プライベート・ライアンのクチコミ・レビュー

クチコミ・レビューFilmarks

3.9

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投稿者:momoka 2020年10月26日

第二次世界大戦下のノルマンディー上陸作戦を描いた本作。大号泣した。

戦争映画を沢山鑑賞している訳ではないので、あまり他作品と比べることはできないが、冒頭の上陸作戦の描写は凄まじいものがあった。音響や迫力はもちろんのこと、兵士の犠牲の血で海が鮮血に染まっていくシーンは目に焼き付いて離れない。(結構惨い描写があったりするので、グロテスクなものが苦手な人はご注意を⚠️)

ただ単に、戦争の過激さや無惨さを伝えるのではなく、登場人物それぞれの気持ちも丁寧に描写されているので、思わず感情移入してしまう。

生き延びることさえも大変な時に、軍の上層部から”ジェームズ・ライアン”という人物を連れて帰国しろという任務を任されことになった、トム・ハンクス演じるミラーが率いる中隊。

最初は、ライアンを何故助けなければならないのかと疑問に思っていた中隊たちも、徐々に心境に変化が現れる。ミラーや、ミラーの右腕的存在のマイクが言っていたように、ライアンを連れて帰国したら、胸を張って故郷に帰ることができるという言葉は心に深く残った。きっと、彼らの中でライアンはひとつの希望になっていたのだろう。

また、指揮官であるミラーが部下を亡くしてしまった際は、亡くなった人数を数えるのではなく、その犠牲があったから10倍や20倍の人を救えたのだと割り切っているとマイクに告げるシーン。ミラーはそのように話していたが、部下が亡くなった際の表情を見る限り、割り切ることなんてきっとできていなくて、本当に苦しさとやるせなさで幾度となく胸が押し潰されそうになってきたのだろうと悲しみに襲われてしまった。

ラストのミラーとライアンの会話は嗚咽…。本当に泣かせにかかってきている…。切なくてつらすぎてどうすればいいのか分からなくなった。思わず余韻に浸ってしまう。

結局、戦争というものは勝者にも敗者にも、救われた者にも亡くなった者にも、与えるものなんて何も無いのだと考えさせられる。自らの心身の大切な核となるものを奪われ続ける一方だ。国のための名誉の死なんてものは存在しないし、家族は生きて帰ってきてほしいという気持ちしかないと思う。

本作では、つらく苦しい描写が多いが、前線の橋の辺りで敵軍が来るのを待っている際に、エディット・ピアフの悲しげな音楽を聴きながら、兵士たちが他愛もない話をしているシーンがとても好きだった。戦争というと国同士の戦いというように捉えてしまいがちだが、それぞれに名前があり、生活があり、人生がある、かけがえのない人間同士の戦いであるということ。決して忘れてはならない。

それにしても、トム・ハンクスの出演している作品は良作のものが多いと再認識。本作でも瞳だけで全てを語ることができる演技力が光っていた。それだけ力のある俳優さんだから、素晴らしい作品に出演できるんだろうな。凄いことだとしみじみ

投稿者:zogli 2020年10月24日

最近劇場で観てきた『異端の鳥』で気になる存在のスナイパーがいたのだけど、どうやら同じ役者が若い頃にもスナイパー役をやっていたとの事でチェックしてみたら…なんとプライベートライアン!
え、あの信心深いスナイパー、バリーペッパーだったの???
という事で何度目かの鑑賞

開始30分くらいで鑑賞者の眼前にこれでもかと絶望を突きつけるこの感じがさすがだし、凄惨なまでの戦場描写にリアリティがありつつも人間ドラマにも手抜きが無くて、巨匠に言う言葉じゃ無いけど本当に良く出来てるなーって改めて思ったしこの時代に観ても素晴らしかった
昔は鑑賞中ひたすら苦しかったし場面の酷さと字幕を追うのに目が精一杯だったけど、耳も目も昔よりは鍛えられてきて味わいが増えた感じはある

