シノーラのクチコミ・レビュー

クチコミ・レビューFilmarks

2.9

観た人
349

観たい人
111

投稿者:森田和敬 2021年04月17日

ストーリー自体は傑作になる<はず>の物なんだけど
誰一人としてキャラクターが描けてないし
性格や行動理念みたいな物がコロッコロ変わるから感情移入なんか出来ゃしない

せめてドンパチでもと思ったらコレもまたアッサリと言うかうっっっっっすい!
スタージェスも
何でこんな本で撮らなきゃいけないんだと思った
ただ単に耄碌した
前者だと思いたい

投稿者:滝和也 2021年03月13日

荒野の七人、大脱走の
ジョン・スタージェス
監督が、
ダーティハリー直後の
クリント・イーストウッド
と組んだ西部劇だが…

「シノーラ」

何故こうなった…。
残念ながら凡作の域を出ない作品。

シノーラの街。土地を奪われたメキシコ人のチャマ達は街を襲う。巻き込まれたジョー(クリント・イーストウッド)はチャマの手下に襲われ、撃ち倒す。その報復で家を襲われた彼はチャマと土地を争っていたハーラン(ロバート・デュバル)の討伐隊に手を貸し、チャマを追う。

これまず脚本かな…。クリント・イーストウッドのジョーの背景が口頭説明しかなくピンとこない、立場がコロコロ変わるし、故にキャラもハッキリしない。強いは強いみたいなんだけど…行動原理も演出上、希薄な感じ。巻き込まれた第三者で荒野の用心棒みたいになるかと思えば、その狡猾さもないし…。

敵役に変わるハーランも悪い方には違いないけど何かハッキリしない感じになっていて、イマイチですし。

更に何故そうなると言う展開が中盤の村からラストのシノーラへの街での決闘の転換。中盤から各キャラ全てがなぜこうするのかが不自然で理解し難くなる。脚本の強引さが無理筋過ぎる…。

銃撃戦のシーンも、列車突入の大仕掛けはあるものの迫力不足は否めない。またラストもそんな感じ?と言う結末。保安官は何故あんな目に…?

全編イーストウッドは流石にカッコイイのですが、それは御本人のカッコ良さでしかなく、キャラで加速しているわけではないし、スタージェスならばもっとできたはずなんですよね。

荒野の用心棒の様なマカロニ・ウェスタンにしようとしたら、イマイチな西部劇になった感じがしますね。突き抜けている所がないんです。ドル箱三部作には遥かに及ばない。音楽はラロ・シフリンで印象的なんですけどね…。ダーティハリー大ヒット後でこれは辛かったんじゃないかな、イーストウッドも…(T_T)







投稿者:KT 2021年02月10日

2021.2.10

若き日のクリント・イーストウッド、眉間のしわは健在です。

対するはロバート・デュバル。

空気を楽しめればokです。

レビューをもっと見る・投稿する

クチコミ・レビューTSUTAYA DISCAS

米墨国境問題と西部劇

投稿者:ちゅく 2019年09月02日

「シノーラ」(1972年、米国、カラー、88分)。
クリント・イーストウッド(1930年生)主演、ジョン・スタージェス(1910~1992)監督。

米合衆国のトランプ大統領は、南米、中南米、メキシコからの不法移民をシャットアウトするため、メキシコ合衆国(墨西哥)との国境に「壁」を築くと宣言しました。現在の米墨国境は3141キロメートルで、「万里の長城」(約5000キロ)を築くわけにはいかず、「ボーダーライン」(2015)のような地下トンネルが何本も次々掘られているので、なかなか難しい。しかし、流れ込んでくる麻薬やテロリストを遮断することは米国の国防にとっては重大な問題なので、オバマ前政権時代に怠られた問題に公約として取り組んでいることは確かでしょう。

