はじまりのみちのクチコミ・レビュー

クチコミ・レビューFilmarks

3.6

観た人
1788

観たい人
2393

投稿者:もんた 2020年08月20日

恥ずかしながら木下恵介監督の存在を知らなかった。(二十四の瞳を何となく知ってるレベル)
話の内容自体は途轍もなくミニマムでシンプル。それなのにしっかり笑わされ、感動させられる。監督と役者の技量の賜物。特に濱田岳が良かった。松岡茉優推しとしても満足。
ちゃんと監督の作品を観たいと思わせただけでも傑作なのは間違いない。

投稿者:方眼 2020年08月15日

木下恵介生誕100周年記念。母が子を見送る、というモチーフを、作品引用とドラマで多層的につくる。濱田岳がいい。

投稿者:のんchan 2020年08月11日

日本人なら知らない人(若い方抜いて)はいないであろう、木下惠介監督。
『二十四の瞳』『喜びも悲しみも幾歳月』『楢山節考』などで知られる日本を代表する監督の生誕100年を記念して製作された半自伝物語。

戦時中に監督作の『陸軍』が"戦意高揚映画"ではないと軍部からマークされてしまった木下惠介(加瀬亮)は、次回作の製作が中止となってしまう。そんな状況に怒りが湧き松竹に辞表を出し、脳溢血で倒れた母たま(田中裕子)のいる浜松へと向かう。戦況はますます悪化し山間地へと疎開すると決めた惠介は、体の不自由な母をリヤカーに乗せ、兄(ユースケ・サンタマリア)と便利屋(濱田岳)とで、17時間に及ぶ山越えを決行する。途中雨に見舞われても雨具も付けず、大変な重労働で山を越える...


原恵一監督は、木下惠介の『天才監督の挫折と再生の物語』として『家族の情愛』や『モノの作り手としての反省と喜び』などの要素をしっかり丁寧に盛り込んでいる。

木下監督と母親の強い心の繋がりを描いた部分として、宿に着いた時、宿に入る前にリヤカーの上で、母親の雨で汚れた顔を拭くシーン。上手く説明できないんですが、神々しくて素晴らしいのです。
手拭いで顔を優しく拭い、髪を櫛で何度か整えてあげる。母はその力も無いので、されっぱなしで凛としている。(この部分も実話だそうです)時間で言うとそんなに長くは無いのだろうけど、周りが一瞬静止し、その部分だけが浮き彫りにされている写し方が、日本人として、またあの戦時中、母親の気持ちとか、思いが廻るのです。そのシーンだけでも見応えがありました。
また母が病床からやっとの思いで身体を起こし手紙を記します。『また木下惠介の映画が観たい...』と。その気持ちを汲み再生して行くのです。

加瀬亮はとても好きな俳優ですが、主役でも脇役でもどんな役でも熟し、日本映画界になくてはならない名優でしょう‼︎

また濱田岳も巧い。小柄でイケメンでもないけど、その作品の奥行きを広げる逸材ですね。

過去の名作から有名なシーンを沢山挟み入れ、モノクロからカラーになった作品や、朝陽を拝む時の光の映し方なども美しい。

原監督が木下惠介監督が生み出した膨大な作品群に対しての深い愛情と尊敬なくしては作れない作品になっていました。

レビューをもっと見る・投稿する

クチコミ・レビューTSUTAYA DISCAS

映画への思い

投稿者:じゃじゃまる 2017年04月11日

主演加瀬亮
 共演ユースケ・サンタマリア(兄)田中裕子(母)濱田岳(便利屋)光石研、濱田マリ(旅籠の夫婦)です

戦争末期 木下恵介の作った「陸軍」のラストシーンが当局に睨まれ干されてしまう
木下は映画監督をやめ 脳溢血で倒れた母の世話をする
しかし戦局が悪化し山を越え疎開する事となった
体が弱い母のため恵介は兄と便利屋とで母をリヤカーで運ぶことを決意する

ここからネタバレ
途中雨に降られたりといろいろ災難にあうがグチひとつこぼさない兄弟

最初はバカにしていた便利屋も恵介の母を思う心にひかれていく

優しく母の顔についた泥を拭うシーンには涙します

そして便利屋の「陸軍」のラストシーンがとてもよかった、もう一度みたいと言う言葉で映画監督の復帰を決意

そして戦後
木下はあの時代には作れなかった映画を次々と製作
 
そしてあのカレーが大好きだと言った便利屋をモデルにした「あばれ太鼓」と言う作品も作った(坂東妻三郎が主演)

木下恵介の映画への熱い想いに涙がでました

佐田啓二とリメイク作品に中井貴一を見たときなぜかとても泣けてしまいました
 地味な作品でしたが、加瀬君もよかったけど、やっぱり濱田岳くんはいいですねぇ~
映画が好きな人は必見です。
ほかの人が見たら、ちょいとつまらないかも(コレコレ
 




人生の分岐点

投稿者:こうさま 2016年05月30日

評価71点(100点満点)
日本映画の巨匠木下恵介監督の若かりし頃の感動秘話をドラマに仕立てた作品。
第二次世界大戦の下、映画製作にも戦意高揚の精神が盛り込まれなければならないという軍部の検閲で彼が監督した「陸軍」という作品のラストシーン、出征する息子を涙で見送る母親の姿が女々しいと軍部の不興をかい、次作の企画が没になったことで辞表を松竹にたたきつけて浜松の実家に帰った恵介青年、そこも空襲の脅威にさらされ山間の村に疎開することになったが、母親は脳梗塞の後遺症で歩行もままならない、バスで移動するには負担がかかりすぎるということで兄と二人でリヤカーに乗せて、荷物運びの便利屋と出発。
十数時間にも及ぶ困難な道中、雨に打たれながらも黙々と歩を進める兄弟、素晴らしい母と子の絆である。
いろいろと話しかけてくる便利屋の青年との会話が恵介青年の心を別のスクリーンに映しだしているようでなかなか面白い。
母が手渡してくれた手紙、息子を理解し後押ししてくれる母の言葉は彼にとって人生の方向を決断させるものであったのだろう。
かくして恵介青年は映画界に復帰し、戦後の映画界を代表する名監督となったのだ。

ロードムービーだよね。よかったー

投稿者:ムービードリンク 2015年04月14日

はじまりのみち

地味なのに泣けたー
これはロードムービーでいつの間にか主人公に感情移入していました。前半から中盤終わりまで単調なムードを濱田岳さんに癒され、別れた後、主人公に乗っかる形で感情移入してしまう作りにはやられました(泣)表情と仕草だけで母親を演じた田中裕子さんも恐るべし。

後半まで生意気で無口な加瀬亮にも腹が立って嫌いと思って見ていたが、川のシーンで自分の作品を濱田さんに褒められる辺りから、引き込まれました。きっと監督の計算づくか?地味なのに面白いなんだこりゃ?方言も癒されたでゴワス。

レビューをもっと見る・投稿する

クチコミ・レビューTSUTAYA

レビューを書いてみませんか?

レビューをもっと見る・投稿する