スナイパーのジャクソンはなるほどだった!そっかー異端の鳥で赤軍兵として起用されて狙撃シーンがあったのはある意味キャッチーな遊びというか監督なりのそういう意図があっての事なのかな、ってなおさらニヤニヤした
いや、だからといってもう一度異端の鳥は観に行く元気も出ないけど…

投稿者:ちゃめお 2020年10月23日

本編の2/3以上が戦場でのシーンっていうくらいバトルシーンにフォーカスしていた気がする
カメラワーク、迫真の演技、戦場での迫力にずっと圧倒されてた
戦争の惨さや死の恐怖を視聴者に植え付けるくらいの臨場感があった
この映画においても多くの名言を生み出したフランクダラボン流石としか言えない

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クチコミ・レビューTSUTAYA DISCAS

リアリズムが必要な理由

投稿者:snap 2019年02月07日

リアルな戦場を描写した戦争映画の最高峰。
史上最大の作戦と言われるノルマンディー上陸作戦の敵前上陸の実態をリアルに描くことは、すなわちこれ以上の戦争映画は存在させ得ないと言うくらいの突出したものだ。
購入した数少ない所蔵DVDの一本。

戦場でのあらゆる惨状が克明に描写され、自分が戦場に放り出されたような感覚を味わいさせられる。

戦争映画に限らず、映画と言う物には真実を描くリアリティと言う物が必要だ。
リアリティがあってこそ、その後のヒューマンドラマに説得力を持たせる事が出来るのだ。
そこがいい加減なものに真理は薄く、傑作となり得る作品は少ない。
スピルバーグが映画作りに際して徹底したリアリティに拘る理由だろう。

ライアンを捜索する任務のために選ばれた隊員たちは、この苛烈な戦闘を生き残った者達で編成されている。
特別編成の兵士が上陸作戦終了後に、のこのこイギリス海峡を渡ってきたのではない。
唯一司令部付の通訳だけが戦闘を経験していないが、その存在も後のエピソードとして幅を持たせて考えさせられる展開になっている。

内陸に降下した空挺部隊のライアンを捜索し本国へ連れ戻すために、この生き残りたちが危険を冒し敵地深くに侵入して行かなければならない。
しかしこの捜索隊の兵士たちも一つの命であり、一人息子の可能性もある。
戦場に於いてそのような事がいちいち考慮されないが、ライアンはたまたま提督の目に留まった特別な存在なのである。
この矛盾を絡めた心情を持つ兵士たちのストーリーが展開する。
その心理を察するためには、上陸作戦の困難さと戦闘の悲惨さを徹底的にリアルに見せつける必要が絶対にあるのだ。

この戦いはナチスからの解放である。どれほど反戦を唱えた所で正しい戦いはあるのだ。
戦わずして放置していれば、いずれナチスが世界征服して原爆の開発にも成功したと思うとぞっとする。
同盟関係の日本の安全も砂上の楼閣にすぎなかっただろう。
単に反戦映画と言う枠ではなく平和がいかに尊いものかを知り、これほどの犠牲を払って得られた結果なのだと感じ取れる。

戦闘シーンはカッコよい戦車や戦闘機が好きだと言う単純な発想の男の子趣味を原点にしている事は否めない。戦車が好きと言う男の子が戦争も好きと言っているのとは違う矛盾はある。
スピルバーグの別作品では第二次世界大戦におけるアメリカ軍と日本軍の兵器を象徴的な結末として登場させている。
“太陽の帝国”で緒戦で絶対的な優位を誇った日本軍の戦闘機が大戦末期の最高傑作機と謳われるP51ムスタングに瞬殺的に撃墜されるシーンがある。
同様に本作ではドイツ軍の強さの象徴とも言える強力な重戦車タイガーⅠ型をP51がロケット弾で撃破し、戦況の逆転の象徴的としてこの戦闘機を登場させている。
博物館から本物を借りる事が出来なかったと言うタイガー戦車を良くここまで再現したものだと感心した。