私は切手収集が子供時代から趣味で、最近は、「切手を通じて世界を語る史家」内藤陽介氏(1967年生)のyoutubeの【チャンネルくらら】の番組を愛聴しています。

2019年【1月31日配信】内藤陽介の世界を読む「アメリカ・メキシコ国境問題」

を視聴すると、非常に分かりやすく、目から鱗、というよりは「自分は何も知らず西部劇を見ていたんだ」と思いました。昔は、「メキシコ領のテキサス」に米国の「不法移民」が西部開拓のために侵入し、「米墨戦争」(1846~1848)が起こり、負けたメキシコは、テキサス、カリフォルニア、ネバダ、ユタ、アリゾナ、ニューメキシコ、ワイオミング、コロラドを、1825万ドルで割譲し、メキシコの国土はこれによって三分の一になってしまった。
このあと、米国では南北戦争が起こり、メキシコでも内戦が起こり、もともと北米大陸
に住んでいた先住民との三つ巴の闘争が起こるのが西部劇なのだと。

映画「シノーラ」の舞台になっている1900年ころのニューメキシコの村「シノーラ」では、西部劇の末期で、米墨の国境は確定していたが、あとから来た米国人の地主と、もともと土地を守り耕していたメキシコ人の農民との間で、地権をめぐる争いがあった。

流れ者のガンマン「ジョー・キッド」(クリント・イーストウッド)は、小さなトラブルで町の留置場に閉じこめられていた。そこを「チャーマ」(ジョン・サクソン)率いるメキシコ人の騎馬集団が襲い、仲間を奪い返し、大地主「ハーラン」(ロバート・デュバル)を殺害しようとするが、「ジョー」の機転で「ハーラン」は助かる。自分の馬を「チャーマ」に奪われた「ジョー」は、「ハーラン」の組織した追跡隊に加わる。やがて、「ジョー」はどちらに「義」があるかを悟るようになる。
この映画でも、イーストウッドは、終盤まで撃たない。知力と口で相手を翻弄・操作する。
「ハーラン」が使うのはスコープ付の最高級ライフル「サベージ99」だが、彼の子分もライフルやショットガン(散弾銃)を使う。「OK牧場の決斗」のように拳銃での接近戦は流行せず、遠い場所から撃ち合う時代になっている。

「ハーラン」の若い手下「ラマー」(ドン・ストラウド)は最初からドイツ製の「モーゼルC96」という最新(1896)の自動拳銃をチラつかせている。「チャーマ」を追う途中、「ラマー」がこの銃でメキシコ人を簡単に射殺したので、「ハーラン」への反感を募らせる。
自分の銃を奪われた「ジョー」は、メキシコ人の教会でまず「ラマー」を梯子から突き落とす。水を入れた大きな土器を振り子にして下にいる見張りの男を片付ける。鐘楼の壁をノン・スタントで伝い降りた「ジョー」は、「ハーラン」の子分を単発速射で皆殺しにする。大柄なクリントには全長312ミリの「モーゼル」銃がおもちゃのように小さく見える。
そして、最後は、あの教会の神父にもらったリボルバー(銃器名不詳)で「ハーラン」を撃つ。
ロバート・デュバル(1931生)は、「シノーラ」では悪役だが、いつも存在感がある。僕は「ゴッドファーザー」シリーズの「トム・ヘイゲン」役、「ディープインパクト」の「タナ―」船長が好きです。
ジョン・サクソン(1936生)は、翌年公開作「燃えよドラゴン」(1973)でブルース・リーと共演して、一気に有名になった。(その後、彼には、葛藤があったようだが……)
音楽も「燃えよドラゴン」のラロ・シフリン。
当DVDにはTV洋画劇場放映時の日本語吹替版が収録されている。クリントの声は、名声優・山田康雄(1932~1995)。「ルパン三世」の「三世」役とともに代表作。

