コックと泥棒、その妻と愛人のクチコミ・レビュー

クチコミ・レビューFilmarks

3.8

観た人
1417

観たい人
1886

投稿者:コーカサス 2019年04月10日

鬼才グリーナウェイの傑作。

この物語は人間の三大欲求を軸としながらも、摂取と排泄、男と女、美と醜、愛と憎、生と死…これら全ての“対”で完成している。
また、部屋ごとに変わるゴルチェの衣装の色彩美、左右対称の駐車場や書庫、舞台のような横一線に長い厨房…これらも明と暗、縦と横の“対”だ。
それらの映像美を添えるに相応しいマイケル・ナイマンの音楽。

私は“映画は娯楽である”と信じている。
…が、もし“映画は芸術”と云うのなら、
本作は間違いなくそれに相当するだろう。

71 2019

投稿者:犬 2019年04月10日

トイレ

あるレストランを舞台に、4人の男女の数日の出来事をアイロニカルに描く人間ドラマ



独特な世界観
でも楽しめちゃいました

人間のいろんな部分が見える

ラストは衝撃でした!

会話劇

それぞれの関係性
ロマンスがどうなるか

歌う少年
赤が印象的でした

料理が美味しそうだけど汚い感じもあり

ヘレン・ミレンがセクシーで演技がスゴい!
身体を張ってます

投稿者:ジニョク 2019年04月06日

欲望渦巻くレストランで 毒入りディナーを召し上がれ。

先日マイケル・ガンボンの出ている映画を観た時に「マイケル・ガンボンならばコレ!」とフォロワーさんに教えて頂いた作品☆

舞台は高級フレンチレストラン。
毎晩のように食事に訪れる泥棒一行様。
オーナーでもあり常連でもある彼は妻と手下共を引き連れ、やりたい放題大暴れ。
食事中に毎回「ちょっとトイレへ」と席を立つ妻。
妻の大胆な秘密。。。

何もかもが強烈でした。
ゴルチエが手がけた衣装。
部屋ごとに変わる照明。
狂人にしか見えないマイケル・ガンボン。
そしてヘレン・ミレンの全裸。

快楽と地獄は紙一重。
欲望は果てしなく歯止めがきかず。
堕ちるところまで堕ちてしまった時、
おぞましい光景を見ることだろう。

初グリーナウェイでしたが虜になりました。
泥棒たちやウェイターの衣装、壁の絵画や装飾美術、なんて美しい!
その美しさとは対照的な暴力描写。
度肝抜かれました。

地でやってんじゃないかと思われたマイケル・ガンボン氏。
のちのハリポタ、ダンブルドアだもんなぁ〜笑

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クチコミ・レビューTSUTAYA DISCAS

ピーターグリナウェイという映像作家

投稿者:カマンベール 2015年01月28日

1998年のの公開当時のこの映画は女性ファツション誌面で特集が
組まれる程の人気でした。女性映画評論家たちは夢中で論じました。
コックの妻ヘレンミレンの衣装をジャン・ポール・ゴルチエが担当したのも
話題でした。素敵な衣装でした!

この映画はイタリアレストランの客の、泥棒とその妻と手下が会食中で、
泥棒はコックにムチャブリのし放題です。
上客の泥棒にコックも逆らえません。
あまりに酷い暴言に妻(ヘレンミレン)は気分が悪くなり、頻繁にトイレットに
避難します。
女性用トイレは、確か、白と黒のインテリアでした。
男性用トイレは、赤と黒のインテリアだったかと思います。
女性用トイレに泥棒が妻を探しに来たり・・・。

映像は群青色を基調に、回り舞台のようにセットは回転します。
そして色調が変わるのです。
こんな美術装置のような映画は始めてでした。
妻(ヘレンミレン)が客の男性と恋仲になって、彼らのアバンチュールを
手助けするのがコック役のリシャール・ボーランジェ。
狂言回しをやらせたら、彼の1人舞台です。

ピーターグリナウェイはこの映画以降、興業的失敗続きで,今や、変態映画監督と喩やされる
有り様で、忘れ去られつつあるようです。
美しい姿造りのお刺身の大皿の横に、内臓、残りの骨、血などを盛り付けた大皿を並べられたら、
どちらも美しい・・・と感じることは難しいです。

