェルヴァーグだからじゃなく子供 仲良くなる事に理由がなくしょうもない事で喧嘩する淡々な様は今と変わらないと思う。

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クチコミ・レビューTSUTAYA DISCAS

戦争場面のない反戦映画

投稿者:鹿部老人 2018年09月26日

 第二次世界大戦中、ナチスドイツに占領されたフランス。カトリック系の全寮制中学でのジュリアンとボネとの出会い。言い争いながらも人間として信頼を高めるように友人となっていく二人。ボネは実はユダヤ人。それでも友情をはぐくむ二人。しかし、誰かの密告でボネはナチスドイツに捕まってしまう。ナチスにアウシュビッツへ連行され殺されることが判っている友人・ボネとボネをかばった学校の反戦派の教師たち。彼らをを見送るジュリアンたちフランス人の子どもたちの手を振る姿は涙無しでは正視に耐えない。映画の冒頭に「この映画を彼らに捧げる」とコメントされていることをみると、ジュリアンは監督のルイ・マル自身の若かりし頃の姿なのかも知れない。子供の目を通したナチス・ドイツの蛮行を批判する心にしみる反戦映画である。

詩的な出会いと別れ

投稿者:ニック 2018年07月03日

ルイ・マル監督の自伝的作品。1944年、ナチス占領下時代のフランスのカトリック修道会付属の寄宿制男子校が舞台だ。少年たちの出会いと別れが詩的に描かれている。
ユダヤ人の子どもを学校内に匿う校長のジャン神父が存在感を放つ。カトリックのミサで、神父の説教に感激したユダヤ人の少年ジャン・ボネが聖体を受けようと進み出るが、神父はジャン・ボネには聖体を授けない。私はそこに、神父の異教徒排斥ではなく、異教徒を受け入れて共存しようとする精神と、ジャン・ボネを大切に思う教育者・庇護者としての責任を感じ取った。

13歳のジュリアンは大人びた雰囲気を持つ転校生のジャン・ボネに心惹かれ、二人は親友となる。空襲警報の鳴り響く中、避難もせずにピアノでチャールストンを連弾する場面が心を浮き立たせる。
最後は、ゲシュタポによって学校に匿われていた3人のユダヤ人生徒とジャン神父が連行される。
別れを口にせずに、二人が思い出を共有した本を交換し合うジュリアンとジャン・ボネ。
「さよなら神父様」と口ぐちに声を掛ける生徒らに、連行されるジャン神父は「さよなら子供たち」と返す。「au revoir」はフランスでは日常の挨拶だ。今日に続く明日があるかのように彼らは「au revoir」と言い合う。しかし、神父と3人のユダヤ人少年は強制収容所から生きては戻れなかった。

ナチスに対し、学校内の大人たちはそれぞれの思惑と信条、恐怖と勇気により、様々な対応を見せる。沈黙、抵抗、協力。ジュリアンはそれらを全て目の当たりにする。この映画はジュリアンの目を通した戦時下の日常生活の細やかな記憶で、周囲の人間の多面性や複雑性がよく描かれている。
ドイツ軍に占領されたフランスでは自由地区に対独協力を義務づけられたヴィシー政権が成立したが、国内各地でドイツ軍とヴィシー政権に対する抵抗運動が勃発した。ユダヤ人弾圧には命を賭して猛烈に抵抗する者も、協力して私利を得る者もいた。

学校とは、子どもの一人一人が、長い人生を生き抜くための主体的な自己を育む場所だ。
ジャン神父の生き様は、子供たちにとってこの上ない教えであり、メッセージであるだろう。

宝物のような存在のジャン・ボネと、命を懸けた教育を施してくれたジャン神父のことを、ルイ・マル監督は咀嚼して映像化することに30年余りを要したという。
人生の終焉を迎えた画家の作風は、どことなく優しく穏やかになるという。この映画も、悲惨な現実を描いているにも関わらず、美しく落ち着いた情感にあふれている。


少年ジュリアン(ルイ・マル)の罪と責任

投稿者:カマンベール 2017年12月22日

ルイ・マル監督1987年作品(製作・脚本も)
監督の自伝的作品です。
1944年のフランス戦時下に12歳で疎開していたカソリック系寄宿学校の体験が描かれています。

寄宿学校の少年たちの細やかな日常(勉学、遊び時間、喧嘩、食糧不足、
そして何より空襲、停電、防空壕への避難)など。
決して平時ではありません。
ドイツ兵も一緒にレストランで食事するようなドイツ軍占領下の
寄宿生活です。

ラストで凍りつくのは、仲の良い友達ジャン・ボネほか2人のユダヤ人少年がゲシュタボに逮捕されて、連れて行かれるシーンです。
そして同時に彼らを匿った校長(神父さま)も逮捕されるのです。
この逮捕に至るまでの経過にジュリアン(ルイ・マル監督のモデル)が
深く関わっているのです。
料理助手の足の悪い少年ジョセフがラードの横流しで、寄宿学校を解雇になります。
ジョセフはジュリアンに「お前のせいだ」と捨て台詞を投げつける。
たしかにジュリアンはジョセフにママ手製のジャムと何かを交換していました。
お前のせいで横流しがバレて、職場を解雇された。
それでジョセフは校長の秘密・・・匿っていたユダヤ人少年を密告したのですから・・・。
あと僅か4ヶ月足らずをやり過ごせばドイツ軍は敗戦したのです。
「未必の故意」とでも言うべきジュリアンの罪。
ルイ・マル監督が1944年の経験を43年掛かってやっと映画化した意味が、納得できる、長い悔恨の日々だったのでしょう。
「さよなら子供たち、また会おう」
そう告げた校長に、二度と会うことはありませんでした。

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クチコミ・レビューTSUTAYA

美少年

投稿者:みどり 2002年02月14日

「さよなら子供達」が誰の目線から言われたのか、最後になってわかります。切なく、シンのある映画でした。

考えさせられる作品。

投稿者:ばーばる 2001年10月14日

当時の様子がしっかりと描かれ、ナチスの非情さが伝わってきました。子供の友情を引き裂く別れはとても切なかったです。流れは結構オーソドックスですが、金獅子賞を受賞しただけのことはあると思います。

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