ジョン・スタージェスでもう1本

投稿者:さっちゃん 2018年09月23日

 さて、今月の映画会に続いてのジョン・スタージェス作品となる訳ですが、特に意図して借りたのではなく、たまたま目についたので借りてみたら同じ監督さんの作品だったのであります。そういえば、主演がクリント・イーストウッドというのも『マックQ』で色々と書いたことに因縁めいたものを感じてしまいます。
 本作は、まとめるとシノーラに昔から暮らしていたメキシコ系の住民と大地主との所有権争いに主人公ジョー・キッド(クリント・イーストウッド)が絡む西部劇です。で、大地主がもめ事を力づくで解決しようとするのに怒ったジョーがメキシコ系住民の側に立って対決するという割とオーソドックスな勧善懲悪ものであります。
 ただ、細かいところで70年代らしいなというところがあります。まず、メキシコ系住民が自ら異議申立を行うという点です。同じジョン・スタージェス作品でも『荒野の七人』では弱者であるメキシコ系住民はガンマンを雇うという方法で野盗に対抗しようとしますが、本作では実力行使も辞さないという積極性をマイノリティが見せるというところが公民権運動後の映画だなぁと感じました。
 それと彼らのリーダー、チャマ役がジョン・サクソンというのも珍しいっちゃ珍しい。彼はどちらかというと悪役の方が多いイメージがあるからです。そして、悪の頭目たる地主のハーランに扮するのがロバート・デュバル。この人もうまい役者さんで、この頃は『ゴッド・ファーザー』でも注目されたんじゃなかったかしら。
 本作のイーストウッドは無法者ではないのだが、自分の規範に忠実に生きる男であります。だから、禁猟区での狩猟はするけれども、判決が出れば従うという面もあるし、冒頭でチャマの仲間が銃を向けてくれば躊躇なく撃ち殺す面もある。
 まぁ、基本的には先にも書いたように勧善懲悪のアクションなので、楽しめるように作ってあります。クライマックスでジョーたちが暴走させた機関車が酒場に突っ込んでくるシーンとか、ハーランの手下ミンゴとの長距離狙撃による対決とか見せ場もあります。
 ところで、本作は自動火器が登場する西部劇の一つでもありますので、ここから”趣味の時間”とまいりましょう。登場する自動火器はモーゼル・ミリタリーです。最近ではマウザーC96がその筋では通りがいいのですが、年寄りなんで昔のスタンダードの名称でいきます。これはボルトアクション・ライフルの決定版を作ったモーゼル兄弟が1896年に発表した自動拳銃であります。ですから西部劇に登場しても時代考証的にはおかしくないと言えます。
 劇中でもラマー(ドン・ストラウド)が装填していましたが、10発の弾薬を装着したクリップを排莢口にセットして一気に上から押しこむという、この方法は前述のライフルと同じ装填方法です。また、この銃には基本的に着脱式の銃床を装着できますが、劇中では射撃シーンはほとんど銃床をつけて使用しておりました。ジョーは死んだラマーから奪って使います。
 他の登場人物は、ほとんどがコルト・ピースメーカーとウィンチェスターM92レバーアクション・ライフルですが、ハーランの手下ミンゴがスコープ付きのボルトアクション・ライフルを使い、ジョーも敵から奪ったケース入りの組立式ボルトアクション・ライフルで彼と対決します。
 それぞれのライフルについては、ミンゴのそれが銃身下に太い筒が突き出ているのが筒弾倉なのかと思いますが、該当するライフルが分かりません。ただ、撃つたびに派手に銃口が跳ね上がっているところから、かなり強力な弾薬を使うものだと思われます。一方のジョーが組み立てて使うライフルは時代とボルトハンドルの位置などからモーゼルのスポーター・モデル、それも特注品ではないかと考えます。
 しかし、そういった珍しい銃器も使いますが、やはり最後はコルト・ピースメーカーで決めるところが西部劇らしくて良かったです。あと、音楽がラロ・シフリンですが、この頃のアクション映画の音楽は彼が独占してたんじゃないかと思ってしまいます。

6/10点

投稿者:スパイクロッド 2014年04月27日

脚本がかなりいい加減でツッコミどころ満載の映画ではあるのだけど、
イーストウッドの際立った存在感によって標準以上の作品へと昇華されており、
ほとんど謎の人物に等しいイーストウッドが、
個人的価値観によって搾取する側とされる側の双方に裁きを下すという、
死神イーストウッドの面目躍如たる作品といえますかな。

レビューをもっと見る・投稿する

クチコミ・レビューTSUTAYA

レビューを書いてみませんか?

レビューをもっと見る・投稿する