ビフォア・ミッドナイトのクチコミ・レビュー

クチコミ・レビューFilmarks

3.8

観た人
16842

観たい人
15369

投稿者:bluesmoke 2021年07月23日

まるで音楽のように会話し続けてきたこの2人は、男声と女声による2声のフーガのようにウィーン(第1作)・パリ(第2作)・ギリシャ(第3作)の街並みを通り過ぎてきたことになります。またそれぞれの街並みはどこかギリシャ演劇におけるコロスのように、彼ら2人の青春・成熟・頽廃への予兆を静かな群衆となって歌っているようです。

『ビフォア』シリーズの魅力の根底には、もしかするとこうした古代演劇との響き合いもあるのかもしれません。リチャード・リンクレイター、イーサン・ホーク、ジュリー・デルピーの3人による即興性や、街並みを通奏低音(コード進行)のように響かせる音楽的な美しさは、遠くの時代からこだましてくるような趣(おもむき)さえあります。

『ビフォア・サンライズ』(1995年)23歳
『ビフォア・サンセット』(2004年)32歳
『ビフォア・ミッドナイト』(2013年)41歳

このように9年ごとに撮られている作品であるため4作目があれば2022年公開ということになります。第1作で23歳だった主演2人もこの第3作では41歳。独立した作品としては第1作が最も美しく、シリーズとしては第2作が最も素晴らしいと思うのですが、この第3作はシリーズにいっそう深みを与える存在だろうと思います。

ジェシーはヨレてしまいセリーヌもヤレてしまっていて、2人の会話にはあのキラキラとした面影はありません。けれど彼らとリンクレイターがこのシリーズを通して描き出しているのは時間のもつ変化と連続性であるため、2人がこんなふうになっているのも必然として深く受け入れられます。ですから一見すると時間経過によって変化していくリアリズムを描いているように見えながら、ほんとうに彼らが取り出してみせているのはその連続性のほうだろうと思います。

ここに宿る美しさはどこか神話的でさえある。舞台がギリシャになっているのにはそうした理由もあるのだろうと思います。第1作でセリーヌが口にした「成し遂げるのはほとんど不可能な試み(it‘s almost impossible to succeed, but the answer must be in the attempt )」が、ある意味で最も色濃く表れているのはこの第3作のはずです。

そうした意味で苦味のあとに残るロマンチックな味わいがこの作品には宿っているように思います。

投稿者:自由席 2021年07月18日

まとめて観た僕でさえ、1作目からの時の流れが感慨深かった。だからスクリーンでリアルタイムで観てきた方は、本当にいい体験だったんだろうなと思います。

開始から、2人の会話がずっと続くのですが、これがものすごく心地よく、あるあるな部分では爆笑したりして楽しかった。

おじいちゃん、おばあちゃんになったこれからの2人も観てみたいな、と思いました。

投稿者:Kappa 2021年07月17日

えぇぇ、これで終わり!?!?

続きは自分で考えてってことなのかな

イーサン・ホーク側の言いたいこと
めっちゃ分かる!
自分が男だからだろうけど。

男女で味方変わってくるんだろうな
あまり起伏がない物語!それがいい!

レビューをもっと見る・投稿する

クチコミ・レビューTSUTAYA DISCAS

あいもかわらず

投稿者:ビンス 2021年01月23日

18年前も
9年前も
現在も
彼と彼女は
相も変わらず
あーでもない
こーでもないと
喋り倒し続けている
9年ごとに作られる続編の3作目
運命の出会いから18年後
お互いに年齢を重ね
お互いの距離を縮め
お互いを見つめ続ける彼と彼女
取るに足らないように思えるその会話
その内容には
タランティーノ映画の前半かよ
という
受け付けない人には全く面白くない
シリーズを観続けていなければ
苦行のような時間だと思います
会話してるときはほとんど画も変わらず
車内なら車内で延々と
散歩しながらなら散歩しながら
1カメで延々と
垂れ流されているような会話が続きます
ボクにはそれが
とても効率的なライフスタイルに思えました
会話をしないですれ違わない
考え方のズレを見過ごさない
ほっとかない
常に向き合い
常に意見しあい
ズレを都度修正して
前に進んでいく
その過程には大きなケンカもあるでしょう
これまでもあったのだと思います
でもだからこそ
ふたりは続いてきたし
続いていくのではないでしょうか
些細なことを誤魔化し続けて
いつか手の届かないところに
お互いの心が離れてしまう
そういうことは
このふたりにはないのだと思います
18年前も
9年前も
現在も
そしてこれからも
彼と彼女は
相も変わらず
愛も変わらず
あーでもない
こーでもないと
喋り倒し続けていくのでしょう

主演のイーサンとジュリーも
18年という歳月で
見た目が若干変わりました。
しかしふたりとっもやはり魅力的です。
ジュリーは少しふくよかになり
それがまた魅力的でした。
良い年齢の重ね方だと思います。
喋り倒し続けている

もしも また更に続編が出たとしても、もう観ないかな。

投稿者:ホラーは観ないKEN 2021年01月14日

『ビフォア・サンライズ』、『ビフォア・サンセット』、『ビフォア・ミッドナイト』とシリーズを通して観てきました。
毎回 会話だけで100分以上も観ていられるのは、やはり主演の2人が魅力的だからですよね。

けれど、もしも また更に続編が出たとしても、
第1作目の『ビフォア・サンライズ』を越える事はないだろうと思います。
もう観なくて良いかな。

3本の映画・・・出会ってから18年の男女。

投稿者:カマンベール 2016年07月31日

「恋人までの距離(ディスタンス)」・・・原題はBefore Sunrise
9年後に
「ビフォアサンセット」
さらに9年後に
「ビフォアミッドナイト」
18年間に渡るセリーヌ(ジュリー・デルピー)と、ジェシー(イーサン・ホーク)を追ってるラブストーリー。

何と言っても「恋人までのディスタンス」の、ロマンチックさ、ふたりの初々しさ、を思うと、年月は生活臭を持つのは至極当然です。

「恋人までのディスタンス」ウィーンの列車の中で出会ったふたりは、列車を降りて24時間くらい、見つめ合って、会話して、距離を縮めたのですが・・・・

9年後。作家になったジェシーの、サイン会に会いにくるセリーヌ。
ジェシーは結婚して息子までいました。

そして9年後。
ふたりは結婚して、双子の娘がいて、6週間の、ギリシャでのバカンス中です。
シカゴで、別れた前妻の元で暮らす息子のハンクも、夏休みを、
ギリシャで過ごしました。そこから、セリーヌとジェシーの、
平穏だった暮らしに、亀裂が入りそうなのです。
ハンクと一緒に暮らすため、パリをたたんでシカゴに引っ越ししないか?とジェシーが言い出したから・・・・

ともかく良くディスカッションするカップルです。
パリからシカゴに生活を移す?
パリで仕事を持つセリーヌには、とても受け容れ難い提案ですよね。

3作品の監督さんはリチャード・リンクレイター。
「6才のボクが、大人になるまで。」という素人の男の子の12年間を
追った映画の監督さんです。
人間の時間経過に並々ならぬ関心があるのですね。
この分では9年後の、「ビフォア○○○○」があるのですね。きっと!!

レビューをもっと見る・投稿する

クチコミ・レビューTSUTAYA

レビューを書いてみませんか?

レビューを投稿する