そんな感じで、始めてピーターグリナウェイの世界に触れ、ヘレンミレンという女優の美しさを
始めて知った、思い出深い作品ではあります。

遠藤周作の言っていた“愛”を、見た気がしました。

投稿者:越前 2015年01月28日

このグロさを保険の格付けで例えるとしたら、間違いなくAAAランクでしょうね。
こちらまで臭いが届きそうな位リアルで生々しい映像、特にアルバートのゲップ、唾を飛ばさんばかりの話し方、そしてくちゃくちゃと汚く食べる様なんてもう不快極まりないです。それでも観続けることができたのは、その都度清涼剤となり、方々に飛び散った不快感を回収しリセットしてくれたナイマンサウンドに因るところが大きい。映画を観るより先にサントラを聴いていたので 馴染んでいたからかもしれませんが、いやはや お口直しならぬお耳直しが必要な映画は初めてです。

さて この物語でどこが一番衝撃的かといったら、やはりラストの“復讐ディナー”です。
が、書庫で無残な屍となったマイケルと彼に寄り添うジョージーナ……ここ、始まりこそ男女の交わりではあったけど、ジョージーナはマイケルを心から愛していた事が直球で伝わってくるこのシーンが 一番印象的でした。もしマイケルとの関係が一時の気まぐれや快楽であれば、あんな姿になった人間のそばで一夜を明かすなんて到底無理、見た途端に腰を抜かして、きっと這ってでもその場から逃げるでしょう。でもジョージーナはそうはしなかった。口づけをし、毛布を掛け、傍らに身を横たえた。血まみれで、醜い姿と成り果てた彼に。

強く美しいものを愛する事は簡単で、楽にできる。これは“恋”。
弱く醜いものを愛する事は難しく、楽にできるものではない。これが“愛”。
と、こんな様な事を 遠藤周作が著書の中で言っていました。(確かエッセイだったと思います。)
これはきっと、病気や事故、そして老い……心身問わず 相手が弱く醜くなった時に共にそれを受け入れられるか、見棄てずにいられるかどうかで いいとこ取りの恋なのか、それとも痛みを分かち合おうとする愛なのかが分かるという事でもあるのでしょう。
確かに不倫の関係ですしその後の展開も特殊すぎですが、彼女が物言わぬマイケルに語りかける姿に 遠藤氏の言っていた“愛”を見た気がしました。

キリストの血を連想させる赤と、希望を意味する色の緑を基調とした店内のクリスマスカラー、
お皿洗いの少年が歌っていた旧約聖書の賛歌(ちなみにこれは詩編51章、ダビデが人妻と姦通した事を神に懺悔するという割と有名な箇所です)、
そしてラストの復讐の日は、イエスが磔刑に処されたという金曜日。
これはどう見てもキリスト教を意識し その要素を色濃く映している映画ですね。
その空気に当たった(?)ためか私もこんな感じ方をしたり、氏の言葉を思い出したりしたのかもしれません。

それにしても 映像が思い出されるこのサントラ……当分は聴けない(苦笑)。

仕掛けは派手だが脚本は×

投稿者:双葉三十郎 2014年09月20日

冒頭から駄目でした。
レストラン経営のヤクザ親分が人を痛めつけ小便までかて侮辱する。後のストーリに関係あるのかと思いきや全然なし。

ヤクザ親分のわめき声だけが煩くて途中で止めようと思ったが、ヘレンミレンが目当てで借りたので我慢して最後まで見たが、人肉食や舞台装置が派手なだけの企画だおれ。

ヘレンと浮気相手が深い恋に落ちる設定だが、この脚本では得心できない。


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クチコミ・レビューTSUTAYA

結末はこうきたか

投稿者:かおり 2012年04月07日

この監督の映画の中では、比較的、見やすい映画だと思いました。監督の毒気がよく出ている事と、物語の構成や撮影方法は、相変わらずの世界観です。 でも、やっぱり、舞台劇が苦手な私には苦しい…!舞台は飛び回ってた方だけれどさ。

絵画のような

投稿者:ぽから 2009年02月26日

ここの評価の選択肢には、本作に相応しいものはないので、とりあえず「感動した」としているが、前の人も書いているように「芸術的」というタグが最もしっくり来る作品ではないだろうか。シンメトリーな構図を用いたカメラワーク、「最後の晩餐」を思わせる映像など、挙げだすとキリがない。また、グリーナウェイ特有のグロテスクの美も、もちろん本作で十二分に表現され尽くしている。

恍惚。

投稿者:モルジアナ 2003年11月15日

五感がイヤという程刺激された。だけど凄く病みつきになる。レストランの内装も、怪しげな雰囲気もゴルチエの衣装も、奇怪な登場人物も全部好き。
これを観た後あたしを取り巻く全ての色彩が屈折した光を放ってるような気がした。
世界が少し変わった感じ。
だげど何故か異様な空腹に襲われてしまった。そんな自分に少々驚いた。

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