怪猫夜泣き沼のクチコミ・レビュー

クチコミ・レビューFilmarks

2.7

観た人
4

観たい人
3

投稿者:mitakosama 2016年12月07日

デアゴスティーニで初鑑賞。入江たか子が出演する化け猫映画の最後作。そして、最初作である怪談佐賀屋敷の実質的リメイクでもある。
その意味でも化け猫映画に対する決定版のような意気込みはあったのでしょうか?

鍋島猫を題材にしてるけど、所々アレンジしてる。各登場人物も少しずつ名前が違う。
何より龍造寺の囲碁の件が鼓に変更されてる。なんで変えたかの意図はよくわからん。夜中に響くのが、碁石を打つ音より鼓の音の方が良いと思ったのかな?
あて、タイトルにあるように龍造寺の遺体の捨て場所がが井戸から沼に変更。これも唐突かなぁ?(笑)底なし沼が都合よく屋敷の庭にあるんだね。

あと売り出し中の勝新のプッシュかなぁ。逢魔が辻から連続して出てるが、今作は立ち回りで暴れすぎ。勝新の殺陣を楽しむには良いが、化け猫を差し置いて目立ち過ぎじゃないか?どうしてもブレちゃうよね。

とはいえ、中盤までのヒタヒタとした怪談描写はお見事。必要以上に見せないのが想像力を掻き立てられ恐怖心を煽る。

最後は長々と能を舞ったあと勝新がチャンバラで大活躍。タイトルの化猫が完全に脇に追いやられてるわ。ダメぢゃん。

やっぱり化け猫最大の功労者の入江たか子の扱いはぞんざいだなぁ。ラストに相応しい花道を用意してあげれば良かったのに。つくづく不遇の女優さんだ。

そして真の鍋島猫のリメイクは秘録怪猫伝まで待たねばならないのだ。

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勝新 意外な2枚目

投稿者:ひとこと言いたい 2014年12月05日

ヤな都政だなぁ (笑) の、座頭市くらいしか知らなかった。ハズカシ
こりゃ知らなかった勝新さんを知ることになって良かった良かった。  

碁盤を鼓に置き換えただけです。
しかも、馬鹿殿様に斬られただけです。
他の作品のように、息子を理不尽に殺された母親が猫の前で恨みつらみを語って自害したということもありません。
まず猫が悪家老の母親に取り付いて次に娘に取り付くのも同じ。

でも、恨みを晴らすべく殿様を苦しめるのではなくて悪家老を排除しようとするのですわ。
なんか… 生ぬるいぞ!
結局は、お家転覆を図る悪家老と勝新さんの対決が見所であって、怪談メインではないんですな。
後半のチャンバラ映画としては・・・ まぁまぁ かな。
勝新太郎さん、若い、凛々しい 立ち回りは良かった。最後に猫の墓も建っていたのはいいですな。

1957年の日本という「滅びの美学」

投稿者:レンタル仮面 2007年10月16日

今回の「こま」は黒猫、そしてスリム。先代はいかにも普段からごちそうを食べているように丸々とした三毛でしたが、今回はダシを取った後の煮干しにありつければ御の字といった食生活を偲ばせます。

魔力を失った猫化けの美しさ。
ラストのほんとに短いショットだけど、豊前に3度も太刀を浴び事切れて地面に横たわる入江がきれいでした。
「無惨やな 甲の下の きりぎりす」という芭蕉の句が示すような滅びの美学でしょうか。

このときの豊前は丹後守から盗んだ魔除けの帷子を着用してないにもかかわらず、猫化けは一方的にやられてしまう。こんなことなら魔除けの帷子など初めからいらなかっただろうと思えますが。

でも、猫化けの最期はこれでよかった気もします。この魔物は英雄ではないのだから。物事の真相を見破る力もなく、ひたすら“半径5メートル以内の真実”に終始する普通の日常人の心そのままに、いじらしく人を呪って逝った。

ストーリーとしては丹後守が改心した時点で緊張感が解放され、つまりそこで終わっていて、あとは「痛快アクション」に解消されてしまいます。全体にかなりいい加減な話です。丹後守の帝王学みたいなものを絡ませたことが裏目に。
勝新のメイクがサイコパスっぽくて面白かった。貸本漫画にはあの手の顔がよく出てきたような気もします。

●ラスト、ご丁寧に「こまの墓」が立っている。ネコという動物は飼主に忠義を尽くすようには思えないのだけれど、ヨーロッパには「長靴をはいたネコ」のように主人に尽くす奴もいて、こまも陰になり日向になり(ほとんど陰で)忠義を尽くしたってわけだね。

本作品ではほとんど魔力を喪失した猫化けですが、入江はこのシリーズに一生懸命取り組んでいたようです。溝口監督が「君の演技は化け猫」と言ったので、入江が1955年作品「楊貴妃」を降板するといったこともあったといいます。むろんこれは猫のタタリなんかではなく、戦前から続く両者のギョーカイ人としてのいろんないきさつがあったのでしょうね。

化け猫映画女優が何でこんな扱い

投稿者:ご飯 2005年05月21日

「座頭市」という適役に出会う前の勝新太郎の主演作。「座頭市」や「兵隊やくざ」なんかの印象が強いので、それ以前には二枚目として売っていたので、この作品のようにハンサムなスターというキャラクターで出演しているのを観ると妙な感じがする。悪家老の陰謀を打ち砕くというストーリーはよくある時代劇の筋書きで、クライマックスでは結構長いチャンバラで勝新太郎が大活躍。 
 しかし、入江たか子があまり活躍しない。それも悪家老に斬られてしまうのだ。勝新太郎を売り出しているのだから、彼を活躍させるのは分かるが、そのために入江たか子が目立たなくなってしまっている。彼女自身の化け猫最終作。ここまでくると観客動員も堕ちたのか、これで止めにしようやということか、いずれにしてもなんか冷たい扱い。儲かるシリーズの立役者に有終の美を飾らせてもらえず、悪党をやっつけるのも勝新にさせているのだ。やはりいくら儲かってもゲテモノ扱いで一段低いものと見られたのか。もう少し彼女にも見せ場を作ったらと思った。

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