トップ・オブ・ザ・レイクのクチコミ・レビュー

クチコミ・レビューTSUTAYA DISCAS

「人間の体は賢い」

投稿者:まみもぉ 2014年11月02日

慣習に縛られた閉鎖的で広大な土地。
生まれ育ったそこは第二の母体で、臍の緒、絆を切ってそこから再び生まれ出て行くということは、
今でも至難な人間技なのだと思う。悲劇が伴う。
大抵は有耶無耶になってしまう悲劇。

TVで観るミステリードラマなんだから、ここまで奥深くしなくても…と思った。
続けて各話一気に見たりせず、一話ずつぼちぼち見たらさらっと楽しめたのかもしれない。
悪い意味合いで使われる方が多い、”獣のような人間”。
このドラマの登場人物は、いい意味で獣のような人間だらけでした。
それが重い根源。
ぬかるんだ泥雪道を歩いているみたい。
進んでいくほど一歩一歩が重くなってしんどさが増し、たどり着けない実感と共に希望が疲弊していく。
GJの言葉でそんな折々救われはした。
「赤ん坊こそ本物の教師だ。彼から学べ。」去り際の彼女の置き台詞には感無量。
なびく長い髪が枝葉のごとく、歩くことが許された老樹のような存在感でした。

観終わってまだ、トゥイのあの唸り声が耳についています。
すごい迫力だった。ビョークの歌声と重なった。
彼女の声はTop of the lakeを抉るように響いていました。
あの底に確かに何かあるのだけれど、見ることはできない。
けれど、見えないものは見えないままの方がいい。

ジェイミー役の彼が、とても魅力的だったことが現実的な私的救い。
彼の骨の部屋も素晴らしかった。
どこかの画面での再会が楽しみです。





 

総評

投稿者:ぽんぽん玉 2014年09月10日

ながら見はオススメできません。頭の使う作品です。
サラ~っと見てしまうと、面白くなーいと思ってしまうでしょう。
この作品は、状況を丁寧に説明してくれるものではありません。
常に、どっちともとれるような映し方をしているのです。
登場人物1人1人の内面まで掘り下げていないので、見る側が個々の心の葛藤を想像し、物語の語られない部分を埋めていく作業が必要です。
そして、1人1人の人物像をしっかりと作り上げた上で見ていくと、彼らの言動が理解できる。
反面、解釈が違えば、まるで別の物語として映るでしょう。
そういう意味でもなかなか見応えのある作品です。
秋の夜長に、1人でじっくりと鑑賞する事をオススメします。
想像力を膨らませれば膨らませるほど、この世界にどっぷりと浸かる事が出来ると思います。

父親は誰?(VOL3のレビュー)

投稿者:ぽんぽん玉 2014年09月10日

色んな解釈が出来るラストを迎えた今作。
一体、トゥイの子の父親は誰だったのでしょう。
額面通りに捉えればマット。
これならば、寒空の元、数ヶ月も森に隠れ住んだ理由も納得できる。ルーク達の証言もあるしね。
反面、マットは【12歳の子が妊娠なんてあり得ない】と本気でトゥイを心配していた。
そして、トゥイ自身も【何でお腹に赤ちゃんがいるの?】と困惑していた。
ラストで判明した茶色い部屋の存在が物語るもの。
それは、アルが子供達を家に招き、レイプドラッグを飲ませて意識を無くさせ、男達にレイプさせていたという事実。
トゥイもまた、同じようにレイプされ、その結果の妊娠だったとすれば、彼女やマットの困惑も理解できるのだ。
でもこの場合、ルーク達の証言と矛盾するし、それ以前に、命懸けでマットの元から逃げたトゥイの行動が説明できない。
人それぞれ解釈は変わってくるのでしょう。
個人的には後者であると考える。アルは茶色い部屋の存在を隠す為に、赤ん坊の父親がマットだと嘘をついたのだ。すでにマットは死んでいるしね。
後は、トゥイが逃げた経緯。純粋に、ドラッグ精製の元締めである父親からの逃亡なのか?
うーん。色々考えさせられるなぁ。。。。
見終わってからジワジワとくる作品ですね。

レビューをもっと見る・投稿する

クチコミ・レビューTSUTAYA

レビューを書いてみませんか?

レビューをもっと見る・投稿する