( 174件のレビュー散見後の感想 )

壮絶な戦闘シーンが不要であるとか何を言いたいのかよく分からないと言う趣旨のコメントがある事に驚く。
逆に冒頭のオマハビーチのシーンだけが見せ場だとする意見にも首をひねる。
>このシーンについては他の方々も色々言っていますが、私は、この作品は、このシーン>が最初になければ作れなかったのだと思います。

映画の醍醐味の一つは他人の人生の疑似体験である。
このシーンは史実である戦闘の得難い体験をさせてくれるのだ。
戦闘シーンの克明な描写が無ければ兵士の人生経験を疑似体験した事にならない。
悲惨な史実を背景にしているのに、そのリアリズムの無い映画を作るととんでもない歪曲やご都合主義の映画が出来上がったりするし、現に存在もする。
教科書を見ただけで知った気になるのも危うさを感じる。
そこに映画としての役割もあると思うが、リアリティを逸脱するとその危うさは批判すべきものになってしまう。
この戦闘シーンを見ても尚、何かをつかみ得ないとすれば、恐らくは歪曲された史実でのお花畑で能天気な映画に感動できたりしてしまうものなのだろう。

反戦映画には辟易すると言う趣旨の意見があったが、本作は直接的に反戦を唱えた作品ではない。
戦争中に起きた出来事をそのまんま描けば反戦映画ともとらえる事は出来るが、反戦ばかり意識する事は無意味だろう。
戦争反対、絶対反対、大いに結構。当然の事だ。
だが現在の状況で言えば反戦を唱えてISを放置する事が正しいのかと考えさせられる。
ナチスやISを口で説得できる幻想を抱く人には不向きな作品と推測する。
戦意高揚でもなければ反戦映画でもない。
平和の尊さが何たるかを知る映画だ。

本作への意見の多様性がこれほどとは予想外だった。

( 引用した文章のレビューには投票させて頂きました )

戦争とは何か??

投稿者:MovieEKN 2018年09月10日

スピルバーグ監督が故ロバート・キャパの数枚の写真から再現して、ノルマンディー上陸作戦の再現、その戦場に向かった兵士たちの悲惨さ、人の身勝手さを全部表現している作品。
一体誰のために戦い、自分を犠牲にしなければならないのか??
なぜこんなことに・・・と、理不尽な現代社会でも当てはまる内容。

臨場感がすごい

投稿者:ヒイロフィッシュ 2017年02月12日

初めて借りたビデオだったので、当時は色んな衝撃がありました。
20年ぶりに見ましたが名作のままでした。
ノルマンディー上陸からゲリラのような展開で、特に戦車のシーンは大迫力です。
スピルバーグの代表作といっても過言ではないかと思います。
プライベートは最下級という意味らしいです。なので、3等兵ライアンというのが正しいのかも。
臨場感だけは今でもどの作品にも負けないと思います。

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クチコミ・レビューTSUTAYA

戦闘

投稿者:もりちっち 2016年01月09日

最初と最後は凄いんです、理不尽な命令に苦労するのは、何処の軍隊でも一緒かしら、まぁ理不尽に尽きるかな、上官の無謀な命令に苦労する中間管理職としたっぱは何処の軍隊でも一緒かな、助けられた形のライアンさん、そりゃ墓の前では悩むはな、

最初の20分

投稿者:たま 2012年11月10日

最初の20分だけ観れば十分である。断言できる。映画の価値の9割はこのシーンのためにあるからだ。あとは小じんまりとした戦争秘話が延々と続く。リリカルな表現を廃して徹底的に戦争のカオスを描いてほしかった。

心に残ります。

投稿者:ケンタ!!!!!! 2012年04月27日

何度も観ていますが、戦争がとてもリアルに描かれています。人同士のやり取りもリアルに描かれています。すべてが、心に残ります!!!

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