ゾラの生涯のクチコミ・レビュー

クチコミ・レビューFilmarks

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投稿者:タラコフスキー 2019年06月02日

記念すべき第10回目のアカデミー賞作品賞受賞作ってことなんだけど、フランスが舞台でドレフュス事件が題材ってこともありアカデミー賞受賞作ってイメージがあまり無い。

やはりゾラやドレフュスが英語話してる点とかに違和感を覚えずにはいられないが、この二人を演じた俳優はどちらも存在感が凄まじく立ち居振る舞いも目を見張るもよがあったので彼らの演技だけでも満足できる映画となっていた。(どっちも何故かフランス生まれでなくオーストリア出身ってのが面白いけど)

それにしても実話を基にした映画ってここ最近特に増えたようなイメージだったけれど、第二次大戦前からこういう作品が撮られていたことから察するに実在の人物や出来事ってのは昔から映画として格好の題材だったらしい。

投稿者:チンアナゴ 2019年05月20日

エミール・ゾラはもちろん、セザンヌ、ナナなどの人物、そして時代背景などの前知識なしで観ることはオススメしません。

投稿者:tych 2019年04月02日

貧乏な物書きエミールゾラは、娼婦ナナの人生を小説「ナナ」に仕上げて大ブレイク、文壇の寵児となる。一方、軍隊で冤罪事件「ドレフュス事件」が起きる。彼の妻の訴えにゾラ は、国家権力を相手に立ち上がる。ペンと演説の力で、ドレフュスを自由の身とするのであった。信念の人ゾラを描いてそれは力強い作品。

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伝記映画としてはトップクラス

投稿者:レイモンド・ウダ 2015年11月08日

 驚きました。1937年制作と聞けば、「ハリウッドの黄金期」1930年代で名作が目白押しの時代であることは間違いないのですが、この映画は今見てもとても重厚で胸に迫る伝記映画です。映画の歴史が始まってもうこの時期には、映画のレベルはここまで達していた、と実感します。

 作家エミール・ゾラと言えば「ナナ」とか「居酒屋」とか、とにかく作品が暗いので、その生涯は破滅的だったのではないか?などという無知な状態でしたが、なになに、大成功した後はフランスの文豪として生前から大作家の生活を送れたのですね。そして、何不自由ない富と名声を手に入れながら、あえて政府を敵に回すような形で「ドレフュス事件」に関わって行く(本作では初めはあまり乗り気ではないのに仕方なく巻き込まれて行く様子がリアルで面白い)のですから、まさに偉人の一人であると言えるでしょう。

 メイクアップに徹底的にこだわるので有名な名優、ポール・ムニは本作でも撮影の度に毎朝3時間半かけて老年のゾラのメイクアップを行ったそうですが、メイクアップに限らず、年齢を重ねた後のゾラの貫禄のある演技は素晴らしい。裁判での5分を超える弁論シーンは、撮影終了後その場に居た俳優たちやスタッフが総立ちで拍手したというのも頷ける迫力ある名演技です。本作は作品賞始め3つのアカデミー賞を受賞したが、ノミネートされたもののポール・ムニはアカデミー主演男優賞を逃しているのが残念です(この年は「我は海の子」でスペンサー・トレーシーが受賞しており、競争の激しい時代だったのですね)。とは言え、前の年1936年、本作に先立って成功したやはり伝記映画の「科学者の道」でパスツールを演じてアカデミー主演男優賞を受賞しています。

 さて、3つ受賞したオスカーの一つが、ドレフュスを演じたジョセフ・シルドクラウトの助演男優賞ですが、確かに無実を必死に訴え続ける彼の演技は大変印象的でした。「アンネの日記」(1959)のアンネ・フランクの父オットー・フランク役が一番有名な名優ですが、若い頃からその才能を発揮していたのですね。

 伝記映画はしくじると退屈な出来になりがちですが、本作はドキュメンタリーを見ているような迫力があり、いつの間にか作品の世界にすっかりはまってしまっていました。

英語がわかれば面白かったかも

投稿者:しびぞう 2013年12月16日

作家の伝記を元に撮られた映画だというのに、心を打つ文言が全く出てこなかったのが驚きだ。翻訳したのは一体誰なんだろう。手に汗握るであろうシーンが冗長に感じて仕方なかった。
おそらくそれは、私が英語が堪能ではないからそう思うのであろう。英語を勉強してから見直したらまた違う感想になるだろう。そういう映画だと思いたい。

真摯に向かい合える伝記映画

投稿者:趣味は洋画 2013年10月10日

本作はアカデミー賞作品賞受賞作で、助演男優賞をドレフュス大尉に扮したジョセフ・シルドクラウトが受賞しています。 彼はオーストリア生まれのユダヤ人で、1920年代初頭からアメリカの舞台・映画で活躍しており、後年は59年「アンネの日記」の父親役が代表作です。 本作の役柄でもユダヤ人であるが故に、無実の罪で悪魔島へ終身刑の囚人として送られるドレフュスを好演しています。 夫の無実を信じるドレフュス夫人(ゲイル・ソンダーガード)の依頼によって、ゾラ(ポール・ムニ)がペンをもって立ち上がるのです。 主人公エミール・ゾラを演じたポール・ムニは、前年の36年「科学者の道」でアカデミー主演男優賞を受賞していますが、本作ではノミネートに終わっています。 作品前半部は、ゾラと画家のポール・セザンヌ(ウラジミール・ソコロフ)の貧しい生活ぶりや、巷の女ナナ(エリン・オブライエン・ムーア)と知り合ったゾラが彼女の身の上話を小説に書いて好評を博し、やがて文豪と呼ばれるまでを淡々と描いています。 しかしドレフュス事件発生後から、裁判劇への流れに至っては、俄然サスペンス性も出てきて引き込まれます。 裁判とは名ばかりで、国家権力(軍の権力というべきか)によって、まったく裁判の体をなしていないのには驚きです。 ラボリ弁護士(ドナルド・クリスプ)の熱弁のかいもなく、ゾラは有罪、ドレフュスの再審に至ってはすべて却下というひどさに呆れるばかりです。 むづかしいことは分かりませんが、製作当時、すでに多くのユダヤ系移民や、ナチスの亡命者を抱えていたアメリカの、ある種の叫びのような気がしてなりません。

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