裸の拍車のクチコミ・レビュー

クチコミ・レビューFilmarks

3.9

観た人
135

観たい人
180

投稿者:YasuhitoArai 2021年06月27日

アンソニー・マン監督作品。
1868年コロラド。ジェームズ・スチュアート演じるハワードは、保安官殺しの賞金首ベンを追ってアリゾナから来ていたが・・・という話。

役者の年齢層も高く、渋い。善良な役が多いジェームズ・スチュワートがいい人の役ではない。西部劇らしく、土臭く、人物の顔も泥と汗で汚れている。

落石のシーンがちょっと怖い。果たして本物の石なのだろうか。そして最後の濁流の凄まじさ。
『黄金』のようなそれぞれへの疑心暗鬼で構成されたサスペンス気味の西部劇。

投稿者:hardeight 2021年06月19日

賞金首のロバート・ライアンが物象化してマクガフィンのように物語を動かし、決定的な場面において高低差を生かしたアクションが反復され、冒頭で孤独に姿を現したジェームズ・スチュワートがラストショットで愛に包摂されて帰還する!

投稿者:富井 2021年05月14日

アンソニー・マンの『Tメン』めちゃ良かったから、西部劇も撮ってるのか!と期待してたが、ビミョい!

展開とアクションのテンポがいまひとつ
Tメンで感じた画で見せる感情の動きとかも、あまり伝わらず、、

落石シーンは臨場感あった
あと、クライミングの上から見おろす寄りショット、こちらもドキドキハラハラできます、これは凄かった

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クチコミ・レビューTSUTAYA DISCAS

濃密なドラマ

投稿者:よふかし 2008年03月15日

 とても面白い西部劇の傑作です。discasの★二つ半はあんまりですので、多くの人に観ていただきたいところなのですが、dvdの映像がちょっと辛い。以前出ていたVHS版とほとんど同じような気がします(あまり良いマスターが存在しないのでしょうか)。自然描写がよい作品なので、たぶんオリジナル公開時には相当美しかっただろうと想像できるのですが・・・(余談ながら本作紹介欄の製作年「1993」はもちろん「1953」の誤りです)。

 『ウィンチェスター銃’73』に始まるアンソニー・マンとジェームズ・スチュアートのコンビによる西部劇の一作です。マンとスチュアートのコンビ作は、あの楽しい『グレンミラー物語』もありますね。本作は、ヌーヴェル・バーグの批評家に絶賛され、人によってはフォード『捜索者』などと並ぶと評することもあります。
 僕自身、大好きな一編です。それは勧善懲悪で定型のウェスタンにはない、アクションの工夫と人間ドラマの魅力に溢れているからです。
 拍車のアップに緊迫感溢れる音楽がこちらの胸をぐいっと掴むタイトルバックから、普通のウェスタンとはひと味もふた味も違う展開です。丘の上に籠城する賞金首のならず者を捕まえようと、スチュアートらが頂上の見えない急斜面を登ってゆくという、地形の高低を生かしたサスペンスフルな冒頭のアクション・シーン。アクションの狭間に、スチュアートが必ずしも単純なヒーローと言えない多面性を持つことがきちんと演出されています。
 あるいは、ようやく見えた頂上に潜むならず者(ロバート・ライアン好演)が、騎兵隊くずれの男に組み付かれて、ゲラゲラ笑いながら戦う、その異形で汚らしく、暴力的な人間性がとても魅力的です。それはここで唐突に飛び込んでくるジャネット・リーの清新さと対置されるのですが、このふたりが抱擁をかわすとき、なんとも言えない妖艶な香りが漂います。
 この映画の主要な登場人物五人は、皆、それぞれ異なる何かを獲得しようと切望しています。ひとつのものを争うのではなく、いっしょに行動していても、欲望の矛先は微妙にずれている。あるものは賞金であったり、あるものは女であったり、または金鉱発見の夢であったり、新天地での新しい人生であったり・・・。そのズレが、五人の間に微細ながら豊かなドラマを生んでいく様がとても素晴らしいと思います(雨を避けての洞窟前で、スチュアートとリーが語り合うシーンなど)。
 ロード・ムーヴィーにありがちな、道行きの一行に何となく連帯感が生まれてしまうような展開は拒否され、ひとつの裏切りから映画はクライマックスに向かいます。ここで冒頭の高低さを生かしたアクションがアレンジされて繰り返されるのですが、その虚無的な決着のつけ方に心奪われるのはけして僕だけではないでしょう。さらに、ラスト決断するスチュアートの素晴らしい演技は、まさに感嘆というほかありません。85点(dvdの質は除く)。

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クチコミ・レビューTSUTAYA

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